Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 管理ガイド

デバッグ情報の有効化

システム全体を「デバッグモード」にする ics.conf パラメータはありませんが、ここでは有用なデバッグ情報を取得する方法について説明します。


注 –

パフォーマンスにマイナスの影響を与えるため、必要でない場合は、必ず、過度なログ記録および監視は無効にしてください。


ログレベルを上げる

次の表に示すパラメータを使用して、ログの詳細度を上げます。

パラメータ 

説明とデフォルト値 

logfile.loglevel

DEBUG に設定して、CRITICALALERTERRORWARNINGNOTICE、および INFORMATION を含む、すべてのレベルがログ記録されるようにします。この設定はすべてのログに適用されます。

使用可能な別のログについては、「Calendar Server ログファイルの使用」を参照してください。

LDAP キャッシュへのアクセスログの有効化

LDAP データキャッシュのすべてのアクセスをログに記録し、そのログ (レポート) を出力するには、次の表に示す ics.conf パラメータを設定します。

パラメータ 

説明とデフォルト値 

local.ldap.cache.stat.enable

LDAP データキャッシュへのアクセスをログに記録し、ログファイルに統計情報を出力するかどうかを指定します。デフォルトは “no” です (統計情報はログ記録されない)。統計情報のログを有効にするには、“yes” に設定します。

パフォーマンス向上のために、このパラメータはデバッグモードでのみ使用してください。 

local.ldap.cache.stat.interval

統計情報レポートをログファイルに書き込む間隔を秒単位で指定します。デフォルトは “1800” 秒 (30 分) です。

これは、ログが有効になっている場合にのみアクティブになります。間隔を短くすると、問題を特定するのに役立ちます。間隔を長くすると、システムロードが減少します。 

LDAP キャッシュのクリア

現在、Calendar Server には LDAP キャッシュデータを失効させるためのロジックは存在しません。ldap_cache ディレクトリの内容を手動で削除し、Calendar Server を再起動する必要があります。

ProcedureLDAP キャッシュをクリアするには

手順
  1. Calendar Server を停止します。

  2. /var/opt/SUNWics5/csdb/ldap_cache ディレクトリ内のファイルをすべて削除します。ただし、ldap_cache ディレクトリ自体は削除しないでください。

  3. Calendar Server を再起動します。

Calendar Server ユーティリティーによるシステムの監視

システムを監視するには、次の Calendar Server ユーティリティーを使用します。

Calendar Server のユーティリティーについては、付録 D 「Calendar Server のコマンド行ユーティリティーのリファレンス」 を参照してください。