この節では、設定プログラムの実行時にアーカイブバックアップを設定していなかった場合の、Calendar Server データベースのアーカイブバックアップの有効化の概要と方法について説明します。
この節の内容は、次のとおりです。
アーカイブバックアップは、スナップショットと、そのために作成されたログファイルから構成されます。ログファイルは、スナップショットには適用されません。アーカイブデータベースは、破棄されるまでディスクに残ります。「9.2.3 Calendar Server 6.3 システムでの循環バックアップの機能」を参照してください。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
stop-cal コマンドを発行して Calendar Server サービスを停止します。
コマンド行で、ics.conf が格納されているディレクトリに移動します。
cd /etc/opt/SUNWics5/config
次の ics.conf パラメータを “yes” に設定して、アーカイブバックアップを有効にします。
caldb.berkeleydb.archive.enable=”yes”
アーカイブディレクトリのディレクトリパスを指定します。
caldb.berkeleydb.archive.path= /var/opt/SUNWics5/archive_backup_directory
一次ディスクドライブにハードウェア障害が発生した場合に備えて、アーカイブバックアップを別のディスクまたはディスクサブシステムで行うこともできます。こうすることにより、一次ドライブまたはサブシステム上で発生する I/O の競合も減少する場合があります。
高可用性 (HA) の設定を行なっている場合は、このパスを共有ストレージ (/global/cal/) のサブディレクトリとして指定します。第 6 章「Calendar Server 6.3 ソフトウェアでの高可用性 (フェイルオーバーサービス) の設定」も参照してください。
ics.conf ファイルの編集が終わったら、Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base/SUNWics5/cal/sbin/start-cal
ics.conf ファイルを編集するときにカレンダサービスを停止する必要はありませんが、変更を適用するためにサービスを再起動する必要があります。