この章では、iim.conf ファイルの Instant Messaging の設定パラメータについて、次の各節で説明します。
Instant Messaging の設定情報は、設定ディレクトリ (im-cfg-base) 内の iim.conf ファイルに格納されます。
Solaris の場合:
/etc/opt/SUNWiim/default/config/iim.conf
Linux の場合:
/etc/opt/sun/im/default/config/iim.conf
Instant Messaging の複数の インスタンスを作成した場合、 /default ディレクトリの名前はインスタンスごとに異なります。詳細は、「単一の Instant Messaging インストールからの複数インスタンスの作成」を参照してください。
このファイルは ASCII 形式のプレーンテキストファイルであり、各行には次の規則に基づいて、特定のサーバーパラメータとその値が定義されます。
パラメータとその値 (複数可) は、1 つの等号 (=) で区切られます。なお、等号の前後には、スペースまたはタブを挿入できます。
値は、二重引用符 (" ") で囲むことができます。複数の値を設定可能なパラメータの場合、値文字列の全体を二重引用符で囲む必要があります。
コメント行の先頭文字は、感嘆符 (!) でなければなりません。コメント行は情報提供を目的とした行です。したがって、サーバーはコメント行を無視します。
同じパラメータが 2 回以上現れた場合、最後に現れたパラメータの値が有効になります。
\ (円マーク) は、行の継続を示すための記号であり、値 (複数可) が 1 行に収まらないことを示します。
各行は、行終端記号 (\n、 \r、または \r\n) で終端されます。
キーは、行内の、最初の非ホワイトスペース文字から最初の ASCII 等号 (=) またはセミコロン (;) の直前までの、すべての文字から構成されます。キーの末尾がセミコロンであった場合、そのあとに、文字列 lang- と、値の解釈に用いる言語を示すタグが続きます。その言語タグのあとには、等号 (=) が続きます。等号の前後に存在するすべてのホワイトスペース文字は、無視されます。行内の残りの文字はすべて、関連する値文字列の一部となります。
値文字列内の複数の値は、コンマ (,) で区切られます。
単一の値の内側に、コンマ、空白、改行、タブ、二重引用符、バックスラッシュなどの特殊文字が含まれている場合、その値全体を二重引用符で囲む必要があります。さらに、値内のすべてのキャリッジリターン、改行、タブ、バックスラッシュ、二重引用符には、\ (円マーク) を付ける必要があります。
iim.conf を変更した場合、その新しい設定が有効になるように、Instant Messaging サーバーを再起動する必要があります。
インストール時に初期化された iim.conf ファイルを変更する際には、本書で説明した手順に必ず従ってください。
表 A–1 は、一般的な設定パラメータの一覧とその説明です。
表 A–1 一般的な設定パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
iim.comm.modules |
iim_server,iim_mux |
使用する通信モジュールです。有効値は iim_server と iim_mux です。デフォルト値は 「iim_server, iim_mux」で、サーバーとマルチプレクサの両方を使用することを意味します。iim_mux はマルチプレクサ用の値です。 |
iim.smtpserver |
localhost |
電子メールまたはポケットベルにメッセージを転送するオプションが設定されたエンドユーザーにメールを送信する際に用いる SMTP サーバーです。 |
iim.instancedir |
/opt |
インストールディレクトリのルートです。 |
iim.instancevardir |
Solaris の場合: /var/opt/SUNWiim/default Linux の場合: /var/opt/sun/im/default |
実行時のファイル (エンドユーザープロファイルデータベースやログなど、サーバーおよびマルチプレクサによって実行時に生成されるファイル) を格納するためのディレクトリを設定します。Instant Messaging の複数のインスタンスを作成した場合は、/default ディレクトリの名前が異なる可能性があります。 |
iim.user |
LDAP 配備の場合、inetuser ポータル配備の場合、root |
サーバープロセスを実行するためのエンドユーザー名です。 |
iim.group |
LDAP 配備の場合、inetgroup ポータル配備の場合、root |
サーバープロセスの実行時に用いるグループです。 |
iim.jvm.maxmemorysize |
256 |
サーバーの実行元 JVM が使用可能なヒープの最大サイズ (M バイト単位) です。Java コマンドの -mx 引数を構築する際に使用されます。 |
iim.mail.charset |
なし |
このパラメータは、メールのヘッダーを ASCII 形式にするかどうか、エンコードしないようにするかどうかを指定します。 オフラインのアラート用に送信するメールメッセージのヘッダーをエンコードする際に用いる文字セットの名前を指定します。 例: iim.mail.charset=iso-2022-jp |
iim.jvm.command |
/usr/j2se/bin/java |
JRE (Java Runtime Executable) の場所です。 |
iim.identity.basedir |
/opt |
Sun JavaTM System Access Manager のデフォルトインストールディレクトリです。ベースディレクトリとも呼ばれます。 |
iim.identity.jre |
/usr/java_1.3.1_04 |
Access Manager がすべてのプロセスを実行する際に使用する JRE の場所です。 |
iim.portal.deployuri |
/portal |
Portal Server の war ファイルを Access Manager 内に配備する際に用いられる URI です。 |
iim.portal.host |
imhostname |
Portal Server を実行しているサーバーのホスト名です。デフォルト以外のポート番号を使用する場合は、ポート番号を指定します。 |
iim.portal.protocol |
http |
Portal Server へのアクセス時に使用するプロトコルです。 |
iim.policy.cache.validity |
10 |
単一のユーザー情報のキャッシュの有効期限間隔を分単位で定義します。 Instant Messaging サーバーは、単一のエンドユーザー情報が最後にキャッシュされた日付を保存します。このパラメータで指定された間隔を超えてからエンドユーザー情報にアクセスすると、サーバーは、エンドユーザーの情報を再キャッシュし、LocalUser オブジェクトのキャッシュの日付をリセットします。 |
