ユーザーをホストドメインまたはホストされていないドメインのどちらから削除するかに応じて異なるツールを使用します。
undelete コマンドはありません。
Delegated Administrator を使用してホストドメイン内のユーザーを削除したら、これらのユーザーは破棄して、最初から再度追加する必要があります。破棄されるまで、ユーザー名は再利用できません。
ホストされていないドメインについては、「ホストされていないドメインの場合のみ: 削除のマークは付いているが破棄されていないユーザーの削除取消し」を参照してください。
Delegated Administrator のどちらのインタフェースでも、ユーザーに削除のマークを付けることができます。ただし、Delegated Administrator コンソールでは LDAP からユーザーを破棄できません。破棄するためには Delegated Administrator ユーティリティーを使用する必要があります。次の作業一覧は、LDAP からユーザーを削除するための手順を示しています。ユーザーは、最後の手順を完了するまで LDAP から実際には削除されません。
ユーザーエントリに削除のマークを付けます。
Delegated Administrator コンソールの場合: 「ユーザー」一覧ページで、削除するユーザーを選択し、「削除」をクリックします。
Delegated Administrator ユーティリティーの場合: commadmin user delete コマンドを使用します。次に例を示します。
commadmin user delete -D chris -n siroe.com -w bolton -l jsmith
どちらの場合も、ユーザー LDAP エントリ内の icsStatus 属性が active から deleted に変更されます。
次の例に示すように、Calendar Server ユーティリティーの csclean を使用して、特定のドメインまたはすべてのドメインの削除したすべてのユーザーに属するすべてのカレンダを削除します。
csclean clean “*”
または、あるドメインの削除したすべてのユーザーに属するカレンダを削除するには、次の例に示すように実際のドメインを指定します。csclean clean sesta.com
ユーザーのカレンダを削除する前に LDAP からユーザーを誤って破棄した場合は、「ユーザーカレンダの管理」で説明されている cscal ユーティリティーを使用して、あとでカレンダを削除することができます。
Delegated Administrator ユーティリティーのコマンド commadmin domain purge を使用して、削除のマークが付けられているすべてのユーザーのドメインを破棄します。
次に例を示します。
commadmin domain purge -D chris -d sesta.com -n siroe.com -w bolton
この例では、sesta.com の削除のマークが付けられているすべてのユーザーが永久に削除されます。
ときどき、このユーティリティーを手動で実行し、LDAP ディレクトリをクリーンアップします。このコマンドについては、『Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 Delegated Administrator Guide』を参照してください。
指定されたユーザーの LDAP エントリとそのユーザーのデフォルトカレンダを削除するには、Calendar Server ユーティリティーの csuser delete コマンドを使用します。
たとえば、ユーザー jsmith の LDAP エントリおよびデフォルトカレンダを削除するには、次のコマンドを使用します。
csuser delete jsmith
このユーザーに属するその他のカレンダを削除する場合は、「ユーザーカレンダの管理」の説明に従って cscal を使用する必要があります。
ホストされていないドメインの場合は、削除のマークは付いているがまだ破棄されていないユーザーの削除を取り消すために、そのユーザーの icsStatus 属性を active にリセットすることが必要です。これを実行するには、ldapmodify を使用して直接 LDAP エントリを変更するか、または Calendar Server ユーティリティーの csattribute を使用します。
ただし、ホストされていないドメインでユーザーを破棄した後は、LDAP サーバー情報をバックアップから復元することしかできません。