ここでは、新規グループ LDAP エントリを作成する方法について説明します。
この節の内容は、次のとおりです。
グループとは、ユーザー、リソース、またはほかのグループ (入れ子のグループ) の名前付きリストです。グループはスタティックおよびダイナミックのいずれかにすることができます。
グループにはスタティックメンバーとダイナミックメンバーの両方を含むことはできません。空のグループが作成されると、デフォルトはスタティックグループになります。
次のいずれかのツールを使用できます。
Delegated Administrator コンソール — 「グループ」ページで「新規」をクリックします。「新規グループを作成」ウィザードが表示されます。「メールサービスの詳細」画面のあとに「カレンダサービスの詳細」画面が表示されます。「カレンダサービスの詳細」画面では、グループにサービスパッケージを割り当てることもできます。
コンソールについては、Delegated Administrator コンソールのオンラインヘルプを参照してください。
Delegated Administrator ユーティリティー — commadmin group create を使用します。
次に例を示します。
commadmin group create -D chris -n sesta.com -w bolton -G testgroup -d sesta.com -m lorca@sesta.com -S mail -M achiko@varrius.com
commadmin ユーティリティーで使用可能なすべてのオプションの詳細については、『Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 Delegated Administrator Guide 』を参照してください。
グループ LDAP エントリを直接追加します。『Sun ONE Directory Server Resource Kit 5.2 Tools Reference 』に記載されている、Directory Server LDAP コマンドを使用します。
グループ LDAP エントリには icsCalendarGroup オブジェクトクラスが含まれている必要があります。これは、GroupofUniqueNames オブジェクトクラスの拡張です。次の属性も含められます。
属性 |
説明 |
---|---|
groupid |
グループに対して必要となる唯一の属性です。これは、ユーザーの uid と同じような、グループの一意の識別子です。 |
icsSecondaryowners |
グループの共同所有者。 |
icsDefaultacl |
新規グループカレンダの ACL 文字列。 |
icsCalendar |
このグループのデフォルトカレンダの calid。 グループには、デフォルトカレンダがなくてもかまいません。 |
icsStatus |
グループカレンダの状態。指定可能な値は、active、 inactive、deleted です。 |
icsTimezone |
グループのタイムゾーン。 |
icsDWPHost |
デフォルトカレンダが格納されているバックエンドホストの名前。 |
icsDoublebooking |
デフォルトカレンダが、同じ期間に複数の予定のスケジューリングを許可しているか否かを示します。この設定により、icsAllowRights のビット 15、ドメインレベル設定が上書きされます。グループのドメインレベルのデフォルト設定については、「グループ用に Calendar Server を設定するには」を参照してください。 |
icsAutoaccept |
デフォルトカレンダに対し、出席依頼が自動的に許可されるか否かを示します。 |
|
このグループの電子メールアドレス |
owner |
所有者の、グループの LDAP エントリの識別名。単独の値しか設定できません。 |
主な所有者は、GroupOfUniqueNames オブジェクトクラスの owner 属性によって指定されます。
たとえば、グループ LDAP エントリには次のものが含まれます。
dn: groupid=mygroup, ou=group, o=sesta.com objectclass:groupofuniquenames objectclass:icsCalendarGroup groupid:mygroup owner:uid=jdoe, ou=people, o=sesta.com icsSecondaryowners:uid=pfox, ou=people, o=sesta.com icsStatus:active uniqueMember: uid=wsmith, ou=people, o=sesta.com
オブジェクトクラスおよび属性については、『Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 Schema Reference 』を参照してください。