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Sun Java System Message Queue 3 2005Q1 管理ガイド 

第 14 章
ブローカのプロパティのリファレンス

この章では、ブローカの設定プロパティを一覧表示して説明します。最初の節では、すべてのブローカプロパティをアルファベット順に一覧表示して、詳しい説明を含む節への参照情報を掲載します。以降すべての節では、機能ごとにブローカプロパティを分類し、プロパティについて詳しく説明します。

この章では、次の節について説明します。

説明の表では、imqcmd update bkr コマンドを使用して設定できる場合、そのプロパティにマークが付いています。


プロパティのアルファベット順の一覧

表 14-1 は、ブローカインスタンスのプロパティをアルファベット順に並べた一覧です。プロパティのカテゴリの判断に使用し、カテゴリの説明を使用して、プロパティの詳細な説明をこの章の中で探してください。

表の左側の列では、それぞれのプロパティがアルファベット順に並んでいます。右側の列では、プロパティが属すカテゴリを掲載し、適切な節への相互参照を提供します。

表 14-1 ブローカインスタンス設定プロパティ 

プロパティ名

参照先

imq.accesscontrol.enabled

「セキュリティマネージャのプロパティ」

imq.accesscontrol.file.filename

「セキュリティマネージャのプロパティ」

imq.audit.enabled

「セキュリティマネージャのプロパティ」

imq.authentication.basic.user_repository

「セキュリティマネージャのプロパティ」

imq.authentication.client.response.timeout

「セキュリティマネージャのプロパティ」

imq.authentication.type

「セキュリティマネージャのプロパティ」

imq.autocreate.destination.isLocalOnly

「自動作成の設定プロパティ」

imq.autocreate.destination.limitBehavior

「自動作成の設定プロパティ」

imq.autocreate.destination.maxBytesPerMsg

「自動作成の設定プロパティ」

imq.autocreate.destination.maxNumMsgs

「自動作成の設定プロパティ」

imq.autocreate.destination.maxNumProducers

「自動作成の設定プロパティ」

imq.autocreate.destination.maxTotalMsgBytes

「自動作成の設定プロパティ」

imq.autocreate.destination.useDMQ

「自動作成の設定プロパティ」

imq.autocreate.queue

「自動作成の設定プロパティ」

imq.autocreate.queue.consumerFlowLimit

「自動作成の設定プロパティ」

imq.autocreate.queue.localDeliveryPreferred

「自動作成の設定プロパティ」

imq.autocreate.queue.maxNumActiveConsumers

「自動作成の設定プロパティ」

imq.autocreate.queue.maxNumBackupConsumers

「自動作成の設定プロパティ」

imq.autocreate.topic

「自動作成の設定プロパティ」

imq.autocreate.topic.consumerFlowLimit

「自動作成の設定プロパティ」

imq.cluster.property_name

「クラスタ設定プロパティ」

imq.destination.DMQ.truncateBody

「メッセージルーターのプロパティ」

imq.destination.logDeadMsgs

「監視とロギングのプロパティ」

imq.hostname

「コネクションサービスのプロパティ」

imq.httpjms.http.property_name

表 C-3

imq.httpsjms.https.property_name

表 C-3

imq.imqcmd.password

「セキュリティマネージャのプロパティ」

imq.keystore.property_name

「セキュリティマネージャのプロパティ」

imq.log.console.output

「監視サービスのプロパティ」

imq.log.console.stream

「監視サービスのプロパティ」

imq.log.file.dirpath

「監視サービスのプロパティ」

imq.log.file.filename

「監視サービスのプロパティ」

imq.log.file.output

「監視サービスのプロパティ」

imq.log.file.rolloverbytes

「監視サービスのプロパティ」

imq.log.file.rolloversecs

「監視サービスのプロパティ」

imq.log.level

「監視サービスのプロパティ」

imq.log.syslog.facility

「監視サービスのプロパティ」

imq.log.syslog.identity

「監視サービスのプロパティ」

imq.log.syslog.logconsole

「監視サービスのプロパティ」

imq.log.syslog.logpid

「監視サービスのプロパティ」

imq.log.syslog.output

「監視サービスのプロパティ」

imq.log.timezone

「監視サービスのプロパティ」

imq.message.expiration.interval

「メッセージルーターのプロパティ」

imq.message.max_size

「メッセージルーターのプロパティ」

imq.metrics.enabled

「メッセージルーターのプロパティ」

imq.metrics.interval

「メッセージルーターのプロパティ」

imq.metrics.topic.enabled

「メッセージルーターのプロパティ」

imq.metrics.topic.interval

「メッセージルーターのプロパティ」

imq.metrics.topic.persist

「メッセージルーターのプロパティ」

imq.metrics.topic.timetolive

「監視サービスのプロパティ」

imq.passfile.dirpath

「セキュリティマネージャのプロパティ」

imq.passfile.enabled

「セキュリティマネージャのプロパティ」

imq.passfile.name

「セキュリティマネージャのプロパティ」

imq.persist.file.destination.message.filepool.limit

「ファイルベースの持続のプロパティ」

imq.persist.file.message.cleanup

「メッセージルーターのプロパティ」

imq.persist.file.message.filepool.cleanratio

「メッセージルーターのプロパティ」

imq.persist.file.message.max_record_size

「メッセージルーターのプロパティ」

imq.persist.file.sync.enabled

「ファイルベースの持続のプロパティ」

imq.persist.jdbc.property_name

「持続マネージャのプロパティ」

imq.persist.store

