エンバイロメントエクスプローラツリーからアクセスする IMS アダプタの設定パラメータは、次のセクションで構成されています。
「TCP/IP 設定」セクションには、Portal Infranet に接続するための情報が含まれています。このセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 71 「Environment」 - 「TCP/IP 設定」設定
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
サーバーホストの名前を指定します。このパラメータは必須です。 |
サーバーホスト名。 |
|
IMS Connect が待機するポートを指定します。このパラメータは必須です。 |
IMS Connect が待機するポートを示す数値。デフォルトは 7777 です。 |
「IRM (IMS 要求メッセージ) ヘッダー」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
IRM ヘッダーの詳細は、IBM の『IMS Connect Guide and Reference』(SC27-0946-00) を参照してください。
次のトピックでは、IMS アダプタのクライアント ID の設定について説明します。
このモードでは、複数の要求を同時に処理するように IMS アダプタが設定されます (並列モード)。
「IRM_Header」セクションのクライアント ID を、末尾に 1 つ以上のアスタリスクを含む文字列 (たとえば、「SUN*」) に設定します。
アダプタは、ランダムに生成した英数文字を使用してクライアント ID 文字列の残りを生成します。クライアント ID の長さは 8 です。静的なクライアント ID を使用し、使用している IMS 外部システムが同じ IMS Connect に接続するように設定されている場合は、クライアント ID が 配備間で一意である必要があります。
「IRM_Header」セクションの「IRM_SOCT」を「Persistent」に設定します。
これによって、アダプタは物理接続を保持し、接続プールをリソースアダプタとして使用できるようになります。このパラメータを「Persistent」に設定せず、「*」による動的生成を使用するようにクライアント ID を設定した場合は、プロトコルエラーが発生します。
並列モードでは、「IRM_SOCT」のほかのタイプを使用できません。前述のように、「Persistent」を使用しないとプロトコルエラーが発生します。
確認応答の表現 (「IRM_F4」の ACK/NAK 応答) については、前述のパラメータに加えて次の追加パラメータを設定する必要があります。
このモードでは、一度に 1 つの要求を処理するように IMS アダプタが設定されます。複数の要求が IMS アダプタの内部ロックメカニズムによって直列化されます。
「IRM_Header」セクションのクライアント ID を、アスタリスクを含まない文字列 (たとえば、「SUNIMS」) に設定します。
アダプタは、ランダムに生成した英数文字を使用してクライアント ID 文字列の残りを生成します。クライアント ID の長さは 8 です。静的なクライアント ID を使用し、使用している IMS 外部システムが同じ IMS Connect に接続するように設定されている場合は、クライアント ID が 配備間で一意である必要があります。
確認応答の表現 (「IRM_F4」の ACK/NAK 応答) については、前述のパラメータに加えて次の追加パラメータを設定する必要があります。
IMS Connect の対話を特定のポートに送信すると、そのポートですでに使用されているクライアント ID を使用したときにエラーが発生します。これは、ソケットのタイムアウトによって終了した別の対話で使用されていたのと同じクライアント ID との対話を実行しているときに発生します。IMS Connect がソケットのタイムアウトを受信した元の対話に関して IMS からの応答を待機している間にこの新しい対話を受信すると、クライアント ID の重複エラーが発生する可能性があります。
また、元の対話で使用されていたソケットのタイムアウトが「IRM_TIMER」で設定されたタイムアウトまたは HWSCFGxx メンバーで設定される IMS Connect のデフォルトのタイムアウトよりも小さい値に設定された場合にも発生する可能性があります。IMS Connect は、ソケットのタイムアウトによって元のソケットが切断されたことを、そのソケットに対する読み取りを次に実行するまで認識しません。つまり、IMS Connect は元のソケットがすでにクライアント側から切断されていても、そのソケットがまだアクティブであるとみなします。このような状況になった場合は、IMS Connect 側で「IRM_TIMER」が時間切れになるまで、DUPECLNT エラーを受信します。
クライアント ID とタイマーの問題の詳細は、『IMS Connectivity in the On Demand Environment - A Practical Guide to IMS Connectivity』(IBM Publication SG24-6794-00) を参照してください。
アウトバウンド IMS アダプタ環境の「直列モードの設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 73 アウトバウンド IMS アダプタ環境 - 「直列モードの設定」
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
待機タイムアウト |
「IRM_CLIENTID」が静的な場合は、要求が直列化されるため、同じクライアント ID を使用する複数のスレッドによる要求ロックの競合が起こります。別のスレッドによって保持されている要求ロックが競合するスレッドは、保留状態の要求スレッドがロックを解放するまで待機します。このパラメータは、要求スレッドがロックを待機する時間 (ミリ秒単位) を制御します。 |
スレッドがロックを待機する時間の設定を示す整数。デフォルトは 6000 (ミリ秒) です。 |
アウトバウンド IMS 環境の「接続再試行の設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 74 アウトバウンド IMS アダプタ環境 - 「接続再試行の設定」
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
最大再試行回数 |
IMS アダプタデータベースとの接続の取得に失敗したときに接続を確立するために行う再試行の回数を指定します。 |
接続を確立するために行うことができる再試行の回数を示す整数。設定済みのデフォルトは 5 です。 |
再試行間隔 (ミリ秒) |
宛先ファイルへのアクセスを次に再試行するまでの設定された一時停止の長さを指定します。このプロパティーは、「最大再試行回数」プロパティーと組み合わせて使用します。 |
宛先ファイルへのアクセスを次に再試行するまでの時間 (ミリ秒単位) の設定された長さを示す整数。設定済みのデフォルト値は 5000 (1 秒) です。 |
アウトバウンド IMS アダプタ環境の「接続プールの設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 75 アウトバウンド IMS アダプタ環境 - 「接続プールの設定」
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
通常プールサイズ |
維持する接続の初期数および最小数を指定します。 |
維持する接続の初期数および最小数を示す数値。設定済みのデフォルトは 2 です。 |
最大プールサイズ |
プール内で常に使用可能にする物理接続の最大数。0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。 |
有効な数値。デフォルトは 10 です。 |