iim.policy.modules |
iim_ldap |
デフォルトでは、ポリシーは LDAP に格納されます。ポリシーが Sun Java System Access Manager に格納されるようにするには、値を identity に変更します。 |
iim.policy.resynctime |
720 |
すべてのエンドユーザー情報のキャッシュの有効期限間隔を分単位で定義します。 Instant Messaging サーバーは、古いエンドユーザー情報を消去する目的で、キャッシュされたすべてのエンドユーザー情報を定期的にクリアします。このパラメータには、キャッシュされたエンドユーザー情報のクリア頻度を指定します。 |
iim.userprops.store |
file |
configure ユーティリティーを実行したときに、ポリシー用に Access Manager を使用しないように選択した場合、デフォルトでは、ユーザープロパティーはユーザープロパティーファイルに格納されます。ポリシー用に Access Manager を使用するように選択した場合、デフォルトは ldap になります。ユーザープロパティーが格納される場所を変更するには、値を変更します。この値を file から ldap に変更する場合は、imadmin assign_services を実行して、必要なオブジェクトクラスをディレクトリのユーザーエントリに追加する必要があります。 このパラメータが重要になるのは、Presence サービスと Instant Messaging サービスのサービス定義がインストールされている場合のみです。 |
表 A–2 は、Instant Messaging で、LDAP、ユーザー登録、およびユーザーソースの設定に使用されるパラメータの一覧とその説明です。
表 A–2 LDAP 、ユーザー登録、およびソースの設定パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
iim_ldap.host |
localhost:389 |
Instant Messaging サーバーがエンドユーザー認証時に使用する、LDAP サーバーの名前とポートです。 |
iim_ldap.searchbase |
o=internet |
LDAP サーバー上におけるエンドユーザーおよびグループの検索時に、ベースとして使用する文字列です。 |
iim_ldap.usergroupbinddn |
なし (サーバーは匿名検索を実行する) |
検索用 LDAP サーバーへのバインド時に使用する DN を指定します。 |
iim_ldap.usergroupbindcred |
なし (サーバーは匿名検索を実行する) |
LDAP 検索時に iim_ldap.usergroupbinddn の DN と組み合わせて使用するパスワードを指定します。 |
iim_ldap.loginfilter |
(&(|(objectclass=inetorgperson)(objectclass=webtopuser))(uid={0})) |
エンドユーザーのログイン時に使用する検索フィルタです。フィルタ全体を 1 行で入力します。 |
iim_ldap.usergroupbyidsearchfilter |
(|(&(objectclass=groupofuniquenames)(uid={0}))(&(|(objectclass=inetorgperson)(objectclass=webtopuser))(uid={0}))) |
ディレクトリ内で指定された ID でエンドユーザーおよびグループを検索する際に使用される、検索フィルタです。フィルタ全体を 1 行で入力します。 |
iim_ldap.usergroupbynamesearchfilter |
(|(&(objectclass=groupofuniquenames)(cn={0})) (&(|(objectclass=inetorgperson)(objectclass=webtopuser))(cn={0}))) |
ディレクトリ内で指定された名前でエンドユーザーおよびグループを検索する際に使用される、検索フィルタです。 |
iim_ldap.allowwildcardinuid |
False |
検索実行時に UID のワイルドカードを有効にするかどうかを指定すします。大部分のディレクトリでは、UID のインデックスはワイルドカードなしの検索専用として設定されているため、デフォルト値は False になっています。この値を True に設定した場合、UID のインデックスを部分文字列検索用に設定しないかぎり、パフォーマンスが低下する可能性があります。 |
iim_ldap.userclass |
inetOrgPerson,webtopuser |
エントリが特定のエンドユーザーに属することを示す LDAP クラスです。 |
iim_ldap.groupclass |
groupOfUniqueNames |
エントリが特定のグループに属することを示す LDAP クラスです。 |
iim_ldap.groupbrowsefilter |
(objectclass=groupofuniquenames) |
ディレクトリ内の指定された検索ベースですべてのグループをブラウズする際に使用される検索フィルタです。 |
iim_ldap.searchlimit |
40 |
検索結果として返すエントリの最大数です。値 -1 は、このサーバー上での検索を無効にすることを意味し、値 0 は、無制限の検索を示します。 |
iim_ldap.userdisplay |
cn |
エンドユーザーの表示名として使用する LDAP 属性です。 |
iim_ldap.groupdisplay |
cn |
グループの表示名として使用する LDAP 属性です。 |
im_ldap.useruidattr |
uid |
エンドユーザーの UID として使用する LDAP 属性です。 |
im_ldap.groupmemberattr |
uniquemember |
グループのメンバーリストを提供する LDAP 属性です。 |
iim_ldap.usermailattr |
|
エンドユーザーのプロビジョニングされた電子メールアドレスを格納するための LDAP 属性です。オフラインエンドユーザーに電子メールメッセージを送信する際に使用されます。 |
iim_ldap.userattributes |
なし |
LDAP ユーザーエントリのカスタム属性リストを格納するための LDAP 属性です。 |
iim_ldap.groupattributes |
なし |
LDAP グループエントリのカスタム属性リストを格納するための LDAP 属性です。 |
iim_ldap.groupmemberurlattr |
なし |
ダイナミックグループのメンバーシップ属性です。LDAP フィルタまたは LDAP URL が格納されます。 |
iim_ldap.useidentityadmin |
configure ユーティリティーを実行したときに、ポリシー用に Access Manager 配備を使用するように選択した場合、デフォルト値は true です。そうでない場合、デフォルト値は false です。 |
