サーバープールを作成すると、Instant Messaging 配備でサポート可能なユーザーの数が、単一のサーバーシステムの容量によって制約されることがなくなります。代わりに、数台のシステムのリソースを使って単一ドメイン内のユーザーをサポートできます。さらに、サーバープールは冗長性も提供するため、プール内のあるサーバーで障害が発生した場合、その影響を受けるクライアントはプール内の別のサーバー経由で再接続して、セッションを継続することができるため、不都合を最小限に抑えられます。1 つのサーバープール内で複数のサーバーを配備した場合、それは「複数ノード配備」となります。
サーバープールを作成するには、Instant Messaging サーバーがサーバー間ポートを介して通信し、同一の LDAP ディレクトリからユーザーデータを取得するように設定します。サーバーの設定が完了したら、ある単一ノードのホストとポートを指すようにではなく、ロードバランサつまり「ロードディレクタ」を指すようにクライアントリソースを設定する必要があります。
ユーザープロパティーの格納場所として、LDAP ディレクトリの代わりに共有ファイルシステムを使用することも可能ですが、そうするとパフォーマンスや管理性に悪影響が及びます。このため、サーバープールでは LDAP ストレージのみがサポートされます。
サーバープール内のすべてのサーバーで一貫性のあるデータを持つことを保証するために、プール内のすべてのサーバー間で次の情報がレプリケートされます。
エンドユーザーのルーティング情報
会議室のメンバーシップと設定
マルチパーティー会議
次の情報はレプリケートされません。
1 対 1 のチャットメッセージ
Presence の登録と通知
さらに、配備内でアクセス制御ファイルからポリシーを適用している場合、そのアクセス制御ファイルの内容は、サーバープール内のすべてのサーバー間で同じでなければいけません。詳細は、「アクセス制御ファイルによるポリシー管理」を参照してください。