ここで説明する内容は次のとおりです。
ここでは、Communications Express ユーザーインタフェースで使用できるように Calendar Server に新しいタイムゾーンを追加する方法について説明します。たとえば、America/Miami 用のタイムゾーンの追加が必要になる場合があります。
新しいタイムゾーンを追加するもっとも簡単な方法は、次の手順で説明する各ファイルで、追加するタイムゾーンに似たタイムゾーンエントリをコピーし、それを編集する方法です。たとえば、America/Miami 用のタイムゾーンを追加するのであれば、各ファイルで America/New_York のタイムゾーンエントリをコピーして編集します。
次のファイルに新しいタイムゾーン用のタイムゾーンブロックを追加します。
cal_svr_base/SUNWics5/cal/data/timezones.ics |
この場合も、新しいタイムゾーンブロックを追加するもっとも簡単な方法は、追加するタイムゾーンと夏時間 (DST) の時間差などが似ている既存のブロックをコピーする方法です。次に、追加するタイムゾーンに合わせて新しいタイムゾーンブロックに変更を加えます。追加するタイムゾーンに夏時間 (DST) が適用される場合は、それに似たブロックを探します。
次のファイルで getDisplayNameofTZID テンプレートを修正します。
cal_svr_base/SUNWics5/cal/html/language/i18n.xsl file |
この language には、サイトで使用する言語のディレクトリを指定します。たとえば、英語であれば en、フランス語であれば fr を指定します。
i18n.xsl ファイルに、次のような新しいエントリを追加します。
<xsl:when test="$tzid=’TimeZoneArea/ TimeZoneName’"TimeZoneArea/ TimeZoneName</xsl:when\> |
それぞれの意味は次のとおりです。
TimeZoneArea には地理的な領域を指定します (Africa、America、Asia、Atlantic、Australia、Europe、または Pacific)。
TimeZoneName には新しいタイムゾーンの名前を指定します。
次に例を示します。
<xsl:when test="$tzid='America/Miami'"\>America/Miami</xsl:when\> |
次の XML ファイルを修正します。
cal_svr_base/SUNWics5/cal/html/change_timezone.xml cal_svr_base/SUNWics5/cal/html/new_cal.xml cal_svr_base/SUNWics5/cal/html/new_group.xml |
それぞれのファイルに次の行を追加します。
<timezone type="TimeZoneType" tzid="TimeZoneArea/TimeZoneName" offset="offset"> |
それぞれの意味は次のとおりです。
TimeZoneType には、"americas"、"europeAfrica"、または "asiaPacific" を指定します。
TimeZoneArea と TimeZoneName は、「新しいタイムゾーンの追加」で定義しています。
offset には、新しいタイムゾーンが GMT と比較して何時間進んでいるか (+)、または遅れているか (-) を指定します。たとえば、新しいタイムゾーンが GMT から4 時間遅れている場合は、時間差として "-04:00" を指定します。
次に例を示します。
<timezone type="americas" tzid="America/Miami" offset="-05:00" daylightOffset="-04:00"> |
新しいタイムゾーンをユーザー設定のデフォルトタイムゾーンにするときは、次のファイルの timezone エントリを変更します。
cal_svr_base/SUNWics5/cal/html/default_user_prefs.xml |
新しいタイムゾーンが適用されるように、Calendar Server を停止し (稼動していた場合)、再起動します。
ここでは、既存のタイムゾーンを変更する方法について説明します。たとえば、「America/Phoenix」というタイムゾーン名から「US/Arizona」への変更が必要になる場合があります。
次のファイルで、変更するタイムゾーンのタイムゾーンブロックを変更します。
cal_svr_base/SUNWics5/cal/data/timezones.ics |
タイムゾーン名を変更するときは、TZID エントリの名前を変更します。
次のファイルで getDisplayNameofTZID テンプレートを修正します。
cal_svr_base/SUNWics5/cal/html/language/i18n.xsl file |
それぞれの意味は次のとおりです。language には、サイトで使用する言語のディレクトリを指定します。たとえば、英語であれば en、フランス語であれば fr を指定します。
タイムゾーン名を変更するときは、既存の名前を変更します。
タイムゾーンの変更に合わせて次の XML ファイルを変更します。
cal_svr_base/SUNWics5/cal/html/change_timezone.xml cal_svr_base/SUNWics5/cal/html/new_cal.xml cal_svr_base/SUNWics5/cal/html/new_group.xml |
これらのファイルのエントリについては、「新しいタイムゾーンの追加」を参照してください。
変更がユーザー設定のデフォルトタイムゾーンに影響するときは、次のファイルの “icsTimeZone” エントリを修正します。
cal_svr_base/SUNWics5/cal/html/default_user_prefs.xml |
タイムゾーンの変更が適用されるように、Calendar Server を停止し (稼動していた場合)、再起動します。