値が true の場合、Directory Server へのバインド時に Access Manager 管理者の資格情報が使用されます。 |
iim.register.enable |
なし |
TRUE の場合、新しい Instant Messaging エンドユーザーが Instant Messenger を使って自身を登録できるようにすること (ディレクトリにユーザー自身を追加) を、サーバーが許可します。 |
iim_ldap.register.basedn |
なし |
自己登録が有効になっている場合、このパラメータの値が、LDAP ディレクトリ内でユーザーエントリが格納される場所の DN になります。たとえば、次のように入力します。 "ou=people,dc=siroe,dc=com" |
iim_ldap.register.domain |
なし |
新規ユーザーの追加先となるドメイン。たとえば、directory.siroe.com などです。 |
表 A–3 は、log4j ベースのロギングおよび iim.conf パラメータベースのロギングの両方のロギング設定パラメータの一覧とその説明です。
表 A–3 ロギング設定パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
iim.log.iim_server.severity |
INFO |
サーバーモジュールに対するロギングレベルです。有効値は、レベルが高いものから低いものの順に、FATAL、ERROR、WARNING、INFO、DEBUG です。低いロギングレベルを選択すると、そのレベルよりも高いレベルのログもすべて記録されます。たとえば、WARNING を選択した場合、FATAL、ERROR、および WARNING のログが記録されます。 |
iim.log.iim_server.url |
im-runtime-base/log/xmppd.log |
サーバーログファイルの場所です。ディスク領域がいっぱいにならないように、このファイルの中身を定期的に削除する必要があります。 |
iim.log.iim_mux.severity |
INFO |
マルチプレクサモジュールに対するロギングレベルです。有効値は、レベルが高いものから低いものの順に、FATAL、ERROR、WARNING、INFO、DEBUG です。低いロギングレベルを選択すると、そのレベルよりも高いレベルのログもすべて記録されます。たとえば、WARNING を選択した場合、FATAL、ERROR、および WARNING のログが記録されます。 |
iim.log.iim_mux.url |
im-runtime-base/log/mux.log |
マルチプレクサログファイルの場所です。ディスク領域がいっぱいにならないように、このファイルの中身を定期的に削除する必要があります。 |
iim.log.iim_mux.maxlogfiles |
10 |
格納されるマルチプレクサログファイルの最大数です。この数値を超えると、もっとも古いマルチプレクサログファイルが削除されます。 |
iim.log.iim_mux.maxlogfilesize |
10 MB |
このパラメータには、マルチプレクサログファイルの最大サイズを指定します。ログファイルがこのパラメータに指定されたサイズを超えると、新しいログファイルが作成されます。 |
iim.log.iim_server.maxlogsize |
このパラメータには、サーバーログファイルの最大サイズを指定します。ログファイルがこのパラメータに指定されたサイズを超えると、新しいログファイルが作成されます。 |
|
iim.log.iim_wd.severity |
INFO |
ウォッチドッグに対するロギングレベルです。有効値は、レベルが高いものから低いものの順に、FATAL、ERROR、WARNING、INFO、DEBUG です。低いロギングレベルを選択すると、そのレベルよりも高いレベルのログもすべて記録されます。たとえば、WARNING を選択した場合、FATAL、ERROR、および WARNING のログが記録されます。 |
iim.log.agent-calendar.severity |
INFO |
カレンダエージェントに対するロギングレベルです。有効値は、レベルが高いものから低いものの順に、FATAL、ERROR、WARNING、INFO、DEBUG です。低いロギングレベルを選択すると、そのレベルよりも高いレベルのログもすべて記録されます。たとえば、WARNING を選択した場合、FATAL、ERROR、および WARNING のログが記録されます。 |
iim.log4j.config |
im-cfg-base |
log4j 設定ファイルの場所と名前を指定します。このパラメータに値が指定されていない場合、ロガーは、im-cfg-base で log4j.conf を検索します。im-cfg-base で log4j.conf が見つからない場合、ロガーは、log4j の代わりにパラメータベースのロギング方法を使用します。 |
表 A–4 は、Instant Messaging サーバー設定パラメータの一覧とその説明です。
表 A–4 一般的な Instant Messaging サーバー設定パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
|
---|---|---|---|
iim_server.autosubscribe |
FALSE |
サーバーによって登録が自動的に承認されるかどうかを示します。有効値は TRUE と FALSE です。TRUE の場合、登録の要求に続いて、サーバーによって自動的に登録済みの応答が生成されます。サーバーは変更された名簿を、登録者と、登録者が連絡先として追加したユーザーに送信します。この機能を使うためには、ユーザーと連絡先が同じドメイン内に存在する必要があります。 |
|
iim_server.domainname |
ホストのドメイン名 |
このサーバーがサポートする論理 Instant Messaging サーバーのドメイン名です。この名前は、ネットワーク上のほかのサーバーがこのサーバーを特定する際に使用されます。また、このサーバーが自身のエンドユーザーをほかのサーバーに通知する際にも使用されます。これは必ずしも、Instant Messaging サーバーを実行しているシステムの完全指定のドメイン名である必要はありません。 たとえば、システム iim.xyz.com が企業 xyz.com の唯一の Instant Messaging サーバーであった場合、このドメイン名として xyz.com が選択される可能性が高くなります。 |
|
iim_server.port |
5269 |
サーバーのバインド先として使用する IP アドレスとポートです。サーバーはこのポート上で、ほかのサーバーからの接続を待機します。IP アドレス設定は、マルチホームのマシン上で特定の IP アドレスのみを使用する場合に便利です。IP アドレスを指定しなかった場合、localhost の INADDR_ANY の値が使用されます。 |
|
iim_server.useport |
