Sun Cluster Geographic Edition のインストール

Sun Cluster Geographic Edition 構成のアップグレード

この節では、Sun Cluster Geographic Edition 構成のアップグレードに関する次の情報について説明します。

アップグレードの必要条件とソフトウェアサポートのガイドライン

クラスタを Sun Cluster Geographic Edition 3.2 2/08 ソフトウェアにアップグレードする際は、アップグレードしようとするクラスタとパートナーシップを持っているすべてのクラスタで、次の要件とソフトウェアサポートのガイドラインを確認してください。

Procedureアップグレード用にクラスタを準備する

アップグレードしようとするクラスタとパートナーシップを持っているすべてのクラスタで次の手順を実行し、Sun Cluster Geographic Edition レイヤーを本稼動から削除します。Solaris 10 OS では、すべての手順は大域ゾーンからのみ実行してください。

始める前に

次の作業を実行します。


注 –

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのアップグレードプロセス中に Solaris OS またはその他のアプリケーションをアップグレードする場合は、その前に Sun Cluster Geographic Edition パッケージを削除しておく必要があります。Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのアンインストールについては、「Sun Cluster Geographic Edition 3.2 ソフトウェアのアンインストール」を参照して適切なアンインストール方法を判断してください。


  1. クラスタが正常に動作していることを確認します。

    クラスタの現在の状態を表示するには、任意のノードから次のコマンドを実行します。


    % scstat
    

    詳細は、scstat(1M) のマニュアルページを参照してください。

    同じノード上の /var/adm/messages ログに、解決されていないエラーや警告メッセージがないかどうかを確認します。

    ボリューム管理の状態を確認します。

  2. 各クラスタのノードのスーパーユーザーになります。

  3. 保護グループからすべてのアプリケーションリソースグループを削除します。

    高可用性アプリケーションは、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのアップグレード中も停止しません。


    # geopg remove-resource-group resourcegroup protectiongroup
    

    詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。

  4. このクラスタとパートナーシップを持っているすべてのクラスタで、上記の手順を繰り返します。

  5. クラスタ上でアクティブになっているすべての保護グループを停止します。


    # geopg stop protectiongroup -e local
    

    詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。

  6. Sun Cluster Geographic Edition インフラストラクチャーを停止します。


    # geoadm stop
    

    詳細は、geoadm(1M) のマニュアルページを参照してください。

次の手順

クラスタ上で Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをアップグレードします。「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをアップグレードする」に進みます。

ProcedureSun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをアップグレードする

この手順はクラスタのすべてのノード上で実施してください。この手順は、複数のノードで同時に行えます。


注意 – 注意 –

クラスタがパートナーシップにある場合は、両方のパートナーを Sun Cluster Geographic Edition 3.2 2/08 ソフトウェアにアップグレードしたあとで、Sun Cluster Geographic Edition 3.2 2/08 ソフトウェアを起動できます。


  1. uninstall プログラムを GUI で使用する場合は、アンインストールするクラスタノードの表示環境が GUI を表示するように設定されていることを確認します。


    % xhost +
    % setenv DISPLAY nodename:0.0
    

    表示環境が GUI を表示するように設定されていない場合、uninstall プログラムは代わりにテキストベースのモードで実行されます。

  2. Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをアンインストールするノードでスーパーユーザーになります。

  3. 現在の Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをアンインストールします。

    Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのバージョン 

    Solaris OS のバージョン 

    アンインストールの方法 

    3.1 8/05 

    8 または 9 

    Sun Cluster Geographic Edition 3.1 8/05 で提供されている uninstall プログラム。詳細は、『Sun Cluster Geographic Edition Installation Guide』の第 4 章「Uninstalling the Sun Cluster Geographic Edition Software」を参照してください。

    10 

    pkgrm コマンド。詳細は、『Sun Cluster Geographic Edition 3.1 8/05 Release Notes』の「Limitations on Running Sun Cluster Geographic Edition Software on Solaris OS 10」を参照してください。

    2006 3.1 Q4 

    8 

    pkgrm コマンド。詳細は、『Sun Cluster Geographic Edition Installation Guide』の「Uninstalling Sun Cluster Geographic Edition Software on Solaris OS 8」を参照してください。

    9 または 10 

    uninstall プログラム。詳細は、『Sun Cluster Geographic Edition Installation Guide』の「Uninstalling Sun Cluster Geographic Edition Software on Solaris OS 9 and 10」を参照してください。

    3.2 

    9 または 10 

    uninstall プログラム。詳細は、『Sun Cluster Geographic Edition Installation Guide』の「Uninstalling Sun Cluster Geographic Edition Software on Solaris OS 9 and 10」を参照してください。

  4. すべてのノードがクラスタに含まれていて、オンラインになっていることを確認します。

    クラスタの現在の状態を表示するには、任意のノードから次のコマンドを実行します。


    % scstat
    

    詳細は、scstat(1M) のマニュアルページを参照してください。

    同じノード上の /var/adm/messages ログに、解決されていないエラーや警告メッセージがないかどうかを確認します。

  5. Sun Cluster 3.2 または Sun Cluster 3.2 2/08 ソフトウェアにアップグレードします。

    詳細は、『Sun Cluster Software Installation Guide for Solaris OS』を参照してください。

  6. 第 2 章「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのインストール」の説明に従って Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをインストールします。

