ここでは、CLD プラグインについての概要を説明します。
CLD プラグインは、次の Calendar Server 構成をサポートしています。
「5.1.3.1 Calendar Server バージョン 6.3 での複数のフロントエンドサーバーと複数のバックエンドサーバー」
「5.1.3.2 Calendar Server バージョン 6.3 でフロントエンドサーバーとバックエンドサーバーの両方の機能を持つ複数のマシン」
すべての設定において、フロントエンドとバックエンドの各サーバーは、次の条件を満たす必要があります。
同じハードウェアプラットフォーム上にある
同じオペレーティングシステムを稼動している
パッチを含め、同じリリースの Calendar Server を稼動している
DWP ポートに同じポート番号を使用している (service.dwp.port パラメータ)。デフォルトのポート番号は 59779 です。
図 5–1 は、1 つの Calendar Server インスタンスが稼動する 2 つのフロントエンドサーバーと 2 つのバックエンドサーバーを示しています。必要に応じて 3 つ以上のフロントエンドまたはバックエンドサーバーを導入することもできます。
この構成では、サーバーをファイアウォールで保護し、LDAP データベースとカレンダデータベースへのアクセスを制限することができます。カレンダデータベースは 2 つのバックエンドサーバーに分散されます。
フロントエンドサーバーは CPU を多用します。ほとんどの CPU 時間は、エンドユーザーへのカレンダデータの表示に使用されます。バックエンドサーバーはディスクを多用します。ほとんどの CPU 時間は、カレンダデータベースへのアクセスに使用されます。
構成の詳細については、「5.2 CLD および DWP 用の Calendar Server の設定」を参照してください。
図 5–2 は、フロントエンドサーバーとバックエンドサーバーの両方の機能を持つ 3 つのマシンを示しています。各マシンは、1 台のカレンダデータベースに接続されています。この構成では、カレンダを物理的に分散することができます。カレンダの所有者 (エンドユーザー) は、所有しているカレンダが格納されているマシンにログインします。構成の詳細については、「フロントエンドサーバーとバックエンドサーバーを同じマシンに設定するには」を参照してください。