TRUE |
このサーバーがサーバー間通信ポート上で待機するかどうかを示します。有効値は TRUE と FALSE です。TRUE の場合、サーバーは、iim_server.port に定義されたポート上で待機します。ただし、ポートが明示的に定義されていない場合は、ポート 5269 上で待機します。 |
|
iim_server.clienttimeout |
15 |
アクティブでないクライアント接続をサーバーが破棄するまでの時間 (分) を指定します。たとえば、マシンがシャットダウンされた場合などに適用されます。設定可能な最小値は、5 分です。 |
|
iim_server.usesso |
configure ユーティリティーを実行したときに、SSO 用に Access Manager 配備を使用するように選択した場合、デフォルト値は 1 です。そうでない場合、デフォルト値は 0 です。 |
このパラメータは、認証時に SSO プロバイダを使用するかどうかをサーバーに指示します。SSO プロバイダは、サーバーが SSO サービスを使ってセッション ID を検証する際に使用されるモジュールです。 Access Manager セッション API を使えば、Instant Messaging サーバーは、クライアントから送信されてきたセッション ID を検証できます。 このパラメータの値は、0、1、-1 のいずれかです。 0: SSO プロバイダを使用しません。 1: SSO プロバイダを使用します。ただし、SSO 検証が失敗した場合には LDAP を使用します。 -1: SSO プロバイダのみを使用します。SSO 検証が失敗しても、LDAP 認証を試みません。 iim_server.usesso パラメータは、iim_server.ssoprovider パラメータと組み合わせて使用します。 |
|
iim_server.ssoprovider |
なし |
com.sun.im.provider.SSOProvider インタフェースを実装しているクラスを指定します。iim_server.usesso の値が 0 以外であり、かつこのオプションが設定されていない場合、サーバーはデフォルトの Access Manager ベースの SSO プロバイダを使用します。 |
|
iim.policy.modules |
configure ユーティリティーを実行したときに、ポリシー用に Access Manager 配備を使用するように選択した場合、デフォルト値は identity です。そうでない場合、デフォルト値は iim_ldap です。 |
値が identity の場合、ポリシーが Sun Java System Access Manager に格納されることを示しています。値が iim_ldap の場合、ディレクトリが使用されます。 |
|
iim.userprops.store |
file |
値が file の場合、ユーザープロパティーがユーザープロパティーファイルに格納されることを示しています。値が ldap の場合、ディレクトリが使用されます。 |
|
iim_server.msg_archive |
false |
このパラメータは、アーカイブプロバイダを有効にするかどうかを指定します。すべてのアーカイブを無効にするには、この値を false に設定します。使用するポータル、電子メール、カスタムアーカイブプロバイダなどのすべてのアーカイブを有効にするには、この値を true に設定します。 |
|
iim_server.msg_archive.provider |
なし |
このパラメータには、アーカイブプロバイダのリストを設定します。このパラメータには複数の値を設定でき、個々の値はコンマ (,) で区切ります。 Portal Server 検索ベースのアーカイブを使用している場合、値は com.iplanet.im.server.IMPSArchive にしてください。電子メールのアーカイブを使用している場合は、値は com.iplanet.im.server.EmailIMArchive にしてください。 |
|
iim_server.conversion |
false |
このパラメータは、メッセージ変換を有効にするかどうかを指定します。メッセージ変換プロバイダの設定リストを使ってメッセージ変換を行うかどうかを指定します。 |
|
iim_server.conversion.provider |
なし |
このパラメータには、メッセージ変換時に使用するメッセージ変換プロバイダのリストを設定します。 このパラメータには複数の値を設定でき、個々の値はコンマ (,) で区切ります。 |
|
iim_server.servertimeout |
-1 |
リモートサーバーがアクティブ状態にない場合、リモートサーバーが開いた接続をこのサーバーが自動的に閉じるように設定することが可能です。これは、リモートサーバーからこのサーバーへ最後の要求が送られてきた時刻を定期的に測定することで実現されています。リモートサーバーから最後の要求が届いたあとの経過時間が、iim_server.servertimeout パラメータの値を超えた場合に、リモートサーバーへの接続が切断されます。 このパラメータ値の単位は「分」です。 |
|
iim_server.enable |
true |
この値は、Instant Messaging サーバーを有効にするかどうかを定義します。Instant Messaging マルチプレクサを有効にする場合、このパラメータを false に設定します。 |
|
iim_server.conversion.external.command |
なし |
このパラメータには、メッセージ変換時に使用する外部コマンドを指定します。 |
|
iim_server.stat_frequency |
1 |
このパラメータには、サーバーが活動概要をログファイルに記録する頻度を指定します。ただし、サーバーが活動概要をログファイルに記録するのは、サーバーの最低ログ重要度が INFO 以下に設定された場合だけです。この値の単位は「分」です。 |
|
iim_server.certnickname |
Server-Cert |
この値には、証明書のインストール時に入力した証明書の名前が必要です。 この証明書の名前は、大文字と小文字が区別されます。 |
|
iim_server.sslkeystore |
なし |
サーバーの Java キーストア (JKS) の相対パスおよびファイル名を指定します。たとえば、次のように入力します。
|
|
iim_server.keystorepasswordfile |
sslpassword.conf |
この値には、鍵データベースのパスワードが格納されたファイルの相対パスと名前が必要です。このファイルは次の行を含む必要があります。 Internal (Software) Token:password password は、鍵データベースを保護するパスワードです。 |
|
iim_server.requiressl |
false |