  7. 「パッチのインストール」の説明に従ってすべての必要なパッチをインストールします。

  8. これまでの手順を、クラスタのすべてのノードに対して実行します。


    注 –

    パートナーシップにあるすべてのクラスタが Sun Cluster 3.2 または Sun Cluster 3.2 2/08 ソフトウェアを実行する必要があります。クラスタがすでに Sun Cluster 3.2 ソフトウェアで動作している場合は、Sun Cluster 3.2 2/08 ソフトウェアにアップグレードしてそのクラスタを Sun Cluster Geographic Edition 3.2 2/08 ソフトウェアにアップグレードする必要はありません。


  9. アップグレードした各パートナークラスタの 1 つのノードで、 Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアを有効にします。


    # geoadm start
    
  10. 両方のパートナークラスタのすべてのノードで、公開鍵を更新します。

    1. ローカルクラスタ内の各ノードで、公開鍵を削除します。


      localnode# geops remove-trust -c remotecluster
      
    2. リモートクラスタ内の各ノードで、公開鍵を削除します。


      remotenode# geops remove-trust -c localcluster
      
    3. ローカルクラスタの 1 つのノードで、リモートクラスタから公開鍵をインポートします。


      localnode# geops add-trust -c remotecluster
      
    4. リモートクラスタの 1 つのノードで、ローカルクラスタから公開鍵をインポートします。


      remotenode# geops add-trust -c localcluster
      
    5. 各クラスタのノードごとに、信頼を確認します。


      # geops verify-trust -c partnercluster
      

    パートナーシップを構成して参加する方法の例については、『Sun Cluster Geographic Edition System Administration Guide』の「How to Join a Partnership」を参照してください。

  11. Sun Cluster Geographic Edition 3.1 8/05 ソフトウェアからアップグレードした場合は、ICRM プラグインを両方のパートナークラスタ上のすべてのハートビートから削除します。

    次のコマンドでは、わかりやすくするため、クラスタ名 cluster-paris および cluster-newyork と、ハートビート識別子 hb_paris~newyork および hb_newyork~paris を使用しています。


    phys-paris-1# geohb remove-plugin pluginname hb_cluster-paris~cluster-newyork
    phys-paris-1# geohb remove-plugin pluginname hb_cluster-newyork~cluster-paris
    phys-newyork-1# geohb remove-plugin pluginname hb_cluster-paris~cluster-newyork
    phys-newyork-1# geohb remove-plugin pluginname hb_cluster-newyork~cluster-paris
    
  12. クラスタアップグレードの準備の際に削除したすべてのアプリケーションリソースグループを、パートナークラスタの 1 つにある 1 つのノードから、保護グループに追加して戻します。


    # geopg add-resource-group resourcegroup protectiongroup
    

    詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。

  13. 追加したすべての保護グループを起動します。


    # geopg start protectiongroup -e local [-n]
    

    詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。

次の手順

「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのアップグレードを確認する」に進みます。

ProcedureSun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのアップグレードを確認する

この手順を実行して、クラスタが Sun Cluster Geographic Edition 3.2 2/08 ソフトウェアに正常にアップグレードされたことを確認します。Solaris 10 OS では、すべての手順は大域ゾーンからのみ実行してください。

始める前に

アップグレードするすべてのクラスタノードで、すべてのアップグレード手順が完了していることを確認します。

  1. 各ノードでスーパーユーザーになります。

  2. アップグレードした各ノードで、 Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのインストールされたレベルを表示します。


    # geoadm -V
    

    出力の最後の行は、どのバージョンの Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアでノードが動作しているかを示します。このバージョンはアップグレードするバージョンと一致していなければなりません。


    注 –

    geoadm -v コマンドが返すバージョン番号は、マーケティングリリースのバージョン番号とは一致しません。Sun Cluster Geographic Edition 3.2 2/08 ソフトウェアのバージョン番号は 1.3 になっているはずです。


  3. クラスタが正常に動作していることを確認します。


    # geoadm status
    
  4. (省略可能) スイッチオーバーを実行し、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアが正常にインストールされたことを確認します。


    # geopg switchover remotecluster protectiongroup
    

    スイッチオーバーを妨げる問題がないことを確認するため、地理的に離れたクラスタを適切にテストする必要があります。二次クラスタを先にアップグレードし、その二次クラスタにスイッチオーバーすることで、スイッチオーバーが引き続き動作することを確認できます。スイッチオーバーが失敗した場合は、主サイトは変更されず、スイッチバックできます。スイッチオーバーが二次サイトに対して動作する場合は、一定の「保持時間」が経過したあとに、主サイトも同様にアップグレードできます。


    注 –

    スイッチオーバーの際、クラスタで実行中のサービスが割り込みを受けることがあります。スイッチオーバーを実行する前に、必要な作業とリソースについて注意深く計画を立ててください。

    アプリケーションリソースグループを保護グループに追加して戻した場合にスイッチオーバーを実行すると、元の主クラスタ上のアプリケーションがシャットダウンし、アプリケーションが二次クラスタに移行します。