ホストドメインの作成および設定
この節では、ホストドメインを作成および設定するために実行する必要のある手順について説明します。
ホストドメインをサポートするために Communications Express を設定する
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ドメイン名のディレクトリを uwc-deployed-path/WEB-INF/domain に作成します。
次に例を示します。 uwc-deployed-path/WEB-INF/domain/domain-name
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uwc-deployed-path/WEB-INF/domain ディレクトリにある次のドメイン関連の設定ファイルをこのディレクトリにコピーします。
ドメイン関連の設定可能なパラメータは、以下のファイルに格納されます。
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uwc-deployed-path/WEB-INF/domain/domain-name ディレクトリにあるプロパティーファイルをカスタマイズします。
Communications Express を配備すると、次のファイルがデフォルトで
uwc-deployed-path/WEB-INF/domain ディレクトリにコピーされます。
特定のユーザーのセッションでは、ドメイン関連のプロパティーファイルは以下の順序で検索されます。
ユーザー設定用にドメイン固有のプロパティーを設定することについては、「ホストドメイン用のパラメータの設定」を参照してください。
ホストドメイン用のパラメータの設定
uwcdomainconfig.properties ファイル内のパラメータの設定
uwcdomainconfig.properties ファイルは、カレンダおよびアドレス帳関連のユーザー設定のデフォルト値を保持します。この値は、各ドメインに従って設定可能です。これらのデフォルトユーザー設定値は、新規ユーザーが Communications Express のカレンダおよびアドレス帳に初めてアクセスするときに、動的に割り当てられます。
表 6–1 は、デフォルトユーザー設定を一覧表示しています。
表 6–1
uwcdomainconfig.properties ファイル内のデフォルトユーザー設定
パラメータ
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デフォルト値
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説明
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uwc-user-attr-sunUCDefaultApplication
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ログイン後に表示されるページを指定します。
Messenger Express を配備すると、デフォルトで「メール」ページがログインページとして表示されます。それ以外の場合は、「カレンダ」ページが表示されます。カレンダが配備されていない場合は、「アドレス帳」ページが表示されます。
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uwc-user-attr-sunUCDefaultEmailHandler
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uc
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電子メールメッセージをアプリケーションから送信するためのデフォルトの電子メールクライアントを指定します。
デフォルトの電子メールクライアントを Messenger Express またはブラウザのメールクライアントに設定できます。
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uwc-user-attr-sunUCDateFormat
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M/D/Y
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日付に表示する日、月、および年の順序を指定します。
利用できるオプションは次のとおりです。
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uwc-user-attr-sunUCDateDelimiter
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/
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日付の区切り文字を指定します。
区切り文字とは、日付の日、月、年を区切る文字のことです。
区切り文字には、カンマ (,)、スラッシュ (/)、またはハイフン (-) を指定できます。
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uwc-user-attr-sunUCTimeZone
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America/Los_Angeles
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カレンダを作成するタイムゾーンを指定します。
以下の地域から任意の有効なタイムゾーンを選択できます。
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北アメリカおよび南アメリカ
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ヨーロッパおよびアフリカ
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アジアおよび環太平洋地域
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表 6–2 は、カレンダアプリケーションに関連したユーザー設定を一覧表示しています。
表 6–2
uwcdomainconfig.properties ファイル内のデフォルトカレンダ設定
パラメータ
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デフォルト値
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説明
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uwc-user-attr-icsExtendedUserPrefs-ceDefaultView
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dayview
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ログイン後にデフォルトのカレンダで表示するビューを指定します。利用できるオプションは次のとおりです。
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dayview
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weekview
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monthview
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yearview
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uwc-user-attr-icsExtendedUserPrefs-ceShowCompletedTasks
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false
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完了した作業を、カレンダの「作業」パネルに表示するかどうかを指定します。
完了した作業をカレンダの「作業」ペインに表示する場合は、デフォルト値を true に変更します。
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uwc-user-attr-icsExtendedUserPrefs-ceDefaultCategory
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Business
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新しく作成する予定または作業のデフォルトのカテゴリを指定します。
選択可能なカテゴリは、以下のとおり
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Anniversary
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Appointment
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Birthday
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Business
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Breakfast
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Class
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Conference Call
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Dinner, Holiday
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Lunch
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Meeting
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Other
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Personal
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Seminar
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Training
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Travel
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Vacation
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Interview