true の場合、サーバーは、初期ストリームセッションの設定後に TLS 接続を要求しない接続をすべて終了させます。これには、クライアント、そのほかのサーバー、マルチプレクサを除く XMPP/HTTP ゲートウェイ やエージェントなどのサーバーコンポーネントからの接続が含まれます。 |
|
iim_server.trust_all_cert |
false |
この値が true の場合、サーバーはすべての証明書を信頼するとともに、証明書の情報をログファイル内に追加します。 |
ネットワーク上の複数の Instant Messaging サーバー間の通信を実現するには、このサーバーに接続するほかのサーバーのリストと、それらの各協調サーバー (coserver) に関する情報を、サーバーに設定する必要があります。特定の協調サーバーを識別するには、Instant Messaging ドメイン名、ホスト名、ポート番号、サーバー ID、およびパスワードを指定します。
各協調サーバーに割り当てられるシンボリック名は、coserver1 などのような、文字と数字から構成される文字列です。こうしたシンボリックな命名規則を用いることで、複数のサーバーを指定できます。
Instant Messaging サーバーをこのように設定すれば、より大きな Instant Messaging コミュニティーを形成できます。その結果、各サーバー上のエンドユーザーは、次のようなことが可能になります。
ほかのすべてのサーバー上のエンドユーザーと通信できる
ほかのサーバー上の会議室を使用できる
ほかのサーバー上のニュースチャネルに登録できる (ただし、与えられたアクセス権限の範囲内)
表 A–5 は、複数サーバー設定パラメータの一覧とその説明です。
表 A–5 複数サーバー設定パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
iim_server.serverid |
なし |
このサーバーが、ほかのすべてのサーバーに対して自身の識別子として使用する文字列です。 |
iim_server.password |
なし |
このサーバーが、ほかのすべてのサーバーに対して自身を認証する際に使用するパスワードです。 |
iim_server.coservers |
なし |
このサーバーへの接続を許可するサーバーのシンボリック名をコンマで区切って指定します。意味のある名前であれば、どのようなものでも指定できますが、*.serverid、*.password、*.host の各パラメータで使用する名前に一致させる必要があります。例: iim_server.coservers=coserver1,coserver2 または iim_server.coservers=abc,xyz,ntc |
iim_server.coserver1 .serverid |
なし |
このサーバーへの認証時に、名前 coserver1 で表された協調サーバーを識別する文字列です。たとえば、iim_server.coservers のリストに abc を設定した場合、対応する serverid 名は、iim_server.abc.serverid となります。 |
iim_server.coserver1 .password |
なし |
このサーバーへの認証時に、名前 coserver1 で表された協調サーバーが使用するパスワードです。たとえば、iim_server.coservers のリストに abc を設定した場合、対応するパスワード名は、iim_server.abc.password となります。 |
iim_server.coserver1 .host |
なし |
このサーバー上のエンドユーザーが、名前 coserver1 で表されたサーバー上のエンドユーザーと通信する際の、接続先の IP アドレスとポートです。たとえば、iim_server.coservers のリストに abc を設定した場合、対応するホスト名は、iim_server.abc.host となります。 形式は、name: port、IPaddress: port のいずれかです。 |
iim_server.coserver1 .requiressl |
False |
このサーバーが、サーバー coserver1 と通信するときに TLS が必要かどうかを示します。有効値は TRUE と FALSE です。 |
表 A–6 は、マルチプレクサ設定パラメータの一覧とその説明です。
表 A–6 マルチプレクサ設定パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
|
---|---|---|---|
iim_mux.listenport |
multiplexorname または IP address:5222 |
マルチプレクサが Instant Messenger から受信する要求を待機する際に使用する IP アドレスまたは FQDN および待機ポートです。値の形式は、IPaddress:port 、multiplexorname: port のいずれかです。IP アドレスまたはドメイン名を指定しなかった場合、localhost の INADDR_ANY が使用されます。 この値を変更した場合、ファイル im.html と im.jnlp 内のポート値も、同じ値に変更する必要があります。 |
|
iim_mux.serverport |
45222 |
マルチプレクサが通信する相手の Instant Messaging サーバーおよびポートです。値の形式は、servername:port 、IPaddress: port のいずれかです。 |
|
iim_mux.numinstances |
1 |
マルチプレクサのインスタンス数です。このパラメータは、Solaris プラットフォームに対してのみ有効です。 |
|
iim_mux.maxthreads |
5 |
マルチプレクサの 1 インスタンス当たりの最大スレッド数です。 |
|
iim_mux.maxsessions |
2000 |
1 マルチプレクサプロセス当たりの最大同時接続数です。 |
|
iim_mux.usessl |
off |
この値が on に設定された場合、マルチプレクサは、アプリケーションデータを交換する前に、受け入れた接続ごとに SSL ハンドシェイクを要求します。 |
|
iim_mux.secconfigdir |
/etc/opt/SUNWiim/default/ config |
このディレクトリには鍵と証明書のデータベースが含まれます。また、通常はセキュリティーモジュールデータベースも含まれます。Instant Messaging の複数のインスタンスを作成した場合は、/default ディレクトリの名前が異なる可能性があります。 |
|
iim_mux.keydbprefix |
なし |
この値には、鍵データベースのファイル名のプレフィックスが必要です。鍵データベースのファイル名は、必ず key3.db で終わる必要があります。 たとえば This-Database-key3.db のように、鍵データベース名にプレフィックスが含まれている場合、このパラメータの値は This-Database になります。 |
|
iim_mux.certdbprefix |
なし |
