Sun Java System Delegated Administrator 6.4 管理ガイド

新規カレンダタイムゾーンの追加

新しい Calendar Server タイムゾーンを追加して、Delegated Administrator をカスタマイズすることができます。そのあと、Delegated Administrator は新しいタイムゾーンを使用して、組織、ユーザー、グループ、およびリソースをプロビジョニングすることができます。

新しいタイムゾーンを追加するには、次の作業を実行します。新しいタイムゾーンを Delegated Administrator ユーティリティーで管理するには、最初の作業のみを実行してください。新しいタイムゾーンを Delegated Administrator コンソールで管理するには、両方の作業を実行してください。

タイムゾーンが追加されたら、次の作業を実行することにより、そのタイムゾーンを新しく作成されたユーザーのデフォルトのタイムゾーンとして設定できます。

ProcedureDelegated Administrator に新規タイムゾーンを追加する

commadmin ユーティリティーまたは Delegated Administrator コンソールのどちらかを使用して新しいタイムゾーンでユーザーをプロビジョニングするには、この作業を実行してください。この作業によって、Access Manager が新しいタイムゾーンの値で更新されます。この作業が完了したら、commadmin を使用して新しいタイムゾーンをユーザーに割り当てることができます。

  1. Calendar Server で新しいタイムゾーンを追加します。

    この手順を完了するには、timezones.ics ファイルおよびその他の Calendar Server ファイルを編集する必要があります。その手順については、『Sun Java System Calendar Server 管理ガイド』の「Calendar Server のタイムゾーンの管理」の章の「新しいタイムゾーンの追加」を参照してください。

  2. UserCalendarService.xml ファイルと DomainCalendarService.xml ファイルをバックアップします。

    デフォルトでは、xml ファイルは次のディレクトリにあります。

    da-base/lib/services

  3. UserCalendarService.xml ファイルと DomainCalendarService.xml ファイルを編集して、Delegated Administrator に新しいタイムゾーンを追加します。

    • UserCalendarService.xml ファイルと DomainCalendarService.xml ファイルの両方で、次のエントリの見出しを探します。


      <AttributeSchema name="icstimezone"
                                  type="single choice"
                                  syntax="string"
                                  any="optional|adminDisplay">
                                  <ChoiceValues>
    • <ChoiceValues> のリストに新しいタイムゾーンの値を追加します。

  4. Access Manager の amadmin ユーティリティーを実行して、現在のサービスを削除し、更新されたサービスを追加します。

    UserCalendarService.xml ファイルと DomainCalendarService.xml ファイルの両方に対して、次の amadmin コマンドを実行します。


    ./amadmin -u <admin> -w <password> -r CalendarService
    

    ./amadmin -u <admin> -w <password> 
    -s da_base/lib/services/CalendarService.xml

    ここで、CalendarService は、UserCalendarService または DomainCalendarService のどちらかです。


    注 –

    また、新しいタイムゾーンをデフォルトにする場合、両方のタスクの実行後にこれらの amadmin コマンドを実行します。詳細については、「Delegated Administrator のデフォルトタイムゾーンを変更する 」を参照してください。


  5. Web コンテナを再起動して、変更を有効にします。

  6. Delegated Administrator コンソールに新しいタイムゾーンを表示できるようにするには、「Delegated Administrator コンソールに新しいタイムゾーンを表示して管理する」を参照してください。

ProcedureDelegated Administrator コンソールに新しいタイムゾーンを表示して管理する

この作業では、新しいタイムゾーンを、コンソールに表示されるタイムゾーンの一覧に追加します。次に、新しいタイムゾーンの値をディレクトリ内に保存できるようにします。

タイムゾーンをコンソールに表示するには、新しい値を Resources.properties ファイルに追加してください。

コンソールでタイムゾーンをディレクトリ内に格納できるようにするには、新しい値を daconfig.properties ファイル内の 2 つのリストに追加してください。最初のリストは、LDAP ディレクトリに格納される実効値を指定します。2 番目のリストは、コンソールでタイムゾーンの (一般にはローカライズされた) 表示値を格納された値にマップできるようにします。

