通信アダプタ用 Java CAPS プロジェクトコンポーネントの構成

HL7 リコースアクション

HL7 リコースアクション」セクションは、設定された制約の範囲外で処理が行われた際にアダプタが実行するアクションを決定します。

TCP/IP HL7 インバウンドアダプタの接続マッププロパティーのこのセクションには、表 1–70 に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–70 接続マップ - HL7 リコースアクション

名前 

説明 

必要な値 

応答なし時のアクション

割り当てられた時間内に外部システムから ACK が受信されなかった場合にアダプタが実行するアクションを指定します。時間の長さは、「応答待機時間」パラメータによって決まります (表 1–69 の表の「応答待機時間」を参照)。オプションは次のとおりです。

  • 終了: アダプタは、外部システムとの接続を終了し、シャットダウンします。

  • 再送信: アダプタは、外部システムへのメッセージの再送信を試みます。「再送信」オプションを使用できるのは、シーケンス番号付けが有効になっている場合だけです。

  • リセット: アダプタは、外部システムとの接続を閉じ、接続シナリオを実行します。

    このパラメータは、インバウンドコラボレーションコードで使用されます。

終了」、「再送信」、または「リセット」。

デフォルト設定は「リセット」です。

応答なしの最大回数に達したときのアクション

アダプタが外部システムへのメッセージ送信を許可された最大回数だけ試みても外部システムから応答 (HL7 アプリケーション肯定応答) がまったく得られなかった場合にアダプタが実行するアクションを指定します。アダプタが応答が得られないままメッセージを送信する最大回数は、「応答なしの最大回数」パラメータによって決まります (表 1–69 の表の「応答なしの最大回数」を参照)。オプションは次のとおりです。

  • 終了: アダプタは、外部システムとの接続を終了し、シャットダウンします。

  • リセット: アダプタは、外部システムとの接続を閉じ、接続シナリオを実行します。

    このパラメータは、インバウンドコラボレーションコードで使用されます。

終了」または「リセット」。

デフォルト値は「リセット」です。

読み取り失敗の最大試行回数に達したときのアクション

空読み取りの最大再試行回数」パラメータに設定された空読み取りの上限に達したあとでアダプタが実行するアクションを指定します。このパラメータを使用するのは、インバウンドアダプタだけです。リコースオプションは次のとおりです。

  • 終了: アダプタは、外部システムとの接続を終了し、シャットダウンします。

  • リセット: アダプタは、外部システムとの接続を閉じ、接続シナリオを実行します。

    このパラメータは、インバウンドコラボレーションコードで使用されます。

終了」または「リセット」。

デフォルト設定は「リセット」です。

NAK 受信時のアクション

アダプタが外部システムから HL7 アプリケーション NAK を受信した際に実行するアクションを指定します。オプションは次のとおりです。 

  • 再送信: アダプタは、外部システムへのメッセージの再送信を試みます。

  • リセット: アダプタは、外部システムとの接続を閉じ、接続シナリオを実行します。

  • メッセージをスキップ: アダプタは、接続状態を保ちますが、メッセージをエラーキューに書き込みます。


    注 –

    「NAK 受信時のアクション」と「NAK 受信の最大回数に達したときのアクション」の両方のパラメータを「メッセージをスキップ」に設定することは避けてください。


    このパラメータは、インバウンドコラボレーションコードで使用されます。

再送信」、「リセット」、または「メッセージをスキップ」。

デフォルト設定は「再送信」です。

NAK 受信の最大回数に達したときのアクション

NAK 受信の最大試行回数」パラメータ (表 1–69 の表の「NAK 受信の最大試行回数」を参照) で設定された HL7 アプリケーション NAK の最大数が外部システムから受信された場合にアダプタが実行するアクションを指定します。オプションは次のとおりです。

  • 終了: アダプタは、外部システムとの接続を終了し、シャットダウンします。

  • リセット: アダプタは、外部システムとの接続を閉じ、接続シナリオを実行します。

  • メッセージをスキップ: アダプタは、接続状態を保ちますが、メッセージをエラーキューに書き込みます。

    このパラメータは、インバウンドコラボレーションコードで使用されます。


    注 –

    「NAK 受信時のアクション」と「NAK 受信の最大回数に達したときのアクション」の両方のパラメータを「メッセージをスキップ」に設定することは避けてください。


終了」、「リセット」、または「メッセージをスキップ」。

デフォルト設定は「メッセージをスキップ」です。

NAK 送信の最大回数に達したときのアクション

NAK 送信の最大試行回数 パラメータ (表 1–69 の表の「NAK 送信の最大試行回数」を参照) で設定された最大許容数の NAK をアダプタが外部システムに送信した場合に、アダプタが実行するアクションを指定します。オプションは次のとおりです。

  • 終了: アダプタは、外部システムとの接続を終了し、シャットダウンします。

  • リセット: アダプタは、外部システムとの接続を閉じ、接続シナリオを実行します。

    このパラメータは、インバウンドコラボレーションコードで使用されます。

終了」または「リセット」。

デフォルト値は「終了」です。