この値には、証明書データベースのファイル名のプレフィックスが必要です。証明書データベースのファイル名は、必ず cert7.db で終わる必要があります。 たとえば Secret-stuff-cert7.db, のように、証明書データベース名にプレフィックスが含まれている場合、このパラメータの値は Secret-stuff になります。 |
|
iim_mux.secmodfile |
secmod.db |
この値には、セキュリティーモジュールファイルの名前が必要です。 |
|
iim_mux.certnickname |
Multiplexor-Cert |
この値には、証明書のインストール時に入力した証明書の名前が必要です。 この証明書の名前は、大文字と小文字が区別されます。 |
|
iim_mux.keystorepasswordfile |
/etc/opt/SUNWiim/default/ config/sslpassword.conf |
この値には、鍵データベースのパスワードが格納されたファイルの相対パスと名前が必要です。このファイルは次の行を含む必要があります。
password は、鍵データベースを保護するパスワードです。 Instant Messaging の複数のインスタンスを作成した場合は、/default ディレクトリの名前が異なる可能性があります。 |
|
iim_mux.stat_frequency |
600 |
この値は、マルチプレクサが活動概要をログファイルに記録する頻度を表します。最小値は 10 秒です。 |
|
iim_mux.enable |
true |
値が true の場合、このインスタンスでマルチプレクサが実行されます。値が false の場合、このインスタンスでマルチプレクサは実行されません。 |
表 A–7 は、Instant Messaging のリダイレクトサーバーの管理に使用するパラメータの一覧です。
表 A–7 リダイレクトサーバーのパラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
iim_server.redirect.provider |
なし |
com.sun.im.provider.Redirector インタフェースを実装するリダイレクトプロバイダの名前またはクラスのコンマ区切りリストです。このパラメータに任意の値を指定すると、サーバーインスタンスがリダイレクトサーバーとして定義されます。サポートされる値は、db、roundrobin、regex、および com.sun.im.provider.Redirector インタフェースを実装するクラスの名前です。 |
iim_server.redirect.to |
なし |
このリダイレクトサーバーがクライアント接続をリダイレクトできるノードのコンマ区切りリストです。ノード名には任意の英数字の文字列を使用できます。このリストは、iim_server.redirect.to.nodename.host で定義されているホストのスーパーセットにもなります。 |
iim_server.redirect.to.nodename.host |
なし |
nodename は、iim_server.redirect.to に含まれるノードの名前です。この属性は、リダイレクトサーバーが nodename を使用するために必要です。 |
iim_server.redirect.to.nodename.usessl |
False |
true の場合、nodename は、従来の SSL を使用するように設定されます。詳細は、「TLS と従来の SSL の Instant Messaging での使用法の概要」を参照してください。 |
iim_server.redirect.db.users |
im-db-base/redirect.db |
リダイレクトデータベースの名前と場所です。 |
iim_server.redirect.db.partitions |
im-cfg-base/redirect.partitions |
リダイレクトパーティションファイルの名前と場所です。 |
iim_server.redirect.db.partitionsize |
5000 |
パーティションに含められるユーザーの最大数です。 |
iim_server.redirect.roundrobin.partitions |
im-cfg-base/redirect.partitions |
リダイレクトパーティションファイルの名前と場所です。 |
iim_server.redirect.pollfrequency |
|
リダイレクトサーバーが、redirect.hosts ファイルで定義されているホストへ接続を行う間隔です。リダイレクトサーバーは、これらのホストをポーリングして、ホストがオンラインであり、クライアント接続を受け入れることができるかどうかを判断します。 |
表 A–8 は、Instant Messaging のアーカイブの管理に使用するパラメータの一覧です。
表 A–8 アーカイブのパラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
iim_arch.title.attr |
Title |
このパラメータには、Portal Server 検索のデフォルトスキーマの Title と同等のフィールドの名前を指定します。 |
iim_arch.keyword.attr |
Keyword |
このパラメータには、Portal Server 検索のデフォルトスキーマの Keyword と同等のフィールドの名前を指定します。 |
iim_arch.readacl.attr |
ReadACL |
このパラメータには、Portal Server 検索のデフォルトスキーマの ReadACL と同等のフィールドの名前を指定します。 |
iim_arch.description.attr |
Description |
このパラメータには、Portal Server 検索のデフォルトスキーマの Description と同等のフィールドの名前を指定します。 |
iim_arch.fulltext.attr |
Full-Text |
このパラメータには、Portal Server 検索のデフォルトスキーマの Full-Text と同等のフィールドの名前を指定します。 |
iim_arch.category.attr |
Category |
このパラメータには、Portal Server 検索のデフォルトスキーマの Category と同等のフィールドの名前を指定します。 |
iim_arch.readacl.admin |
なし |
このパラメータには管理者の DN を指定します。値を複数指定する場合、値を ";" で区切る必要があります。 |
iim_arch.readacl.adminonly |
false |
このパラメータには、true 、false のいずれかを指定します。 true - パラメータ iim_arch.readacl.admin に指定された管理者 DN のみが、ReadACL フィールドに追加され、ReadACL フィールドのデフォルト動作は無効になります。 false - パラメータ iim_arch.readacl.admin に指定された管理者 DN が ReadACL フィールドに追加されるほか、そのフィールドのデフォルト動作も実行されます。 |
