サーバーインスタンスがリダイレクトサーバーであることを指定するには、iim.conf 内で iim_server.redirect.provider パラメータの値を指定する必要があります。そのインスタンスをリダイレクトサーバーとして指定したら、詳細な設定情報を提供するために、リダイレクト固有の追加パラメータの値を iim.conf 内で指定する必要があります。表 7–1 では、リダイレクト設定パラメータについて説明します。
表 7–1 iim.conf 内のリダイレクトサーバー設定パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
iim_server.redirect.provider |
なし |
リダイレクトプロバイダ名または com.sun.im.provider.Redirector インタフェースを実装するクラスを含むコンマ区切りのリスト。このパラメータに値を設定すると、そのサーバーインスタンスがリダイレクトサーバーとして定義されます。サポートされている値は、db、roundrobin、regex、および com.sun.im.provider.Redirector インタフェースを実装するクラスの名前です。 |
iim_server.redirect.to |
なし |
このリダイレクトサーバーがクライアント接続のリダイレクト先として使用できるノードのコンマ区切りのリスト。任意の英数字文字列をノード名として指定できます。このリストは、iim_server.redirect.to.nodename.host に定義されたホストのスーパーセットにすることもできます。 |
iim_server.redirect.to.nodename.host |
なし |
ここで、nodename は iim_server.redirect.to 内に存在しているノード名になります。この属性を指定しないと、nodename がリダイレクトサーバーによって使用されません。 |
iim_server.redirect.to.nodename.usessl |
False |
true の場合、nodename が旧バージョンの SSL を使用するように設定されます。詳細は、「TLS と従来の SSL の Instant Messaging での使用法の概要」を参照してください。 |
iim_server.redirect.db.users |
im-db-base/redirect.db |
リダイレクトデータベースの名前と場所。 |
iim_server.redirect.db.partitions |
im-cfg-base/redirect.partitions |
リダイレクトパーティションファイルの名前と場所。 |
iim_server.redirect.db.partitionsize |
5000 |
1 つのパーティション内の最大ユーザー数。 |
iim_server.redirect.roundrobin.partitions |
im-cfg-base/redirect.partitions |
リダイレクトパーティションファイルの名前と場所。 |
iim_server.redirect.pollfrequency |
|
リダイレクトサーバーから redirect.hosts ファイル内に定義されたホストに対して行われる接続の間隔。リダイレクトサーバーは、それらのホストに対してポーリングを行うことで、それらのホストがオンライン状態であり、かつクライアント接続を受け付け可能かどうかを判定します。 |
2006Q1 より古いバージョンの Instant Messenger をリダイレクトサーバーとともに使用することはできません。他社製のクライアントを使用する場合、そのクライアントが XMPP リダイレクションをサポートしていることを確認してください。
上の表 7–1 に記載された情報を収集します。
iim.conf を開きます。
このファイルを特定および変更する手順については、付録 A 「iim.conf の Instant Messaging の設定パラメータ」を参照してください。
配備に合わせてパラメータ値を変更します。
表 7–1 に、値を指定する必要のあるパラメータを示しています。iim.conf 内に存在しないパラメータは、追加します。次の例は、iim.siroe.com 上の iim.conf 内の、変更する必要のあるリダイレクトサーバーパラメータに対応する部分を示したものです。
iim_server.redirect.provider=db,roundrobin iim_server.redirect.to=imserverA,imserverB iim_server.redirect.to.imserverA.host=iimA.siroe.com iim_server.redirect.to.imserverB.host=iimB.siroe.com iim_server.redirect.to.imserverA.usessl=false iim_server.redirect.to.imserverB.usessl=false |
変更を保存し、iim.conf を閉じます。
リダイレクトサーバー上で設定を更新します。
imadmin refresh server |
マルチプレクサではなくリダイレクトサーバーに接続するように、クライアントを設定します。