アダプタは、モード設定に従って、適切な呼び出しが行われているかどうかを確認します。たとえば、解析モード環境で put() を呼び出すと、アダプタは、原因を説明する該当エラーメッセージを添えて、例外をスローします。作成モードで get() を呼び出してもエラーになります。
アダプタがこうした制限を必要とするのは、次の理由からです。
インバウンドペイロードを処理している場合は、ペイロードからレコードを抽出 (解析) するために get() を呼び出します。この状況では、put() を呼び出すことはほとんど意味はありません。この時点で呼び出すと、ペイロードからレコードを抽出しようとしているのに、ペイロードは変更されます。put() を呼び出すとペイロードは上書きされ、取得しようとしてるデータは破壊されます。
反対に、put() を呼び出すことでペイロードを作成している場合、この時点でデータを抽出、つまり解析する必要はありません。したがって、get() を呼び出すことはできません。
このため、OTD は、特定のコラボレーションの転送元側または転送先側に必要に応じて配置し、OTD をペイロードの解析または作成に使用します。しかし、同時に解析と作成を行うことはできません。OTD をコラボレーションに実装するには、コラボレーションルールエディタを使用します。