iim_arch.categories |
all |
このパラメータには、アーカイブ可能なメッセージタイプのリストを指定します。 指定可能な値は次のとおりです。 poll alert chat conference news 複数の値も指定可能です。値はコンマ (",") で区切ります。 |
iim_arch.categoryname |
なし |
カテゴリ名が割り当てられていないカテゴリが存在した場合、このパラメータの値がそのカテゴリの名前として使用されます。 |
iim_arch.alert.categoryname |
なし |
このパラメータには、アラートアーカイブメッセージが格納されるカテゴリの名前を指定します。 アラートメッセージ専用のカテゴリは、必ずしも必要ではありません。 |
iim_arch.poll.categoryname |
なし |
このパラメータには、調査アーカイブメッセージが格納されるカテゴリの名前を指定します。 調査メッセージ専用のカテゴリは、必ずしも必要ではありません。 |
iim_arch.conference.categoryname |
なし |
このパラメータには、会議アーカイブメッセージが格納されるカテゴリの名前を指定します。 会議メッセージ専用のカテゴリは、必ずしも必要ではありません。 |
iim_arch.chat.categoryname |
名前 |
このパラメータには、チャットアーカイブメッセージが格納されるカテゴリの名前を指定します。 チャットメッセージ専用のカテゴリは、必ずしも必要ではありません。 |
iim_arch.news.categoryname |
なし |
このパラメータには、ニュースアーカイブメッセージが格納されるカテゴリの名前を指定します。 ニュースメッセージ専用のカテゴリは、必ずしも必要ではありません。 |
iim_arch.conference.quiettime |
5 |
このパラメータには、1 つの会議室 (公開または非公開) における連続した 2 つのメッセージ間の最大沈黙時間を指定します。沈黙したまま指定した時間が経過すると、現在の RD は期限切れとなり、メッセージアーカイブ用の新しい RD が作成されます。この値の単位は「分」です。 |
iim_arch.poll.maxwaittime |
15 |
このパラメータには、調査データをサーバー内にバッファリングする最大時間を指定します。この値の単位は「分」です。 |
iim_arch.ignoreexplicitdeny |
true |
このパラメータには、true 、false のいずれかを指定します。 true - Poll カテゴリと Conference カテゴリで、明示的な拒否アクセスを持つデータはアーカイブされません。これらのメッセージがアーカイブされない場合、その情報が xmppd.log ファイル内に記録されます。 false - Poll カテゴリと Conference カテゴリで、明示的な拒否アクセスを持つデータがアーカイブされ、そのメッセージが Portal Server 検索データベースに追加されます。 注: 特定の会議室またはニュースチャネルへのアクセスを明示的に拒否しなかった場合、デフォルトのアクセス権は、READ、WRITE、MANAGE のいずれかになります。また、特定のエンドユーザーのアクセス権を NONE にすることも可能です。 |
iim_arch.portal.search |
なし |
このパラメータの値には、Portal Server 検索サーブレットの URL を指定します。たとえば、次のように入力します。http://www.example.com/portal/search このパラメータが存在しない場合、アーカイブプロバイダは、システム上に存在する AMConfig.properties ファイルに基づいて、Portal Server 検索 URL の値を決定します。 |
iim_arch.portal.admindn |
なし |
このパラメータの値には、管理ユーザーの DN を指定します。たとえば、次のように入力します。uid=amadmin,ou=People,o=internet Portal Server 検索のドキュメントレベルのセキュリティーがオンになっている場合、このパラメータを指定する必要があります。 |
iim_arch.portal.adminpassword |
なし |
このパラメータの値には、iim_arch.portal.admindn パラメータで指定された管理ユーザーのパスワードを指定します。 Portal Server 検索のドキュメントレベルのセキュリティーがオンになっている場合、このパラメータを指定する必要があります。 |
iim_arch.portal.search.database |
なし |
このパラメータの値には、Instant Messaging サーバーによってアーカイブメッセージが格納されるデータベースの名前を指定します。このパラメータを指定しなかった場合、Portal Server 検索のデフォルトのデータベース内に、すべてのメッセージが格納されます。 |
iim_arch.admin.email |
空白文字列 |
管理者の電子メールアドレスのコンマ区切りリストです。 |
iim_arch.alert.admin.email |
なし |
アーカイブされているすべてのアラートメッセージが送信される管理者の電子メールアドレスのコンマ区切りリストです。アラートメッセージに関しては、このパラメータの設定が iim_arch.admin.email の設定内容より優先されます。 |
iim_arch.chat.admin.email |
なし |
アーカイブされているすべてのチャットメッセージが送信される管理者の電子メールアドレスのコンマ区切りリストです。チャットメッセージに関しては、このパラメータの設定が iim_arch.admin.email の設定内容より優先されます。 |
iim_arch.conference.admin.email |
なし |
アーカイブされているすべての会議メッセージが送信される管理者の電子メールアドレスのコンマ区切りリストです。会議メッセージに関しては、このパラメータの設定が iim_arch.admin.email の設定内容より優先されます。 |
iim_arch.poll.admin.email |
なし |
アーカイブされているすべての調査メッセージが送信される管理者の電子メールアドレスのコンマ区切りリストです。調査メッセージに関しては、このパラメータの設定が iim_arch.admin.email の設定内容より優先されます。 |
iim_arch.news.admin.email |
なし |
アーカイブされているすべてのニュースメッセージが送信される管理者の電子メールアドレスのコンマ区切りリストです。ニュースメッセージに関しては、このパラメータの設定が iim_arch.admin.email の設定内容より優先されます。 |
iim_arch.email.archiveheader.name |
なし |
RFC 822 の拡張ヘッダーの名前です。 |
