Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

5.1.3 Calendar Server バージョン 6.3 での CLD プラグインでサポートされる構成

ここでは、CLD プラグインについての概要を説明します。

CLD プラグインは、次の Calendar Server 構成をサポートしています。


ヒント –

すべての設定において、フロントエンドとバックエンドの各サーバーは、次の条件を満たす必要があります。


5.1.3.1 Calendar Server バージョン 6.3 での複数のフロントエンドサーバーと複数のバックエンドサーバー

図 5–1 は、1 つの Calendar Server インスタンスが稼動する 2 つのフロントエンドサーバーと 2 つのバックエンドサーバーを示しています。必要に応じて 3 つ以上のフロントエンドまたはバックエンドサーバーを導入することもできます。

この構成では、サーバーをファイアウォールで保護し、LDAP データベースとカレンダデータベースへのアクセスを制限することができます。カレンダデータベースは 2 つのバックエンドサーバーに分散されます。

フロントエンドサーバーは CPU を多用します。ほとんどの CPU 時間は、エンドユーザーへのカレンダデータの表示に使用されます。バックエンドサーバーはディスクを多用します。ほとんどの CPU 時間は、カレンダデータベースへのアクセスに使用されます。

構成の詳細については、「5.2 CLD および DWP 用の Calendar Server の設定」を参照してください。

図 5–1 複数のフロントエンドサーバーと複数のバックエンドサーバー

これは、フロントエンドサーバーとバックエンドサーバーが複数あるシステムの例を示しています。

5.1.3.2 Calendar Server バージョン 6.3 でフロントエンドサーバーとバックエンドサーバーの両方の機能を持つ複数のマシン

図 5–2 は、フロントエンドサーバーとバックエンドサーバーの両方の機能を持つ 3 つのマシンを示しています。各マシンは、1 台のカレンダデータベースに接続されています。この構成では、カレンダを物理的に分散することができます。カレンダの所有者 (エンドユーザー) は、所有しているカレンダが格納されているマシンにログインします。構成の詳細については、「フロントエンドサーバーとバックエンドサーバーを同じマシンに設定するには」を参照してください。

図 5–2 フロントエンドサーバーとバックエンドサーバーの両方の機能を持つ複数のマシン

この図は、フロントエンドサーバーとバックエンドサーバーの両方の機能を持つマシンの例を示しています。