Sun Java System Message Queue 3 2005Q1 管理ガイド |
第 15 章
物理的送信先のプロパティのリファレンスこの章では、物理的送信先の各タイプに設定できるプロパティについて説明します。物理的送信先の作成または更新時にプロパティ値を設定できます。
自動作成される送信先の場合は、ブローカのインスタンス設定ファイルにデフォルト値を設定します (表 14-4 を参照)。
表 15-1 物理的送信先のプロパティ
プロパティ
送信先のタイプ
デフォルト値
説明
maxNumMsgs1
Queue
Topic
-1
(無制限)送信先で許容される消費されないメッセージの最大数。
デッドメッセージキューの場合、デフォルト値は 1000 です。
maxTotalMsgBytes1
Queue
Topic
-1
(無制限)送信先で消費されないメッセージ用として許容されるメモリーの最大量 (バイト単位)。
デッドメッセージキューのデフォルト値は 10M バイトです。
limitBehavior
Queue
Topic
REJECT_
NEWESTメモリー制限のしきい値に達したときのブローカの応答方法を指定する文字列。値は、次のどれかになります。
FLOW_CONTROL - プロデューサを低速化します。
REMOVE_OLDEST - もっとも古いメッセージを廃棄します。
REMOVE_LOW_PRIORITY - メッセージの有効期間に従い、優先度のもっとも低いメッセージを破棄します (生成元のクライアントはメッセージの削除に関する通知は受信しない)。
REJECT_NEWEST - 最新のメッセージを拒否します。プロデューシングクライアントは、持続メッセージのみの拒否の例外を受けます。持続性がないメッセージでこの制限動作を使用するには、imqAckOnProduce コネクションファクトリ属性を設定します。
このプロパティを REMOVE_OLDEST か REMOVE_LOW_PRIORITY に、送信先プロパティ useDMQ を true に設定すると、ブローカは余分なメッセージをデッドメッセージキューに移動します。
その他の送信先とは異なり、デッドメッセージキュー自体では、デフォルトの制限動作が REMOVE_OLDEST になっており、FLOW_CONTROL 動作には設定できません。
maxBytesPerMsg
Queue
Topic
-1
(無制限)送信先で許容されるシングルメッセージの最大サイズ (バイト単位)。ackOnProduce プロパティを設定していない場合、プロデューシングクライアントは、持続メッセージの拒否で例外を受けますが、持続性のないメッセージの拒否で通知を受けません。
maxNumProducers
Queue
Topic
-1
(無制限)送信先で許容されるプロデューサの最大数。この制限に達すると、新しいプロデューサを作成できません。
デッドメッセージキューでは、このプロパティを設定できません。
maxNumActiveConsumers
キューのみ
1
ロードバランスされたキュー送信先からの配信でアクティブにできるコンシューマの最大数。値を -1 に設定した場合は無制限になります。
Platform Edition では、この値が 2 に制限されます。
maxNumBackupConsumers
キューのみ
0
キュー送信先からのロードバランスされた配信で障害が生じた場合に、アクティブコンシューマに代わることができるバックアップコンシューマの最大数。値を -1 に設定した場合は無制限になります。
Platform Edition では、この値が 1 に制限されます。
consumerFlowLimit
Queue
Topic
トピック: 1000
キュー: 1000
1 つのバッチでコンシューマに配信されるメッセージの最大数。ロードバランスされたキュー配信では、ロードバランスされる前に、最初にキューに入っていてアクティブコンシューマにルートされるメッセージの数となります。
送信先コンシューマでは、接続で低い値を指定すると、この制限をオーバーライドできます。値を -1 に設定した場合は無制限になります。
localDeliveryPreferred
キューのみ
false
ブローカクラスタでロードバランスしたキュー配信において、ローカルブローカ上にコンシューマが存在しない場合にだけ、メッセージがリモートコンシューマに配信されるように指定するブール値。送信先をローカルだけの配信に制限することはできません (isLocalOnly = false)。
このプロパティは、デッドメッセージキューに適用されません。
isLocalOnly
Queue
Topic
false
ブローカクラスタの送信先において、送信先がローカルのみの配信に制限されるかどうかを指定するブール値。true に設定すると、送信先はそのほかのブローカに複製されず、メッセージの配信がローカルコンシューマ (送信先の作成元にあるブローカに接続されたコンシューマ) だけに制限されます。送信先が作成されると、このプロパティは変更できません。
このプロパティは、デッドメッセージキューに適用されません。
useDMQ
Queue
Topic
true
デッドメッセージを破棄せずに、デッドメッセージキューに送信するかどうかを指定するブール値。
このプロパティは、デッドメッセージキューに適用されません。
1クラスタ環境では、このプロパティはクラスタ内のすべてのインスタンスに一括して適用されるのではなく、クラスタ内の送信先の各インスタンスに適用されます。