iim_arch.email.archiveheader.value |
all |
iim_arch.email.archiveheader.name のヘッダー名に対応する値です。 |
ウォッチドッグはサーバープロセスを監視し、サーバーが停止していることを判別した場合にサーバーの再起動を試みます。「ウォッチドッグプロセスの管理」を参照してください。
表 A–9 は、ウォッチドッグの設定パラメータの一覧とその説明です。
表 A–9 ウォッチドッグ設定パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
iim_wd.enable |
true |
ウォッチドッグ機能を有効にします。このパラメータをリセット、すなわちウォッチドッグを無効にするには、false に設定します。 オペレーティングシステムの管理コンソールを使用して Instant Messaging サーバーを監視している場合は、競合を回避するために、ウォッチドッグを無効にしてください。 |
iim_wd.period |
300 (秒) |
ウォッチドッグは定期的にサーバーを調査して、サーバーが実行中であるかどうかを確認します。このパラメータは、ステータス調査を行う間隔を設定します。 |
iim_wd.maxRetries |
3 |
ウォッチドッグが Instant Messaging サーバーのシャットダウンと再起動を行う前に、サーバーに接続を再試行する回数を設定します。最大は 10 回です。 |
表 A–10 のパラメータは、サーバーが Sun Java Enterprise System 監視フレームワークと通信する方法を設定します。
表 A–10 監視のパラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
iim_server.monitor.enable |
false |
Sun Java Enterprise System 監視フレームワークによって使用されます。true の場合、サーバーは、mfwk でそのアクティビティーが取得できるように設定されます。false の場合、サーバーのアクティビティーは取得できません。 |
iim_server.monitor.htmlport |
なし |
指定された場合、指定されたポート上の JMX HTML アダプタポートを開きます。このポートを開くとセキュリティーリスクの原因となるため、デフォルトでは無効になっています。 |
カレンダエージェントなどのエージェントは、Instant Messaging Server 内で機能が有効になり、ほかの Sun Java System サーバーとの相互運用性を高めます。
表 A–11 は、エージェントの設定パラメータの一覧とその説明です。
表 A–11 エージェント設定パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
jms.consumers |
なし |
カレンダエージェントとともに使用されます。アラームの名前を含みます。このパラメータは、次の値に設定する必要があります。 cal_reminder |
jms.consumer.cal_reminder.destination |
なし |
カレンダエージェントとともに使用されます。アラームの宛先。ics.conf ファイル内の caldb.serveralarms.url 設定パラメータと同じ値であることが必要です。たとえば、次のようになります。 enp:///ics/customalarm |
jms.consumer.cal_reminder.provider |
なし |
カレンダエージェントとともに使用されます。プロバイダの名前です。通常、ens に設定します。このパラメータの値は、jms.providers パラメータと同じ名前にする必要があります。 |
jms.consumer.cal_reminder.type |
なし |
カレンダエージェントとともに使用されます。設定するアラームの種類です。このパラメータは、次の値に設定する必要があります。 topic |
jms.consumer.cal_reminder.param |
なし |
カレンダエージェントとともに使用されます。アラームパラメータです。このパラメータの値は、引用符を含めて次のように設定する必要があります。 "eventtype=calendar.alarm" |
jms.consumer.cal_reminder.factory |
なし |
カレンダエージェントとともに使用されます。新しいカレンダリマインダーメッセージのリスナーです。自身を登録します。このパラメータは、次の値に設定する必要があります。 com.iplanet.im.server.JMSCalendarMessageListener |
jms.providers |
なし |
カレンダエージェントとともに使用されます。プロバイダの名前です。通常、このパラメータの値は ens に設定します。jms.consumer.cal_reminder.provider パラメータと同じ値であることが必要です。 |
jms.provider.ens.broker |
なし |
カレンダエージェントとともに使用されます。ENS のホスト名と、ENS が受信する要求を待機するポートの番号です。ics.conf ファイルの service.ens.port パラメータで指定されるポートに設定します。デフォルト値は 57997 です。たとえば、次のようになります。 jms.provider.ens.broker=cal.example.com:57997 |
jms.provider.ens.factory |
なし |
カレンダエージェントとともに使用されます。トピック接続オブジェクトの作成に使用されるファクトリクラスです。このパラメータは、次のように設定する必要があります。値を 1 行で入力します。 com.iplanet.ens.jms.EnsTopicConnFactory |
iim_agent.enable |
False |
iim.conf で TRUE になっている場合、Instant Messaging エージェントが有効になります。すべてのエージェントを無効にするには、値を FALSE に設定するか、iim.conf からパラメータを削除します。 |
iim_agent.agent-calendar.enable |
なし |
カレンダエージェントとともに使用されます。TRUE または iim.conf, に存在しない場合、カレンダエージェントを有効にするコンポーネントだけが読み込まれます。 |
agent-calendar.jid |
なし |
カレンダエージェントの JID です。 |
agent-calendar.password |
なし |
カレンダエージェントが Instant Messaging サーバーへの接続に使用するパスワードを定義します。 |
iim_server.components |
なし |
カレンダエージェントを Instant Messaging サーバーのコンポーネントとして記述します。このパラメータは、次の値に設定する必要があります。 agent-calendar |