あるバックエンドサーバーから別のバックエンドサーバーにユーザーカレンダまたはリソースカレンダを移動するには、次の手順を実行します。
元のサーバーで、「D.15 csresource」 ユーティリティーを実行してカレンダリソースを無効にします。たとえば、Auditorium という共通名を持つリソースを無効化するには、次のように実行します。
csresource disable Auditorium
元のサーバーで、「D.10 csexport」 ユーティリティーを実行してカレンダデータベースからファイルに各リソースカレンダをエクスポートします。次に例を示します。
csexport -c aud100 calendar aud100.ics
エクスポートしたカレンダファイル (*.ics) を元のサーバーから新しいサーバーにコピーします。
新しいサーバーで、エクスポートされた各カレンダに対して、「D.11 csimport」 ユーティリティーを実行してファイルからカレンダデータベースにカレンダをインポートします。次に例を示します。
csimport -c bkamdar calendar bkamdar.ics
LDAP ディレクトリサーバーで 「D.3 csattribute」 ユーティリティーを実行し、カレンダ所有者の icsDWPHost LDAP 属性が新しいバックエンドサーバーをポイントするように変更します。属性を変更するには、まず属性を削除し、新しい値を持つ属性を追加します。たとえば、新しいサーバー名を sesta.com に設定するには、次のように実行します。
csattribute -a icsDWPHost delete bkamdar csattribute -a icsDWPHost=sesta.com add bkamdar
新しいサーバーで、「D.15 csresource」 ユーティリティーを実行してカレンダリソースを有効にします。次に例を示します。
csresource enable bkamdar
新しいサーバーで、次のコマンドを実行して属性が正しく、各カレンダが正常に移動されていることを確認します。次に例を示します。
cscal -v -o bkamdar list bkamdar csattribute - v list bkamdar
元のサーバーで、移動した各カレンダを削除します。次に例を示します。
cscal -o bkamdar delete bkamdar
-o オプションを指定することで、一次所有者が bkamdar であるすべてのカレンダが削除されます。
CLD キャッシュオプションを使用していて、カレンダを別のバックエンドサーバーに移動した場合は、CLD キャッシュをクリアしてサーバー名を消去するとよいでしょう。CLD キャッシュに古いエントリが残されていると、フロントエンドサーバーが移動後のカレンダを見つけられなくなります。CLD キャッシュをクリアするには、次の手順を実行します。
Calendar Server を停止します。
/var/opt/SUNWics5/csdb/cld_cache ディレクトリ内のすべてのファイルを消去します。ただし、cld_cache ディレクトリ自体は消去しません。
Calendar Server を再起動します。