システム全体を「デバッグモード」にする ics.conf パラメータはありませんが、ここでは有用なデバッグ情報を取得する方法について説明します。
パフォーマンスにマイナスの影響を与えるため、必要でない場合は、必ず、過度なログ記録および監視は無効にしてください。
次の表に示すパラメータを使用して、ログの詳細度を上げます。
パラメータ |
説明とデフォルト値 |
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logfile.loglevel |
DEBUG に設定して、CRITICAL、ALERT、ERROR、WARNING、NOTICE、および INFORMATION を含む、すべてのレベルがログ記録されるようにします。この設定はすべてのログに適用されます。 |
使用可能な別のログについては、「Calendar Server ログファイルの使用」を参照してください。
LDAP データキャッシュのすべてのアクセスをログに記録し、そのログ (レポート) を出力するには、次の表に示す ics.conf パラメータを設定します。
パラメータ |
説明とデフォルト値 |
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local.ldap.cache.stat.enable |
LDAP データキャッシュへのアクセスをログに記録し、ログファイルに統計情報を出力するかどうかを指定します。デフォルトは “no” です (統計情報はログ記録されない)。統計情報のログを有効にするには、“yes” に設定します。 パフォーマンス向上のために、このパラメータはデバッグモードでのみ使用してください。 |
local.ldap.cache.stat.interval |
統計情報レポートをログファイルに書き込む間隔を秒単位で指定します。デフォルトは “1800” 秒 (30 分) です。 これは、ログが有効になっている場合にのみアクティブになります。間隔を短くすると、問題を特定するのに役立ちます。間隔を長くすると、システムロードが減少します。 |
現在、Calendar Server には LDAP キャッシュデータを失効させるためのロジックは存在しません。ldap_cache ディレクトリの内容を手動で削除し、Calendar Server を再起動する必要があります。
Calendar Server を停止します。
/var/opt/SUNWics5/csdb/ldap_cache ディレクトリ内のファイルをすべて削除します。ただし、ldap_cache ディレクトリ自体は削除しないでください。
Calendar Server を再起動します。
システムを監視するには、次の Calendar Server ユーティリティーを使用します。
csmonitor: 必要なデバッグレベルを指定します。数字が大きいほど、メッセージがより詳細になります。
csstats: counter.conf ファイルに定義されているカウンタオブジェクトからの統計情報を表示するには、list コマンドを使用します。
cstool: cshttpd、csadmind、enpd の各サービスに対して ping を実行するには、このユーティリティーを使用します。
Calendar Server のユーティリティーについては、付録 D 「Calendar Server のコマンド行ユーティリティーのリファレンス」 を参照してください。