通信アダプタ用 Java CAPS プロジェクトコンポーネントの構成

接続マップアウトバウンドアダプタの「接続の確立」

次の表に、アウトバウンドアダプタの「接続の確立」プロパティーを示します。

表 1–9 アウトバウンドアダプタ — 接続の確立

名前 

説明 

必要な値 

接続モード 

接続がいつどのようにして使用可能になるかを指定します。オプションは次のとおりです。 

  • 自動: アダプタが SNA 会話を自動的に確立します。

  • 手動: SNA 会話を使用できるようになるのは、ユーザーが手動でコラボレーションから OTD 関数 startConversation() を呼び出した場合だけです。ユーザーが OTD 関数 endConversation() を呼び出すと、会話が使用できなくなります。


    注 –

    OTD 関数 startConversation() と endConversation() は、手動モードでのみ使用されることが想定されています。自動モードでは、これらを明示的に呼び出すことはできません。


「自動」または「手動」を選択します。デフォルトは「自動」です。 

接続の最大再試行回数 

接続の取得に失敗した場合に接続を確立するための再試行の、最大回数を指定します。 

有効な数値。デフォルトは 3 です。 

接続再試行間隔 

SNA LU62 宛先へのアクセスを再度試みる際の一時停止時間をミリ秒で指定します。この設定は、「接続の最大再試行回数」設定と組み合わせて使用されます。 

たとえば、接続再試行回数の値が 3 で、接続再試行間隔が 30000 の場合、アダプタは SNA 宛先への接続に失敗すると、再接続を 30 秒の間隔で 3 回試みます。 

有効な数値。デフォルトは 30000 です。 

新しい接続を常に作成 

接続確立要求に対して新しい接続の作成を常に試みるかどうかを指定します。オプションは次のとおりです。 

  • true: アダプタは、既存接続のマッチングを行わないで常に新しい接続の作成を試みます。

  • false: アダプタは既存接続のマッチングを試みます。

true または false を選択します。デフォルトは false です。 

マッチングエラー時に自動再接続 

コンテナから条件に一致する接続を取得したあとで再接続を自動的に試みるかどうかを指定します。オプションは次のとおりです。 

  • true: アダプタは条件に一致する無効な接続を破棄し、別の接続の確立を自動的に試みます。

  • false: アダプタは、新しい接続の確立を自動的には試みません。代わりに、ユーザーのビジネスルールに制御が委ねられ、そのビジネスルールがこのタイプの障害を検出し、必要な処理を実行します。

true または false を選択します。デフォルトは true です。 

接続の自動切り離し 

接続上の作業が完了したあとでアダプタが接続を自動的に切り離すかどうかを指定します。オプションは次のとおりです。 

  • true: アダプタの接続は切り離され、再利用されません。

  • false: 再利用できるように接続はそのまま残されます。

true または false を選択します。デフォルトは false です。