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uwc-user-attr-icsExtendedUserPrefs-ceDayHead
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9
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1 日の開始時刻を時単位で指定します。
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uwc-user-attr-icsExtendedUserPrefs-ceDayTail
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18
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1 日の終了時刻を時単位で指定します。
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uwc-user-attr-icsExtendedUserPrefs-ceInterval
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PT1H0M
(1 時間)
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1 日を分割する間隔を指定します。
日次および週次のビューでは、1 日が 30 分間隔または 1 時間間隔に分割されます。
デフォルトの分割値を PT0H30M (30分) に変更できます。
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uwc-user-attr-icsFirstDay
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1
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カレンダで週の初めと見なす曜日を指定します。デフォルトでは、日曜日 (1) が週の始まり、土曜日 (7) が週の終わりと見なされます。
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uwc-user-icsExtendedUserPrefs-ceWeekEndDays
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1,7
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カレンダビューで週末と見なす曜日を指定します。
デフォルトでは、日曜日 (1) が週の始まり、土曜日 (7) が週の終わりになります。
数字をカンマ区切りにしたリストが、週末とみなす曜日を表します。
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uwc-user-attr-icsExtendedUserPrefs-ceIncludeWeekendInViews
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false
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カレンダの週次および月次ビューでの週末の表示を有効または無効にします。
週末の曜日をカレンダの週次および月次ビューに表示する場合は、デフォルト値を true に設定します。
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uwc-user-attr-icsExtendedUserPrefs-ceSingleCalendarTZISD
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true
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カレンダをそのカレンダのタイムゾーンで表示するかどうかを指定します。
カレンダをそのカレンダのタイムゾーンで表示しない場合は、デフォルト値を「false」に変更します。その場合は、すべてのカレンダが、「グローバルオプション」タブで指定したタイムゾーンで表示されます。
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uwc-usr-attr-icsExtendedUserPrefs-ceDefaultAlarmStart
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PT0H30M
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デフォルトで予定または作業のどれだけ前にアラームを送信するかを、時間数と分数で指定します。
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uwc-user-attr-icsExtendedUserPrefs-ceNotifyEnable
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false
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新しい予定が作成されるときに、内部の招待者に電子メールメッセージ (ical 添付書類を含む) を送信するかどうかを指定します。
有効な値は次のとおりです。false、true
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uwc-user-attr-hideCalId
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false
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Communications Express のドメインユーザーに、カレンダで calid を非表示にするオプションを許可するかどうかを指定します。calid を非表示にする必要がある場合は、この値を true に設定するようにしてください。
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表 6–3 は、設定可能なアドレス帳のデフォルトユーザー設定を一覧表示しています。
表 6–3
uwcdomainconfig.properties ファイル内のデフォルトアドレス帳設定
パラメータ
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デフォルト値
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説明
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uwc-user-sunAbExtendedUserPrefs-abName
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個人用アドレス帳
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デフォルトのアドレス帳の名前を指定します。
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uwc-user-attr-sunAbExtendedUserPrefs-abDescription
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This is the personal address book.
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デフォルトのアドレス帳の短い説明を指定します。
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uwc-user-attr-sunAbExtendedUserPrefs-abEntriesPerPage
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25
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1 つのページに表示するアドレス帳エントリの最大数を選択します。利用できるオプションは次のとおりです。25、50、および 75。
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uwc-user-attr-sunAbExtendedUserPrefs-abSearch DisplayColumn1
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displayname
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第 1 列に表示する値を指定します。デフォルトでは、第 1 列には、連絡先またはグループの名前が表示されます。
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uwc-user-attr-sunAbExtendedUserPrefs-abSerch DisplayColumn2
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primaryemail
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アドレス帳の第 2 列に表示する値を指定します。
表示列名には、以下の項目を設定できます。
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displayname
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company
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title
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primaryphone
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workphone
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homephone
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faxphone
-
pagerphone
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primaryemail
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email2
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email3
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homeaddress
-
workaddress
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weburl1
-
weburl2
-
calendarurl
-
freebusyurl
