Sun Java System Instant Messaging 7.2 管理ガイド

Instant Messaging リダイレクトサーバーの管理

次の各節では、Instant Messaging リダイレクトサーバーの管理について説明します。

Instant Messaging リダイレクトサーバーの停止、起動、再起動、更新、およびステータス確認

リダイレクトサーバーとは、リダイレクトのみを行うように設定された Instant Messaging サーバーインスタンスのことです。通常のサーバーインスタンスで使用するものと同じ停止、起動、再起動、更新、およびステータス確認手順を使用してください。たとえば、リダイレクトサーバーを起動するには、次のように入力します。


imadmin start server

詳細は、「Instant Messaging コンポーネントの停止、起動、更新、および確認」を参照してください。

Instant Messaging リダイレクトサーバーのロギング

リダイレクトサーバーとは、リダイレクトのみを行うように設定された Instant Messaging サーバーインスタンスのことです。通常のサーバーインスタンスで使用するものと同じ手順やログを使用してください。詳細は、第 13 章「Instant Messaging のロギングの管理」を参照してください。

Instant Messaging リダイレクトサーバーのパーティションサイズの設定

最大パーティションサイズを指定するには、iim.confiim_server.redirect.db.partitionsize パラメータを設定します。このパラメータの値は、1 つのパーティションで許可されるユーザー数に等しくなります。デフォルトは 5000 (ユーザー) です。

Instant Messaging リダイレクトサーバーのパーティションリストの指定

redirect.partitions ファイルには、ある特定のパーティション内のユーザーのリダイレクト先となる主ノードと、必要に応じて一連の代替ノードを定義します。ファイル内の空行でもコメント行でもない行にはそれぞれ、パーティションのノードリストを定義します。リスト内の各ノードは、iim.conf 内の iim_server.redirect.to パラメータの値として定義されたノードに対応している必要があります。定義されたパーティションの数が redirect.partitions ファイル内の行数よりも多い場合、指定されていないパーティションはラウンドロビン方式で処理されます。

redirect.partitions ファイルはデフォルトで次の場所に格納されます。


im-cfg-base/redirect.partitions

例 7–2 redirect.partitions ファイルの設定

この redirect.partitions ファイル例の前提条件は、次のとおりです。

このシナリオでは、たとえば、redirect.partitions を次のように設定できます。


imserverA, imserverB, imserverC
imserverB, imserverC

空行でもコメント行でもない行が 2 行ありますが、これは、ユーザーパーティションが少なくとも 2 つ存在することを示しています。1 行目はパーティション 1 のリダイレクト動作を定義しています。リダイレクトサーバーは、パーティション 1 のユーザーをまず imserverA にリダイレクトします。それが失敗すると、リダイレクトサーバーは imserverBimserverC の順にリダイレクトを試みます。正常に動作しているノードが存在しない場合、リダイレクトサーバーはクライアントにエラーを返します。