Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

14.6 Calendar Server リソースの管理

この節では、カレンダリソースの管理に関する概念情報を提供し、その手順について説明します。

リソースが追加されると、Delegated Administrator または csresource を使用してそのリソースを管理できます。

ここでは、次の内容について説明します。

14.6.1 リソースの LDAP 情報の取得

ここでは、リソースの LDAP 情報を取得する手順について説明します。

次のいずれかのツールを使用すると、LDAP リソースエントリからリソースプロパティーを取得できます。

ProcedureDelegated Administrator コンソールを使用してリソース情報を取得するには

  1. Delegated Administrator コンソールで、「カレンダリソース」タブをクリックします。

  2. 「検索結果」ドロップダウンボックスを使用し、次のいずれかのオプションを選択します。

    • 「リソース ID でカレンダリソースを検索」

    • 「カレンダリソース名でカレンダリソースを検索」

  3. 検索対象の値を入力します。

  4. 「検索」をクリックします。

14.6.1.1 Delegated Administrator ユーティリティーを使用してリソース情報を取得するには

commadmin resource search コマンドを使用し、リソースの LDAP 情報を取得します。

たとえば、sesta.com ドメインのリソース CF101 を検索するには、次のコマンドを使用します。

commadmin resource search -D serviceadmin -w serviceadmin -n sesta.com \s
-d sesta.com -u CF101

Procedurecsresource を使用してリソース情報を取得するには

csresource ユーティリティーを使用して、1 つまたはすべてのリソースの LDAP エントリ情報を取得できます。

  1. sbin ディレクトリに移動します。

  2. 1 つまたはすべてのリソースをリスト表示するには、csresource list コマンドを使用します。

    たとえば、すべてのリソースについてすべての情報をリスト表示するには、次のように実行します。

    ./csresource -v list

    特定のリソース CF101 に関するすべての情報をリスト表示するには、次のように実行します。

    ./csresource

Procedureリソースを有効にするには

  1. sbin ディレクトリに移動します。

  2. 1 つまたはすべてのリソースを有効にするには、csresource enable コマンドを使用します。

    たとえば、ConfRm12 というリソースを有効にするには、次のように実行します。

    ./csresource -v enable ConfRm12

Procedureリソースを無効にするには

  1. sbin ディレクトリに移動します。

  2. 1 つ以上のリソースを無効にするには、csresource disable コマンドを使用します。たとえば、ConfRm12 というリソースを無効にするには、次のように実行します。

    ./csresource -v disable ConfRm12

Procedureリソースを削除するには

  1. sbin ディレクトリに移動します。

  2. 1 つ以上のリソースを削除するには、csresource delete コマンドを使用します。たとえば、ConfRm12 というリソースを削除するには、次のように実行します。

    ./csresource -v delete ConfRm12

14.6.2 リソース電子メール用の Bitbucket チャネルを設定するには

ここでは、Messaging Server および Sendmail 用の bitbucket チャネルの設定方法について説明します。bitbucket チャネルは、リソースカレンダ用に生成された電子メールを破棄する方法の 1 つです。次の例では、sesta.com サーバー上の Room100 というリソースを使用しています。bitbucket チャネルまたは同等のチャネルを設定しない場合は、リソースカレンダに送信された電子メールメッセージを定期的に削除する必要があります。

ここでは、次の手順について説明します。

ProcedureMessaging Server の Bitbucket チャネルを設定するには

  1. imta.cnf ファイルに bitbucket チャネルが定義されていることを確認します。

  2. メッセージの送信先を bitbucket チャネルに設定するには、csattribute ユーティリティーを使用してリソースの電子メールアドレスを作成します。


    csattribute -a mail=Room100@bitbucket.sesta.com add Room100

ProcedureSendmail Bitbucket チャネルを設定するには

  1. 該当するホスト上の /etc/aliases ファイルに、次のようなエントリを追加します。

    Resource/Conference room aliases Room100: /dev/null

  2. csattribute ユーティリティーを使用して、リソースの電子メールアドレスを LDAP ディレクトリに追加します。

    csattribute -a mail=Room100@sesta.com add Room100