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birthday
-
anniversary
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ou
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editviewcalendar
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uwc-user-attr-sunAbExtendedUserPrefs-abSearch DisplayColumn3
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アドレス帳の第 3 列に表示する値を指定します。
表示列名には、以下の項目を設定できます。
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displayname
-
company
-
title
-
primaryphone
-
workphone
-
homephone
-
faxphone
-
pagerphone
-
primaryemail
-
email2
-
email3、
-
homeaddress
-
workaddress
-
weburl1
-
weburl2
-
calendarurl
-
freebusyurl
-
birthday、
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anniversary
-
ou
-
edit、
-
viewcalendar。
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uwc-user-attr-sunAbExtendedUserPrefs-abSearch DisplayColumn4
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edit
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アドレス帳の第 4 列に表示する値を指定します。
表示列名には、以下の項目を設定できます。
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displayname
-
company
-
title
-
primaryphone
-
workphone
-
homephone
-
faxphone
-
pagerphone
-
primaryemail
-
email2、
-
email3
-
homeaddress
-
workaddress
-
weburl1
-
weburl2
-
calendarurl
-
freebusyurl
-
birthday
-
anniversary、
-
ou
-
edit
-
viewcalendar
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personalstore.properties ファイル内のパラメータの設定
personalstore.properties ファイル内のパラメータを変更して、アドレス帳ストア、企業ディレクトリ、および任意のリモートディレクトリを設定します。
表 6–4 は、personalstore.properties ファイルに格納されている設定を一覧表示しています。
表 6–4
personalstore.properties ファイルに格納されている設定
パラメータ
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デフォルト値
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説明
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db.defaultpsrootpattern
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ldap://piPStoreOwner=%U,o=% D,o=PiServerDb
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ユーザーの psRoot 値を動的に構成するために使用するパターンを指定します。psroot は、ユーザーエントリが格納されている場所を特定します。
%U = ユーザーの uid ("jsmith")
%D = ユーザーのドメイン (“siroe.com”)
%O = ドメインのもっとも重要な部分 (" siroe")
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db.ldapplut.class
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com.iplanet.iabs.ldap.plug.iLDAP
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プラグインを実装している Java クラスの名前を指定します。たとえば LDAP プラグインなどです。
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db.ldapplug.urlmatch
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URL を以下の形式で指定します。
ldap://host:port/DN
このパラメータを基にして、xxx インスタンスを識別します。
この値は、defaultps.xml ファイルに格納されている「bookremoteurl」属性に対応していなければなりません。
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db.ldapplug.configpath
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特定のインスタンスの LDAP 情報を含む設定ディレクトリへのパスを指定します。
このパスは、このファイルからの相対位置となります。
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db.ldapplug.wildcardsearch
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0
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ワイルドカード検索で指定される最小文字数を指定します。
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db.ldpaplug.randompaging
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false
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プラグインでランダムアクセスをサポートするか、または、各ページには先頭ページからアクセスしなければならないかを指定します。
false の場合は、正しいページが得られるまで検索プロセスが続行されます。
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db.ldapplug.corporatedir
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false
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企業ディレクトリの場合は、この値を true にします。
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db.useUserPsRoot
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false
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ユーザーの psRoot 値を使用するには、この値を true に設定します。この値が false に設定されていると、defaultserver 値が使用されます。
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グローバル GUI のカスタマイズ
デフォルトの theme.properties ファイルは、uwc-deployed-path/WEB-INF/skin にあります。テーマファイルには、Communications Express に表示されるアイコンの論理名とデフォルトの場所が含まれています。このファイルで指定するパスを変更すると、イメージの場所を変更できます。
uwcdomainconfig.properties ファイル内の言語の設定
uwcdomainconfig.properties ファイルには、そのドメインでサポートされる言語のリストが含まれています。リスト内の各言語は、セミコロンで区切られています。Communications Express がドメインでサポートする言語のリストは、管理者が定義できます。
たとえば、en (英語)、de (ドイツ語)、fr (フランス語)、および ja (日本語) をドメイン siroe.com でサポートする場合は、そのドメインの uwcdomainconfig.properties ファイルの supportedLanguages を supportedLanguages=en;fr;de;ja のように設定します。
siroe.com の uwcdomainconfig.properties ファイルは、次の場所にあります。
WEB-INF/domain/siroe.com/uwcdomainconfig.properties
対応する i18n.properties ファイルに、ローカライズ可能な文字列を定義する必要もあります。以下にその例を示します。
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uwc-common-options-preferredLanguage-en=English
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uwc-common-options-preferredLanguage-de=German
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uwc-common-options-preferredLanguage-fr=French
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uwc-common-options-preferredLanguage-ja=Japanese
siroe.com の i18n.properties ファイルは、次の場所にあります。
WEB-INF/domain/siroe.com/locale/ i18n.properties
ユーザーの LDAP エントリに preferredLanguage 属性、つまりドメインの preferredLanguage 属性がない場合、ブラウザで指定されたヘッダー値と i18.properties ファイルが利用可能かどうかによって、ユーザーセッションで使用される言語が決まります。