Sun Java System Instant Messaging 7.2 管理ガイド

付録 C Instant Messaging imadmin ツールリファレンス

この章では、Instant Messaging を管理するための imadmin コマンドについて、次の各節で説明します。

imadmin の概要

imadmin ユーティリティーを使うと、Instant Messaging サーバーおよびマルチプレクサの起動、停止、および再起動を行うことができます。imadmin を、root または設定時に指定したエンドユーザーとして実行します。

imadmin の要件

imadmin ユーティリティーは、Instant Messaging サーバーがインストールされているホスト上で起動する必要があります。

imadmin の場所

デフォルトでは、imadmin は次の場所にインストールされています。

im-svr-base/sbin

imadmin 関連コマンド

表 C–1 は、imadmin 関連コマンドの一覧とその説明です。

表 C–1 各種 imadmin コマンドとその説明

コマンド 

説明 

imadmin assign_services

iim.policy.modulesidentity に設定されている場合、このコマンドは、Instant Messaging サービスと Presence サービスを、指定したベース DN の既存のユーザーに割り当てます。DN は、ユーザーエントリが格納されている組織のベース DN である必要があります。

iim.policy.modulesiim_ldap に、および iim.userprops.storeldap に設定されいる場合、このコマンドは、オブジェクトクラス (sunIMUser および sunPresenceUser ) をディレクトリ内のユーザーエントリに追加します。これらのオブジェクトクラスは、Instant Messaging がプロパティーを LDAP に格納するために必要です。

imadmin status

(旧 imadmin check)

コンポーネント (servermultiplexoragent-calendar、および watchdog) が実行中であるかどうかを確認し、結果を表示します。コンポーネントを指定しないと、imadmin ユーティリティーはすべてのコンポーネントに関する情報を返します。

imadmin start

有効になっているコンポーネントを起動します。 

imadmin stop

有効になっているコンポーネントを停止します。 

imadmin refresh

有効になっているコンポーネントを更新します。 

imadmin start server

サーバーのみを起動します。 

imadmin stop server

サーバーのみを停止します。 

imadmin refresh server

サーバーのみを更新します。 

imadmin start multiplexor

マルチプレクサのみを起動します。 

imadmin stop multiplexor

マルチプレクサのみを停止します。 

imadmin refresh multiplexor

マルチプレクサのみを更新します。 

imadmin start agent-calendar

カレンダエージェントのみを起動します。 

imadmin stop agent-calendar

カレンダエージェントのみを停止します。 

imadmin refresh agent-calendar

カレンダエージェントのみを更新します。 

imadmin start watchdog

ウォッチドッグのみを起動します。 

imadmin stop watchdog

ウォッチドッグのみを停止します。 

imadmin refresh watchdog

ウォッチドッグのみを更新します。 

imadmin version

バージョンを表示します。 

imadmin の構文

imadmin [options] [action] [component]

imadmin のオプション

表 C–2 は、imadmin コマンドに対するオプションの一覧とその説明です。

表 C–2 imadmin コマンドのオプション

オプション 

説明 

-c alt-config-file

アクション startrefresh とともに使用し、/etc/opt/SUNWiim/config/iim.conf ファイルとは別の設定ファイルを指定します。

-h

imadmin コマンドに関するヘルプを表示します。

imadmin のアクション

表 C–3 は、さまざまな imadmin コマンドで実行されるアクションの一覧とその説明です。

表 C–3 imadmin コマンドのアクション

オプション 

説明 

status

(旧 imadmin check)

Instant Messaging コンポーネント (server multiplexoragent-calendar、およびwatchdog) に関する情報を返します。この操作では [component] を指定する必要はありません。

start

classpath と Java のヒープサイズを設定したあと、指定されたすべてのコンポーネントを起動します。

stop

指定されたすべてのコンポーネントのデーモンを停止します。 

refresh

指定されたコンポーネントを停止および起動します。設定変更時に使うと便利です。 

imadmin のコンポーネント

表 C–4 は、imadmin コマンドに対するコンポーネントの一覧とその説明です。

表 C–4 imadmin コマンドのコンポーネント

オプション 

説明 

agent-calendar

カレンダエージェント (agent-calendar) を示します。

multiplexor

マルチプレクサのみを示します。 

server

Instant Messaging サーバーを示します。 

watchdog

ウォッチドッグを示します。