この章では、Instant Messaging の管理に使用する設定ファイルについて説明します。配備の設定を変更する前に、各ファイルの場所を把握しておいてください。
この章では、Instant Messaging サーバーのディレクトリ構造と、Instant Messaging の運用データおよび設定情報を格納するために使用されるプロパティーファイルについて、次の各節で説明します。
「Instant Messaging サーバーのディレクトリ構造」では、プラットフォーム固有の Instant Messaging サーバーのディレクトリ構造を示しています。
表 3–1 Instant Messaging サーバーのディレクトリ
説明 |
Solaris での場所 |
Linux での場所 |
---|---|---|
プログラムファイル これらのファイルには、ネイティブの実行可能ファイルとライブラリファイル (bin または lib ディレクトリ内)、シェルスクリプト (sbin ディレクトリ内)、Java クラス、テンプレートファイル (lib ディレクトリ内) が含まれます。 |
Instant Messaging のインストールディレクトリ (im-svr-base) インストールディレクトリのデフォルト値は次のとおりです。 /opt/SUNWiim |
Instant Messaging のインストールディレクトリ (im-svr-base) インストールディレクトリのデフォルト値は次のとおりです。 /opt/sun/im |
サーバー設定ファイル これらのファイルは設定ディレクトリ内に格納されます。iim.conf ファイルも含まれます。サブディレクトリには、サーバー全体に対するアクセス制御ファイルがすべて格納されます。 |
Instant Messaging の設定ディレクトリ (im-cfg-base) 設定ディレクトリのデフォルト値は次のとおりです。 /etc/opt/SUNWiim/default/config 便宜上、インストーラは /etc/opt/SUNWiim/default/config から /opt/SUNWiim/config へのシンボリックリンクを作成します。 また、Instant Messaging の複数のインスタンスを作成した場合、/default ディレクトリの名前はインスタンスごとに異なります。詳細は、「単一の Instant Messaging インストールからの複数インスタンスの作成」を参照してください。 |
Instant Messaging の設定ディレクトリ (im-cfg-base) 設定ディレクトリのデフォルト値は次のとおりです。 /etc/opt/sun/im/default/config 便宜上、インストーラは /etc/opt/sun/im/default/config から /opt/sun/im/config へのシンボリックリンクを作成します。 また、Instant Messaging の複数のインスタンスを作成した場合、/default ディレクトリの名前はインスタンスごとに異なります。詳細は、「単一の Instant Messaging インストールからの複数インスタンスの作成」を参照してください。 |
実行時ディレクトリ Instant Messaging サーバーのデータを格納します。これらのファイルには、サーバーが実行時に生成するファイルを格納するための設定可能なディレクトリが含まれます。データベースディレクトリ内のエンドユーザーデータも含まれます。また、log ディレクトリ内のサーバー、マルチプレクサ、カレンダエージェント、および XMPP サービスのログファイルも含まれます。 |
Instant Messaging 実行時ディレクトリ (im-runtime-base) 実行時ディレクトリのデフォルト値は次のとおりです。 /var/opt/SUNWiim/default また、Instant Messaging の複数のインスタンスを作成した場合、/default ディレクトリの名前はインスタンスごとに異なります。詳細は、「単一の Instant Messaging インストールからの複数インスタンスの作成」を参照してください。 |
Instant Messaging 実行時ディレクトリ (im-runtime-base) 実行時ディレクトリのデフォルト値は次のとおりです。 /var/opt/sun/im/default また、Instant Messaging の複数のインスタンスを作成した場合、/default ディレクトリの名前はインスタンスごとに異なります。詳細は、「単一の Instant Messaging インストールからの複数インスタンスの作成」を参照してください。 |
データベース ファイルベースのプロパティー格納形態を使用している場合、データベースディレクトリには、ユーザーディレクトリやニュースチャネルディレクトリなどのエンドユーザー情報が含まれます。ユーザーデータの格納に LDAP を使用している場合、データベースディレクトリは使用されません。 |
Instant Messaging データベースディレクトリ (im-db-base) データベースディレクトリのデフォルト値は次のとおりです。 /var/opt/SUNWiim/default/db また、Instant Messaging の複数のインスタンスを作成した場合、/default ディレクトリの名前はインスタンスごとに異なります。詳細は、「単一の Instant Messaging インストールからの複数インスタンスの作成」を参照してください。 |
Instant Messaging データベースディレクトリ (im-db-base) データベースディレクトリのデフォルト値は次のとおりです。 /var/opt/sun/im/default/db また、Instant Messaging の複数のインスタンスを作成した場合、/default ディレクトリの名前はインスタンスごとに異なります。詳細は、「単一の Instant Messaging インストールからの複数インスタンスの作成」を参照してください。 |
Instant Messenger リソース これらのファイルには、Instant Messenger が使用する HTML 文書や jar ファイルなどがあります。最上位のディレクトリにはロケールに依存しないリソースが、ロケール固有のディレクトリにはローカライズされたリソースが、それぞれ格納されます。 |
Instant Messaging リソースディレクトリ (im-svr-base/html) リソースディレクトリのデフォルト値は次のとおりです。 /opt/SUNWiim/html |
Instant Messaging リソースディレクトリ (im-svr-base/html) リソースディレクトリのデフォルト値は次のとおりです。 /opt/sun/im/html |
Instant Messaging は、すべての設定オプションを iim.conf ファイル内に格納します。このファイルに格納されるパラメータおよびそれらの値の詳細は、付録 A 「iim.conf の Instant Messaging の設定パラメータ」を参照してください。
Instant Messaging サーバーは、Instant Messenger が使用する次のデータをデータベースディレクトリ (im-db-base) に格納します。このディレクトリは、iim.conf の iim.instancevardir パラメータに指定されています。
連絡先一覧、Instant Messanger の設定、登録しているニュースチャネル、アクセス制御などのエンドユーザーのプロパティー (これらのプロパティーは、LDAP に格納することも可能)。
ニュースチャネルのメッセージとアクセス規則。
配信すべきアラートメッセージ。これらのメッセージは、受信者がログインした際に配信および削除されます。
公開会議室。これには、持続的でないインスタントメッセージは含まれません。含まれるのは、アクセス規則など、会議室オブジェクト自体のプロパティーのみです。