Java CAPS ビジネスプロセスの構成

XA トランザクション用のビジネスプロセスの設定

分散トランザクション処理 (DTP) (一般には XA と呼ばれる) は、短時間および長時間分散トランザクション中の複数のトランザクションシステムコンポーネントのセキュリティー保護を維持するために提案された W3C 標準です。これにより、分散トランザクションの完全性が保証されます。

XA トランザクションは、短時間長時間という 2 つの幅広いカテゴリに分類されます。短時間 XA トランザクションは、長時間トランザクションより単純で、迅速、かつ必要なシステムリソースも少なくなりますが、トランザクション全体を通して ACID (Atomic, Consistent, Isolated, and Durable) にとどまります。長時間 XA トランザクションは一般に、より複雑性で分散性が高く、より長時間実行されます。BPM では、短時間 XA は一般に、ビジネスプロセス全体に適用され (ビジネスプロセス全体の XA)、長時間 XA は一般に、個々のビジネスプロセスアクティビティーに適用されます (アクティビティーレベルの XA)。

ここでは、BPM を使用してビジネスプロセス全体の XA およびアクティビティーレベルの XA に対する XA サポートを有効にするための詳細と手順について説明します。XA の使用の開始に関する詳細については、http://www.w3.org を参照してください。

ビジネスプロセス全体での XA サポートの有効化

ビジネスプロセスのビジネスプロセス全体の XA は、「ビジネスプロセスのプロパティー」ダイアログボックスの「全般」ページから設定されます。ビジネスプロセス全体の XA を有効にするための手順を次に示します。

Procedureビジネスプロセス全体で XA トランザクションを有効にするには

  1. プロジェクトエクスプローラで、ビジネスプロセスを右クリックし、「プロパティー」をクリックします。

    「ビジネスプロセスのプロパティー」ウィンドウの「全般」ページが表示されます。

  2. 「ビジネスプロセス全体で XA を有効にする」ドロップダウンリストで、「はい」をクリックします。

  3. 「了解」をクリックします。

  4. 「ビジネスプロセスデザイナ」ツールバーで、「プロパティーシートの表示」をクリックします。

  5. ビジネスプロセスデザイナで、呼び出しアクティビティーをクリックします。

  6. プロパティーシートの「トランザクションサポート」プロパティーで、「参加する」を選択します。

  7. ビジネスプロセス内のほかのすべての呼び出しアクティビティーに対して、手順 5 と 6 を繰り返します。


    注 –

    プロジェクト内のほかのビジネスプロセスに対して持続性を使用する必要がない場合は、ビジネスプロセス全体で XA を有効にする必要はありません。


個々のアクティビティーの XA サポートの有効化

BPM では、ビジネスプロセスのアクティビティーレベルの XA を有効にすることができます。これは、任意の受信アクティビティー、呼び出しアクティビティー、または選択アクティビティー (OnMessage) のプロパティーシートで処理されます。アクティビティーレベルの XA を有効にするための手順を次に示します。


注 –

アクティビティーレベルの XA を有効にするには、持続性を使用してビジネスプロセスを配備する必要があります。


Procedure個々のアクティビティーの XA トランザクションを有効にするには

  1. 「ビジネスプロセスデザイナ」ツールバーで、「プロパティーシートの表示」をクリックします。

  2. 受信アクティビティー、呼び出しアクティビティー、または選択アクティビティー (OnMessage) を選択します。

  3. プロパティーシートの「トランザクションサポート」プロパティーで、「XA」を選択します。

  4. XA を有効にする各アクティビティーに対して、手順 2 と 3 を繰り返します。