通信アダプタ用 Java CAPS プロジェクトコンポーネントの構成

通信制御

通信制御」セクションは、TCP/IP 接続上でのデータ転送 (送信/受信) を制御します。

TCP/IP HL7 インバウンドアダプタの接続マッププロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–69 接続マップ - 通信制御

名前 

説明 

必要な値 

応答待機時間

アダプタがリコースアクションを実行する前に外部システムからの応答を待つ時間の長さ (ミリ秒) を指定します (表 1–70 の表の「応答なし時のアクション」を参照)。外部システムからのデータはすべて、応答とみなされます。

このプロパティーは、初回の読み取り/受信処理のタイムアウトに対応しています。いったん応答が受信されると、その後の読み取り/受信処理では、「SoTimeout」に指定されたタイムアウトが使用されます (表 1–58 の「So Timeout」を参照)。値 0 は、タイムアウトが無限であると解釈されます。

アダプタが外部システムから応答が到着するのを待つ時間の長さをミリ秒で示す整数。値 0 (ゼロ) は、タイムアウトが無限であると解釈されます。

デフォルト設定は 30000 (30 秒) です。

空読み取りの最大再試行回数

読み取り/受信処理から何も返されなくなったあと、アダプタが外部システムからのデータの読み取りを試みる最大回数を指定します。これは、応答が到着し始めたあとの読み取りまたは受信処理に適用されます。「空の読み取り」は、読み取り/受信処理でタイムアウトが発生したことを意味しますが、その際には、「TCPIP サーバーベース設定」セクションの「SoTimeout」パラメータが、適用されるタイムアウト設定として使用されます (表 1–58 の「So Timeout」を参照)。対応するリコースアクションは、表 1–70 の表の「読み取り失敗の最大試行回数に達したときのアクション」で指定されます。

最大試行回数を示す数値。 

デフォルト設定は 5 です。

応答なしの最大回数

アダプタが外部システムからのデータを待っている間に許可する、応答タイムアウトの最大数を指定します。この数を超えるとリコースアクションが実行されます (表 1–70 の表の「応答なしの最大回数に達したときのアクション」を参照)。

このパラメータは、インバウンドコラボレーションコードで使用されます。このパラメータは、アウトバウンドアダプタによってのみ使用され、リコースアクションパラメータ「応答なし時のアクション」の「再送信」オプションと連携して動作します (表 1–70 の表の「応答なし時のアクション」を参照)。これは、後続のリコースアクションを実行する前に、指定された最大回数に達するまで最後のメッセージを再送信するように、アダプタを設定します。

リコースアクションが実行される前に発生可能な適切な回数を示す整数。 

デフォルト設定は 30 です。

NAK 受信の最大試行回数

アダプタがリコースアクションを実行する前に受信する否定応答の最大数を指定します (表 1–70 の表の「NAK 受信の最大回数に達したときのアクション」を参照)。

このパラメータは、インバウンドコラボレーションコードで使用されます。 

リコースアクションの実行前に受信される NAK の適切な最大数を示す数値。 

デフォルト値は 30 です。

NAK 送信の最大試行回数

アダプタがリコースアクションを実行する前に送信する否定応答の最大数を指定します (表 1–70 の表の「NAK 送信の最大回数に達したときのアクション」を参照)。

このパラメータは、インバウンドコラボレーションコードで使用されます。 

リコースアクションの実行前にアダプタから送信される NAK の適切な最大数を示す整数。 

デフォルト値は 30 です。

Canned NAK 送信の最大試行回数

アダプタがリコースアクションを実行する前に送信する Canned 否定応答の最大数を指定します (表 1–70 の表の「NAK 送信の最大回数に達したときのアクション」を参照)。

リコースアクションの実行前に送信する Canned NAK の適切な最大数。0 は、アダプタが Canned NAK の作成または送信を試みないことを示します。

デフォルト設定は 3 です。

ジャーナルを有効化

メッセージジャーナルを有効にするかどうかを指定します。 

このパラメータは、インバウンドコラボレーションコードで使用されます。 

true または false。true は、ジャーナルを有効にすることを示します。

デフォルト設定は true です。