Instant Messaging は、Instant Messaging 機能へのアクセスを制御する機能と、エンドユーザーのプライバシを保護する機能を備えています。
サイトポリシーは、Instant Messaging の特定機能に対するエンドユーザーのアクセス権を指定します。サイトポリシーで指定する権限は次のとおりです。
ほかのエンドユーザーの Presence ステータスにアクセスする権限
ほかのエンドユーザーにアラートを送信する権限
プロパティーをサーバー上に保存する権限
会議室を作成および管理する権限
ニュースチャネルを作成および管理する権限
Instant Messaging 管理者は、すべての Instant Messaging 機能にアクセスできます。管理者は、すべての会議室とニュースチャネルに対する 管理アクセス権を持っており、任意のエンドユーザーの Presence 情報を表示でき、任意のエンドユーザーのプロパティー (連絡先一覧や Instant Messenger 設定など) を表示および変更できます。サイトポリシーの設定は、管理者権限にはまったく影響しません。
エンドユーザーにはデフォルトで、ほかのエンドユーザーの Presence ステータスにアクセスする権限、ほかのエンドユーザーにアラートを送信する権限、およびプロパティーをサーバー上に保存する権限が与えられます。ほとんどの配備では、このデフォルト値は変更されません。このデフォルト値を変更する必要があるのは、Instant Messaging をポップアップ機能専用として使う場合です。
Instant Messaging をポップアップ機能専用として使う場合、エンドユーザーには Presence 情報、チャット機能、およびニュース機能に対するアクセス権限が付与されません。
管理者は、特定の権限をグローバルに設定できますが、それらの権限に対する例外を定義することも可能です。たとえば、管理者は、選択されたエンドユーザー、ロール、またはグループに対して、特定のデフォルト権限を拒否することができます。
会議室とニュースチャネルに対してエンドユーザーが持つことのできるアクセス権限は、次のとおりです。
管理: 完全なアクセス権限 (会議室またはニュースチャネルに対するほかのエンドユーザーの権限を設定する権限も含む)
書き込み: 会議室またはニュースチャネルにコンテンツを追加する権限
読み取り: 会議室またはニュースチャネルのコンテンツを読み取る権限
なし: アクセス権限なし
管理権限を持つエンドユーザーは、すべてのエンドユーザーに対するデフォルトの権限レベルを設定できます。また、そうしたエンドユーザーは、特定のエンドユーザーやグループに対してデフォルトとは異なるアクセスレベル権限を付与する例外規則を定義することもできます。
書き込み権限が設定されたエンドユーザーには、読み取り権限も付与されます。
エンドユーザーは、自身の Presence ステータスをほかのエンドユーザーに公開するかどうかを指定できます。デフォルトでは、すべてのエンドユーザーが、ほかのすべてのエンドユーザーの Presence 情報にアクセスできます。また、エンドユーザーは、特定のエンドユーザーやグループからのアクセスを拒否する例外を設定することもできます。
あるエンドユーザーが自身の Presence ステータスにほかのエンドユーザーがアクセスするのを拒否した場合、ほかのエンドユーザーの連絡先一覧で、そのエンドユーザーのステータスはオフラインとして表示されます。Presence ステータスがオフラインになっているエンドユーザーには、アラートやチャットへの参加依頼を送信できません。
ユーザーのプライバシを設定するには、Instant Messenger の「ユーザー設定」ウィンドウを使います。ユーザーのプライバシを設定する方法の詳細は、「Instant Messenger オンラインヘルプ」を参照してください。