セカンダリノードに切り替えます。
Sun Cluster コマンド行インタフェースを使用して、セカンダリノードに切り替えます。たとえば、次のコマンドは、セカンダリ (フェイルオーバー) ノード Node2 にリソースグループを切り替えます。
scswitch -z -g CAL-RG -h Node2
Calendar Server の config ディレクトリから、共有ファイルシステムの config ディレクトリへのシンボリックリンクを作成します。
たとえば、次のコマンドを実行します。
# pwd /cal-svr-base # ln -s /share-disk-dir/config .
必ず、ln コマンドの最後にピリオド (.) を付けてください。
プライマリノード設定の状態ファイルを使用して、セカンダリノード上で Calendar Server を設定します。
設定プログラムを実行したときに作成した状態ファイルを実行して、プライマリノードの設定を共有します。
たとえば、次のコマンドを実行します。
# /cal-svr-base/sbin/csconfigurator.sh -nodisplay -noconsole -novalidate
設定プログラムを初めて実行したときと同様に、すべての作業が成功していることを確認します。
設定ファイル (ics.conf) を編集します。
ics.conf ファイルを編集して、ファイルの最後に次のパラメータを追加します。カレンダリソースの論理ホスト名は LOG-HOST-RS です。
この手順を行う前に、ics.conf ファイルをバックアップしておいてください。
! The following are the changes for making Calendar Server ! Highly Available ! local.server.ha.enabled="yes" local.server.ha.agent="SUNWscics" service.http.listenaddr="IPAddress" local.hostname="LOG-HOST-RS" local.servername="LOG-HOST-RS" service.ens.host="LOG-HOST-RS" service.http.calendarhostname="LOG-HOST-RS-Domain.com" local.autorestart="yes" service.listenaddr="IPAddress"
Calendar Server リソースグループを作成し、有効にします。
この例の場合、リソースグループ名は CAL-SVR-RS です。また、論理ホストリソース名と HAStoragePlus リソース名を指定するように要求されます。
./scrgadm -a -j CAL-SVR-RS -g CAL-RG -t SUNW.scics -x ICS_serverroot=/cal-svr-base -y Resource_dependencies=CAL-HASP-RS,LOG-HOST-RS ./scrgadm -e -j CAL-SVR-RS
フェイルオーバーを実行して、カレンダリソースグループの作成が成功したかどうかをテストします。
./ scswitch -z -g CAL-RG -h Node1
この手順を終えると、Calendar Server の非対称型高可用性システムの作成と設定は終了です。次の節では、Sun Cluster にログオンしてデバッグを行うための設定方法について説明します。
これで、非対称型の Calendar Server HA システムのインストールと設定は終了しました。