Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

14.4 ユーザー、グループ、およびリソース LDAP エントリへの mail 属性の追加

ここでは、メールサービスに対して LDAP エントリを有効にするうえでの概念情報を提供し、その手順について説明します。

この節の内容は、次のとおりです。

14.4.1 Calendar Server の LDAP エントリへのメールサービス追加に関する概要

Calendar Server では、ユーザー、グループ、およびリソースは mail 属性を有する必要があります。この属性には、ユーザー、グループ、またはリソースの電子メールアドレスが含まれます。この属性を指定することにより、電子メールアドレスまたは calid を使用してカレンダやリソースの検索を実行できます。Delegated Administrator を使用して新規ユーザーを作成すると、mail 属性が自動的に追加されます。この処理は、そのユーザーにメールサービスが割り当てられていない場合でも実行されます。ただし、mail 属性が必要ではなかったバージョンの Calendar Server でユーザーおよびリソースを作成している場合、既存のユーザーおよびリソース LDAP エントリへの mail 属性の追加が必要になる場合があります。


注 –

mail 属性を追加しても、ユーザーカレンダの電子メール通知は有効になりません。

Calendar Server では、グループまたはリソースカレンダの電子メール通知をサポートしていません。

ユーザーカレンダの電子メール通知を有効にするには、ユーザーの LDAP エントリに次の 2 つの属性を追加します。


14.4.2 LDAP エントリに mail 属性が設定されているか否かを確認するには

ユーザー、グループ、およびリソースに mail 属性が設定されているかどうかが分からない場合は、Schema バージョン 2 環境では、Delegated Administrator を使用してメールサービスを確認します。

Schema バージョン 1 環境の場合は、csattribute list コマンドに -v (verbose) オプションを指定して使用します。

たとえば、会議室のリソース Room100mail 属性があるかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。

csattribute -v list Room100

出力により mail 属性が設定されているかどうかがわかります。

cn=Room 100,ou=conferenceRooms,dc=sesta,dc=com
 has mail: Room100@sesta.com

mail 属性が設定されている場合は、追加する必要はありません。属性が設定されていない場合は、次の節の手順に従って追加します。

14.4.3 Calendar Server バージョン 6.3 の既存のユーザー、グループ、およびリソース LDAP エントリに対して mail 属性を追加するには

既存の LDAP エントリをカレンダ対応エントリに変換する場合は、mail 属性が設定されていないそれぞれのユーザー、グループ、およびリソース LDAP エントリに対し、この属性を追加する必要があります。

既存のユーザー、グループ、およびリソースに mail 属性を追加するには、次のいずれかの方法を使用します。