Sun Java System Communications Express 6.3 管理ガイド

設定後の手順

移行を有効にするには、Communications Express を設定する必要があります。


注 –

移行に必要な設定パラメータは、管理者が手動で指定する必要があります。


次の表は、移行スクリプトが依存している設定ファイルを一覧表示しています。

表 7–2 設定ファイルと各ファイルの目的

ファイル名 

説明 

migrate.properties

データを PAB からアドレス帳サーバーに移行するために必要なパラメータが含まれています。 

uwcauth.properties

移行が必要かどうかを判定するために、移行ユーティリティーによって参照されます。 

移行ツールは、pab_mig_required の値を確認します。この値が true の場合は、動的移行が実行されます。

uwcconfig.properties

管理者はログレベルを指定して、障害追跡のためにロギングを有効にすることができます。デフォルトでは、ログレベルパラメータ log.level は無効 (0 に設定) になっています。

runMigrate.sh

(バッチ移行でのみ有効) 

このスクリプトは、バッチ移行の実行に使用されます。このスクリプトは必要な変数を設定し、以下の 3 つの引数で java プログラム MigratePab を呼び出します。

# migrate.properties ファイルの絶対パス。デフォルトパスは、次のように設定されています。../WEB-INF/config/migrate.properties

# uwcauth.properties およびその他の設定ファイルがある設定ディレクトリの絶対パス。デフォルトパスは、次のように設定されています。../WEBINF/config

# ユーザーの inetDomainBaseDN

このファイルは、必要なパスと引数を示すように適切に編集する必要があります。 

xlate-pabperson.xml ()

xlate-pabgroup.xml ()

移行ユーティリティーは、Communications Express のアドレス帳 API を内部的に使用して、Messenger Express の PAB からデータを読み込みます。 

xlate ファイルは、PAB の LDAP 属性を、アドレス帳サーバーのアドレス帳属性にマップするために必要です。これらのファイルは、uwc-deloyed-path/WEB-INF/config/ /ldapstore/migrate にあります。

ユーザーのメールホストに応じて、下記の表 に一覧表示されている PAB 設定エントリが取得され、PAB サーバーへの接続が確立されます。

表 7–3 PAB 移行用に設定可能な migrate.properties 内のパラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

hostname.pabldappoolmin

PAB LDAP 用に作成される LDAP ユーザー接続の最小数を指定します。 

hostname.pabldappoolmax

20 

PAB LDAP 用 に作成される LDAP ユーザー接続の最大数を指定します。 

hostname.pabldappooltimeout

50 

LDAP 接続がタイムアウトするまでの秒数を指定します。 

hostname.alwaysusedefaulthost

PAB URI で指定したユーザーの PAB ホストを使用するか、または保持するリストから最初の完全修飾 PAB ホスト名を使用するかを指定します。 

1 に設定すると、PAB エントリの取得に最初の完全修飾 PAB ホストが使用されます。

delete_pabentry

移行の正常終了後に PAB エントリおよび PAB URI を削除できるようにします。 

maxthreads

10 

移行のスレッド数を指定します。 

mailhost.pabhosts

メールホスト名は、PAB エントリが存在する PAB ホストのリストに割り当てられます。 

PAB ホストのリストを指定します。 

mailhost.pabports

 

PAB ホストのポート番号を指定します。 

mailhost.pabbinddns

 

PAB のバインド DN を指定します。 

mailhost.pabpasswds

 

PAB にバインドしているユーザーのパスワードを指定します。 

<pabhost.pabport>. abhostport=< abldaphost>:< abldapport>

 

migrate.properties ファイル内のルックアップテーブルで使用可能な pabhost および pabport エントリを指定します。

このパラメータでは、<pabhost.pabport> がソースディレクトリインスタンスを示し、<abldaphost> <abldaport> が PAB データを移行する必要があるターゲットディレクトリインスタンスを示します。

表 7–4 連絡先のフィールドマッピング

PAB 

アドレス帳 

cn

DisplayName

sn

sn

givenName

givenName

telephonenumber

piPhone1Type:work

piPhone1:

homephone

piPhone2Type:home

piPhone2;

pager

piPhone4Type:pager

piPhone4:

mobile

piPhone3Type:mobile

piPhone3:

facsimiletelephonenumber

piPhone5Type:fax

piPhone5:

mail

piEmail1Type:work

piEmail1:

   

postoffice+street

homePostalAddress

l

homecity

st

homeState

postalcode

homePostalCode

co

homeCountry

labeleduri

piWebsite1

description

description

   

memberofpabgroup

memberOfOIGroup

dateOfBirth

dateOfBirth


注意 – 注意 –

Messenger Express の制約上、MM/DD/YY 以外の形式で誕生日を指定すると、このプロパティーの移行時にエラーが発生する場合があります。ただし、移行後にこのプロパティーを編集して、正しい日付に設定できます。この設定方法については、オンラインヘルプを参照してください。


表 7–5 グループのフィールドマッピング

PAB 

アドレス帳 

cn

displayName

description

description