本書では、Sun JavaTM System Calendar Server 6.3 バージョンの管理方法について説明します。Calendar Server は、企業およびサービスプロバイダ向けの一元化されたカレンダ機能およびスケジュール機能を提供するスケーラブルな Web ベースソリューションです。Calendar Server は、個人的なカレンダ機能だけでなく、グループとリソースのスケジュール機能もサポートしています。
この章では、次の項目を説明します。
このマニュアルは、Calendar Server の管理と設定を行う Calendar Server 管理者およびサポートスペシャリストを対象としています。
Calendar Server のインストールと管理を開始する前に、次の概念について習熟する必要があります。
使用しているプラットフォームのオペレーティングシステムの基本的な管理手順
LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) — LDAP ディレクトリを使用してユーザー情報を保存する場合
パートのタイトル |
説明 |
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コンポーネント、アーキテクチャー、インタフェース、プロトコルなど、Calendar Server の概要について説明します。 |
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csconfigurator.sh プログラムを実行するための手順、および csmig、csvdmig、csmigrate、commdirmig などのインストール後のデータベース移行ユーティリティーの使用方法について説明します。 注 – Directory Preparation Tool (comm_dssetup.pl) に関する章は、『Sun Java System Communications Suite Installation and Configuration Guide』に移動されました。 |
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Calendar Server のさまざまな面のカスタマイズ手順について説明します。また、CLD プラグインの設定、高可用性環境の設定、SSL の設定と管理、Access Manager 認証または Managing Server (トラストサークス) を使用したシングルサインオンの設定、csstored の設定によるバックアップの自動作成、複数ドメインを使用する Calendar Server の設定についても説明します。 |
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サービスの開始および停止などの一般的な Calendar Server のタスクについて説明します。また、複数ドメイン環境でのドメインの作成、変更、削除、およびリスト表示、ユーザーおよびリソース LDAP エントリの管理、アクセス制御も含むカレンダの管理、Calendar Server データベースおよびデータの管理と保守、Calendar Server データのバックアップ作成と復元、Delete Log データベース (ics50deletelog.db) の管理についても説明します。 |
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ここでは、Calendar Server の設定スクリプト、csconfiguator.sh の実行に必要となる情報を収集するためのワークシートが含まれます。最後の 2 つの付録には、Calendar Server のコマンド行ユーティリティーと ics.conf のパラメータへの参照も含まれます。 |
次の Calendar Server のマニュアル (PDF 形式および HTML 形式のオンラインファイル) を利用できます。
『Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド』(本書)
『Sun Java System Calendar Server 6.3 WCAP Developer’s Guide』
『Sun Java Communications Suite 5 Event Notification Service Guide 』
『Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 Schema Reference 』
『Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 Delegated Administrator Guide 』
『Sun Java System Communications Express 6.3 Customization Guide』
『Sun Java Enterprise System Technical Note: Sun Java System Calendar Frequently Asked Questions 』
このほかに、グラフィカルユーザーインタフェース、Communications Express、および Delegated Administration Console からでもオンラインヘルプを利用できます。
このマニュアルには、追加の関連情報を提供するために、サードパーティーの URL も記載されています。
このマニュアルで説明する Sun 以外の Web サイトの利用については、Sun は責任を負いません。こうしたサイトやリソース上の、またはこれらを通じて利用可能な、コンテンツ、広告、製品、その他の素材について、Sun は推奨しているわけではなく、Sun はいかなる責任も負いません。こうしたサイトやリソース上で、またはこれらを経由して利用できるコンテンツ、製品、サービスを利用または信頼したことに伴って発生した (あるいは発生したと主張される) 実際の (あるいは主張される) 損害や損失についても、Sun は一切の責任を負いません。
Sun のサービス |
URL |
内容 |
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マニュアル |
PDF 文書および HTML 文書をダウンロードできます。 |
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サポートおよびトレーニング |
技術サポート、パッチのダウンロード、および Sun のトレーニングコース情報を提供します。 |
次の表に、このマニュアルで使用される表記上の変更点を示します。
表 P–1 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用して、すべてのファイルを表示します。 machine_name% you have mail. |
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します |
machine_name% su Password: |
aabbcc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
AaBbCc123 |
参照する書名、新しい単語、または、強調する単語を示します。 |
『ユーザーズガイド』の第 6 章を参照してください。 パッチの分析を実行してください。 このファイルは保存しないでください。 (オンライン表示の場合、強調する語が太字で表示される場合があります。) |
次の表は、C シェル、Bourne シェル、および Korn シェルのデフォルトシステムプロンプトとスーパーユーザープロンプトを示しています。
表 P–2 シェルプロンプト
シェル |
プロンプト |
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C シェルプロンプト |
machine_name% |
C シェルのスーパーユーザープロンプト |
machine_name# |
Bourne シェルおよび Korn シェルのプロンプト |
$ |
Bourne シェルおよび Korn シェルのスーパーユーザープロンプト |
# |