Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

E.2.10 Calendar Server SSL 構成パラメータ

次の表は、ics.conf の SSL 設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。SSL パラメータのほとんどはデフォルト値を使用しますが、2 つのパラメータには SSL のデフォルト値を次のように変更する必要があります。

次の表に、ics.conf パラメータとそのデフォルト設定を示します。ics.conf パラメータに適切な値が設定されているかどうかを確認してください。

表 E–9 SSL の構成パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

encryption.rsa.

nssslactivation

"on"

SSL 用の RSA Cypher Encryption Family サービスを有効にします。 

encryption.rsa.

nsssltoken

"internal"

RSA Cypher Encryption Family トークンの場所を指定します。 

encryption.rsa.

nssslpersonalityssl

"SampleSSLServerCert"

RSA Cypher Encryption Family の証明書名を指定します。 

service.http.tmpdir

/var/opt/SUNWis5/tmp

一時ディレクトリを指定します。 

service.http.uidir.

path

"html"

UI ファイルが格納されているディレクトリを指定します。 

service.http.ssl.

cachedir

"."

SSL キャッシュの場所への物理パスを指定します。 

service.http.ssl.

cachesize

"10000"

SSL キャッシュデータベースの最大サイズを指定します。 

service.http.ssl.

usessl

"no"

SSL 設定のために、値を "yes" に変更します。

cshttpd プロセスが SSL サブシステムを使用するかどうかを指定します。

service.http.ssl.

port.enable

"no"

SSL 設定のために、値を “yes” に変更します。 


注 –

これによって、そのポートで待機するために HTTP プロセスが無効になることはありません。HTTP を実際に無効にする方法はありませんが、機能していない別のポートに HTTP を割り当てることができます。

service.http.enable="no" を設定しないでください。HTTPS プロセスも無効になります。


service.http.ssl.

port

"443"

cshttpd プロセスが Calendar Server ユーザーからの HTTPS 要求を待機する SSL ポートの番号を指定します。

この値を、HTTP が使用するのと同じデフォルトポート ("80") に設定しないでください。

service.http.ssl.

securesession

"yes"

セッション全体を暗号化するかどうかを指定します。 

local.ssldbpath

"/etc/opt/SUNWics5/
config"

SSL 証明書データベースの場所への物理パスを指定します。 

service.http.ssl.certdb.password — このパラメータは、ics.conf ファイルから削除されました。これは、設定ファイルに置き換えられました。

sslpassword.com

sslpassword.conf は、証明書データベースのパスワードを記録したテキストファイルです。

これは certutil ユーティリティーが使用するファイルで、Calendar Server は使用しません。次のディレクトリに sslpassword.conf を作成します。

/etc/opt/SUNWics5/config

service.http.ssl.

sourceurl

"https://localhost:443"

発信元ソース URL の SSL ホスト名とポート番号を指定します。 

service.http.ssl.

ssl2.ciphers

""

SSL2 用の暗号化方式を指定します。 

service.http.ssl.

ssl2.sessiontimeout

"0"

SSL2 のセッションタイムアウトを指定します。 

service.http.ssl.

ssl3.ciphers

"rsa_rc4_40_md5,
rsa_rc2_40_md5,
rsa_des_sha,
rsa_rc4_128_md5,
rsa_3des_sha"

サポートされる、または有効な SSL 暗号化方式のリストを指定します。 

service.http.ssl.

ssl3.sessiontimeout

"0"

SSL セッションのタイムアウト値を指定します。