ここでは、Calendar Server 配備でのドメインを追加するうえでの概念情報を提供し、その手順について説明します。複数ドメインでは、いずれかのスキーマを使用できます。ただし、選択できる場合は、Schema バージョン 2 の卓越したツールセットを活用してください。
ここでは、次の内容について説明します。
Calendar Server ソフトウェアには、デフォルトで複数ドメインが有効になっています。次の ics.conf パラメータの値を変更しないでください。 service.virtualdomain.support="yes"
第 10 章「Calendar Server 6.3 の複数ドメイン環境の設定」で解説されている準備作業が完了すると、新規ドメインを追加できます。
各ドメインには、設定可能な属性とユーザー設定があります。これらの属性は、icsCalendarDomain オブジェクトクラスに属しています。属性には、アクセス権、アクセス制御リスト (ACL)、ドメイン検索、ドメイン検索のアクセス権、ユーザーの状態、プロキシログインなどのユーザー設定が含まれます。
ここでは、Schema バージョン 2 モードにドメインを追加する方法について説明します。
Delegated Administrator コンソールまたはユーティリティーのいずれかを使用できます。
コンソール: 「組織」一覧ページの「新しい組織を作成」ウィザードを使用します。
詳細は、Delegated Administrator コンソールのオンラインヘルプを参照してください。
ユーティリティー: commadmin domain create コマンドを使用します。
たとえば、ドメイン sesta.com を作成するには、次のコマンドを実行します。
commadmin domain create -D calmaster -d sesta.com -w calmasterpassword -S cal -B backend.sesta.com
Delegated Administrator ユーティリティーについては、『Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 Delegated Administrator Guide』を参照してください。
ここでは、csdomain ユーティリティーを使用するための簡易的なサンプル例を示します。
Schema バージョン 1 でドメインを作成するには、csdomain create を使用します。たとえば、west.sesta.com を作成するには、次のコマンドを使用します。
csdomain create west.sesta.com
複数ドメインを設定する方法については、第 10 章「Calendar Server 6.3 の複数ドメイン環境の設定」を参照してください。