Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

22.4.2 stop-cal の問題の解決

ここでは、stop-cal の問題を解決するうえでの概念情報を提供し、その手順について説明します。

Calendar Server のシャットダウン時には、考慮する必要がある 2 つの別個の問題があります。

Procedure子プロセスを停止するには

stop-cal を実行したあと、いくつかの子プロセスが停止していない場合があります。たとえば、stop-cal によって cshttpd 親プロセスは停止しているのに、一部の cshttpd 子プロセスが停止していないことがあります。このような場合は、次の手順で、残りの Calendar Server プロセスを個別に停止させる必要があります。

  1. Calendar Server が稼動しているシステムの管理権限を持つユーザーとしてログインします。

  2. サービスごとに ps コマンドを実行し、残っている Calendar Server プロセスのプロセス ID (PID) を特定します。

    ps -elf | grep cs-process

    ここで、cs-processenpdcsnotifyd csdwpdcsadmind、または cshttpd です。次に例を示します。

    ps -elf | grep cshttpd

  3. kill -15 コマンドに終了していない各プロセスの PID を指定して、プロセスを終了します。次に例を示します。kill -15 9875

  4. それぞれの ps コマンドをもう一度実行し、すべての Calendar Server プロセスが終了していることを確認します。


    Calendar Server プロセスがまだ稼動しているときは、kill -9 コマンドを実行して終了します。例: kill -9 9875

    注 –

    Linux システムで Calendar Server を実行していて、ps コマンドを使用してカレンダプロセスを検索すると、結果がわかりにくく見えることがあります。Linux では、ps コマンドは、プロセスのリストではなく実行しているスレッドのリストを返します。プロセスだけが表示されるようにするための既知の解決策はありません。


Procedure不正シャットダウンしたあとで回復するには

Calendar Server が正しくシャットダウンしなかった場合は、次の手順を実行します。

  1. 前の手順 (「22.4.2 stop-cal の問題の解決」) を実行します。

  2. LDAP データキャッシュデータベースのディレクトリ内のすべてのファイルを手動で削除します。

    ファイルが残っていると、データベースが破損する可能性があります。ファイルを削除するには、次のように実行します。

    1. LDAP データキャッシュのディレクトリに移動します。

      デフォルトでは、/opt/SUNWics5/csdb/ldap_cache ですが、ics.conf ファイルの local.ldap.cache.homedir.path パラメータにより指定されるディレクトリを使用してください。

    2. ディレクトリ内のすべてのファイルを削除します。

      次に例を示します。rm *.*

    3. すべてのファイルが削除されたことを確認します。

      次に例を示します。ls

  3. Calendar Server を再起動します。

    cal-svr-base/SUNWics5/cal/sbin/start-cal

    LDAP データキャッシュの設定方法については、「4.8 Calendar Server バージョン 6.3 の LDAP の設定」を参照してください。LDAP データキャッシュについては、『Sun Java Communications Suite 5 配備計画ガイド』を参照してください。