Sun Java System Instant Messaging 7.2 管理ガイド

複数サーバー設定パラメータ

ネットワーク上の複数の Instant Messaging サーバー間の通信を実現するには、このサーバーに接続するほかのサーバーのリストと、それらの各協調サーバー (coserver) に関する情報を、サーバーに設定する必要があります。特定の協調サーバーを識別するには、Instant Messaging ドメイン名、ホスト名、ポート番号、サーバー ID、およびパスワードを指定します。

各協調サーバーに割り当てられるシンボリック名は、coserver1 などのような、文字と数字から構成される文字列です。こうしたシンボリックな命名規則を用いることで、複数のサーバーを指定できます。

Instant Messaging サーバーをこのように設定すれば、より大きな Instant Messaging コミュニティーを形成できます。その結果、各サーバー上のエンドユーザーは、次のようなことが可能になります。

表 A–5 は、複数サーバー設定パラメータの一覧とその説明です。

表 A–5 複数サーバー設定パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

iim_server.serverid

なし 

このサーバーが、ほかのすべてのサーバーに対して自身の識別子として使用する文字列です。 

iim_server.password

なし 

このサーバーが、ほかのすべてのサーバーに対して自身を認証する際に使用するパスワードです。 

iim_server.coservers

なし 

このサーバーへの接続を許可するサーバーのシンボリック名をコンマで区切って指定します。意味のある名前であれば、どのようなものでも指定できますが、*.serverid*.password*.host の各パラメータで使用する名前に一致させる必要があります。例:

iim_server.coservers=coserver1,coserver2

または 

iim_server.coservers=abc,xyz,ntc

iim_server.coserver1 .serverid

なし 

このサーバーへの認証時に、名前 coserver1 で表された協調サーバーを識別する文字列です。たとえば、iim_server.coservers のリストに abc を設定した場合、対応する serverid 名は、iim_server.abc.serverid となります。

iim_server.coserver1 .password

なし 

このサーバーへの認証時に、名前 coserver1 で表された協調サーバーが使用するパスワードです。たとえば、iim_server.coservers のリストに abc を設定した場合、対応するパスワード名は、iim_server.abc.password となります。

iim_server.coserver1 .host

なし 

このサーバー上のエンドユーザーが、名前 coserver1 で表されたサーバー上のエンドユーザーと通信する際の、接続先の IP アドレスとポートです。たとえば、iim_server.coservers のリストに abc を設定した場合、対応するホスト名は、iim_server.abc.host となります。

形式は、name: portIPaddress: port のいずれかです。

iim_server.coserver1 .requiressl

False

このサーバーが、サーバー coserver1 と通信するときに TLS が必要かどうかを示します。有効値は TRUEFALSE です。