Sun Java System Instant Messaging 7.2 管理ガイド

一般的な設定パラメータ

表 A–1 は、一般的な設定パラメータの一覧とその説明です。

表 A–1 一般的な設定パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

iim.comm.modules

iim_server,iim_mux

使用する通信モジュールです。有効値は iim_serveriim_mux です。デフォルト値は 「iim_server, iim_mux」で、サーバーとマルチプレクサの両方を使用することを意味します。iim_mux はマルチプレクサ用の値です。

iim.smtpserver

localhost

電子メールまたはポケットベルにメッセージを転送するオプションが設定されたエンドユーザーにメールを送信する際に用いる SMTP サーバーです。

iim.instancedir

/opt

インストールディレクトリのルートです。 

iim.instancevardir

Solaris の場合: /var/opt/SUNWiim/default

Linux の場合: /var/opt/sun/im/default

実行時のファイル (エンドユーザープロファイルデータベースやログなど、サーバーおよびマルチプレクサによって実行時に生成されるファイル) を格納するためのディレクトリを設定します。Instant Messaging の複数のインスタンスを作成した場合は、/default ディレクトリの名前が異なる可能性があります。

iim.user

LDAP 配備の場合、inetuser

ポータル配備の場合、root

サーバープロセスを実行するためのエンドユーザー名です。 

iim.group

LDAP 配備の場合、inetgroup

ポータル配備の場合、root

サーバープロセスの実行時に用いるグループです。 

iim.jvm.maxmemorysize

256

サーバーの実行元 JVM が使用可能なヒープの最大サイズ (M バイト単位) です。Java コマンドの -mx 引数を構築する際に使用されます。

iim.mail.charset

なし 

このパラメータは、メールのヘッダーを ASCII 形式にするかどうか、エンコードしないようにするかどうかを指定します。 

オフラインのアラート用に送信するメールメッセージのヘッダーをエンコードする際に用いる文字セットの名前を指定します。 

例: iim.mail.charset=iso-2022-jp

iim.jvm.command

/usr/j2se/bin/java

JRE (Java Runtime Executable) の場所です。

iim.identity.basedir

/opt

Sun JavaTM System Access Manager のデフォルトインストールディレクトリです。ベースディレクトリとも呼ばれます。

iim.identity.jre

/usr/java_1.3.1_04

Access Manager がすべてのプロセスを実行する際に使用する JRE の場所です。

iim.portal.deployuri

/portal

Portal Server の war ファイルを Access Manager 内に配備する際に用いられる URI です。

iim.portal.host

imhostname

Portal Server を実行しているサーバーのホスト名です。デフォルト以外のポート番号を使用する場合は、ポート番号を指定します。 

iim.portal.protocol

http

Portal Server へのアクセス時に使用するプロトコルです。 

iim.policy.cache.validity

10 

単一のユーザー情報のキャッシュの有効期限間隔を分単位で定義します。 

Instant Messaging サーバーは、単一のエンドユーザー情報が最後にキャッシュされた日付を保存します。このパラメータで指定された間隔を超えてからエンドユーザー情報にアクセスすると、サーバーは、エンドユーザーの情報を再キャッシュし、LocalUser オブジェクトのキャッシュの日付をリセットします。

iim.policy.modules

iim_ldap

デフォルトでは、ポリシーは LDAP に格納されます。ポリシーが Sun Java System Access Manager に格納されるようにするには、値を identity に変更します。

iim.policy.resynctime

720

すべてのエンドユーザー情報のキャッシュの有効期限間隔を分単位で定義します。 

Instant Messaging サーバーは、古いエンドユーザー情報を消去する目的で、キャッシュされたすべてのエンドユーザー情報を定期的にクリアします。このパラメータには、キャッシュされたエンドユーザー情報のクリア頻度を指定します。 

iim.userprops.store

file

configure ユーティリティーを実行したときに、ポリシー用に Access Manager を使用しないように選択した場合、デフォルトでは、ユーザープロパティーはユーザープロパティーファイルに格納されます。ポリシー用に Access Manager を使用するように選択した場合、デフォルトは ldap になります。ユーザープロパティーが格納される場所を変更するには、値を変更します。この値を file から ldap に変更する場合は、imadmin assign_services を実行して、必要なオブジェクトクラスをディレクトリのユーザーエントリに追加する必要があります。

このパラメータが重要になるのは、Presence サービスと Instant Messaging サービスのサービス定義がインストールされている場合のみです。