  1. Delegated Administrator のデータディレクトリにある Resources.properties ファイルを編集します。

    デフォルトでは、Resources.properties ファイルは次のディレクトリにあります。


    da-base/data/da/WEB-INF/classes/com/sun/ \
    comm/da/resources

    Resources.properties を編集するには、rsrc.Timezone プロパティーを検索し、新しいタイムゾーンを該当のリストに追加します。新しいタイムゾーンのこの表示値は、ローカライズすることができます。

  2. Delegated Administrator のデータディレクトリにある daconfig.properties ファイル内のタイムゾーンの値のリストを見つけます。

    デフォルトでは、daconfig.properties ファイルは次のディレクトリにあります。


    da-base/data/da/WEB-INF/classes/com/sun/ \
    comm/da/resources

    タイムゾーンの値のリストを見付けるには、次の行を検索します。

    #Timezone values - only English

    これらは LDAP ディレクトリに格納される値です。新しいタイムゾーンは英語にしてください。これが、ディレクトリに格納される値に必要な形式です。

  3. 新しいタイムゾーンをリストに追加します。

    たとえば、America/Miami をリストに追加するには、Timezone1 の値が現在 24 であると仮定して、次の行を追加します。

    rsrc.Timezone1-25=America/Miami

    この値は、コンソールの「北米および南米」ドロップダウンリストに表示される 25 番目のタイムゾーンになります。前の作業で Resources.properties ファイルに指定した値によっては、タイムゾーンが別の言語で表示される可能性があります。

  4. daconfig.properties ファイル内の逆タイムゾーンマッピングリストを見つけます。

    このリストは、ローカライズされた (コンソールに表示される) タイムゾーンの値を、上の手順 2 で指定した実効値にマップします。

    逆マッピングのリストを見付けるには、次の行を検索します。

    #reverse timezone mappings - used by DA in getting localized tz value
  5. 新しい値を逆マッピングリストに追加します。

    たとえば、America/Miami をリストに追加するには、次の行を追加します。

    rsrcKey-America-Miami=rsrc.Timezone1-25
  6. 編集した daconfig.properties ファイルと Resources.properties ファイルを、Delegated Administrator コンソールが使用する Web コンテナに再配備します。

    変更を有効にするには、カスタマイズした daconfig.properties ファイルを Web コンテナに配備するスクリプトを実行する必要があります。

    カスタマイズしたプロパティーファイルを特定の Web コンテナに配備する方法については、「カスタマイズした設定ファイルを配備する」を参照してください。

    daconfig.properties ファイルと Resources.properties ファイルを編集して再配備すると、新しいタイムゾーンが Delegated Administrator コンソールの該当するリストボックスに表示されます。Delegated Administrator コンソールでタイムゾーンを選択し、「保存」をクリックした場合は常に、そのタイムゾーンがディレクトリ内に保存されます。

ProcedureDelegated Administrator のデフォルトタイムゾーンを変更する

  1. UserCalendarService.xmlDomainCalendarService.xml の各ファイルで次の値を編集します。


    <DefaultValues>
                    <Value>America/Denver</Value>
    </DefaultValues>

    <DefaultValues> は xml ファイルの次のエントリの下にあります。


    <AttributeSchema name="icstimezone"
  2. Access Manager の amadmin ユーティリティーを実行して、現在のサービスを削除し、更新されたサービスを追加します。

    UserCalendarService.xml ファイルと DomainCalendarService.xml ファイルの両方に対して、次の amadmin コマンドを実行します。


    ./amadmin -u <admin> -w <password> -r DomainCalendarService

    ./amadmin -u <admin> -w <password> 
    -s da_base/lib/services/DomainCalendarService.xml
  3. Web コンテナを再起動して、変更を有効にします。