「メッセージルーターのプロパティ」

imq.ping.interval

「コネクションサービスのプロパティ」

imq.portmapper.backlog

「コネクションサービスのプロパティ」

imq.portmapper.hostname

「コネクションサービスのプロパティ」

imq.portmapper.port

「コネクションサービスのプロパティ」

imq.resource_state.count

「メッセージルーターのプロパティ」

imq.resource_state.threshold

「メッセージルーターのプロパティ」

imq.service.activelist

「コネクションサービスのプロパティ」

imq.service_name.accesscontrol.enabled

「セキュリティマネージャのプロパティ」

imq.service_name.accesscontrol.file.filename

「セキュリティマネージャのプロパティ」

imq.service_name.authentication.type

「セキュリティマネージャのプロパティ」

imq.service_name.max_threads

「コネクションサービスのプロパティ」

imq.service_name.min_threads

「コネクションサービスのプロパティ」

imq.service_name.protocol_type.hostname

「コネクションサービスのプロパティ」

imq.service_name.protocol_type.port

「コネクションサービスのプロパティ」

imq.service_name.threadpool_model

「コネクションサービスのプロパティ」

imq.shared.connectionMonitor_limit

「コネクションサービスのプロパティ」

imq.system.max_count

「メッセージルーターのプロパティ」

imq.system.max_size

「メッセージルーターのプロパティ」

imq.transaction.autorollback

「メッセージルーターのプロパティ」

imq.user_repository.ldap.property_name

「セキュリティマネージャのプロパティ」


コネクションサービスのプロパティ

表 14-2 には、コネクションサービスのプロパティを一覧表示します。最初の列はプロパティ名です。プロパティ名ごとに、第 2 列ではプロパティについて説明し、第 3 列ではデータ型を指定し、第 4 列ではデフォルト値を示します。

表 14-2 コネクションサービスのプロパティ 

プロパティ名

説明

データ型

デフォルト値

imq.service.activelist

ブローカの起動時にアクティブになる、コンマで区切られた、名前別のコネクションサービスのリスト。サポートされるサービスは、 jmsssljmshttpjmshttpsjmsadminssladmin です。

list

jms、admin

imq.ping.interval

ブローカがコネクションを介して Message Queue クライアントランタイムへ継続的に ping を試行する間隔 (秒単位)。

整数

120

imq.hostname

1 台のコンピュータに、複数のネットワークインタフェースカードがある場合など、複数のホストを使用できる場合には、すべてのコネクションサービスがバインドするホストを、ホスト名、または IP アドレスで指定します。

文字列

使用可能なIP アドレスすべて

imq.portmapper.port1

ブローカのプライマリポート。ポートマッパーが常駐するポートです。ホストで複数のブローカインスタンスを実行する場合、各ブローカインスタンスに、固有のポートマッパーポートを割り当てる必要があります。

整数

7676

imq.portmapper.hostname

1 台のコンピュータに、複数のネットワークインタフェースカードがある場合など、複数のホストを使用できる場合には、ポートマッパーがバインドするホストを、ホスト名、または IP アドレスで指定します。

文字列

imq.hostname から継承。

imq.portmapper.backlog

ポートマッパーが、要求を拒否せずに、同時に処理可能な要求の最大数。ポートマッパーによる処理を待機する、オペレーティングシステムのバックログに格納可能な要求の数を設定します。

整数

50

imq.service_name.
protocol_type2.port

jms、ssljms、admin、および ssladmin のサービスの場合のみ、指定したコネクションサービスのポート番号を指定します。

httpjms と httpsjms コネクションサービスを設定する場合は、付録 C 「HTTP/HTTPS のサポート」を参照してください。

整数

0 (ゼロ)

ポートは、ポートマッパーによってダイナミックに割り当てられます。

imq.service_name.
protocol_type2.hostname

jms、ssljms、admin、および ssladmin のサービスの場合のみ、複数のホストを使用できる際 (1 台のコンピュータに、複数のネットワークインタフェースカードがある場合など) に、指定したコネクションサービスが接続するホスト (ホスト名、または IP アドレス) を指定します。

文字列

imq.hostnameから継承。

imq.service_name.
min_threads

指定したコネクションサービスが使用するスレッドプールに初めに保持されるスレッドの数。

デフォルト値は、コネクションサービスによって異なります。

整数

10 (jms)

10 (ssljms)

10 (httpjms)

10 (httpsjms)

4 (admin)

4 (ssladmin)

imq.service_name.
max_threads

指定したコネクションサービスが使用するスレッドプールに保持されるスレッドの最大数。新しいスレッドは、それ以上追加されなくなります。この数は、0 より大きく、min_threads の値よりも大きくする必要があります。

デフォルト値は、コネクションサービスによって異なります。

整数

1000 (jms)

500 (ssljms)

500 (httpjms)

500 (httpsjms)

10 (admin)

10 (ssladmin)

imq.service_name.
threadpool_model

指定したコネクションサービスに対して、スレッドをコネクション専用 (dedicated) にするのか、あるいは必要に応じてコネクションで共有 (shared) するのかを指定する文字列。共有モデル (スレッドプール管理) の場合、ブローカがサポートするコネクションの数が増えますが、jms コネクションサービスと admin コネクションサービスでしか実装されません。

デフォルト値は、コネクションサービスによって異なります。

文字列

dedicated (jms)

dedicated (ssljms)

dedicated (httpjms)

dedicated (httpsjms)

dedicated (admin)

dedicated (ssladmin)

imq.shared.
connectionMonitor_limit

共有スレッドプールモデルの場合のみ、ディストリビュータスレッドで監視できるコネクションの最大数を指定します。システムでは、すべてのコネクションの監視に十分なディストリビュータスレッドが割り当てられます。この値を小さくすると、システムがアクティブなコネクションをスレッドに割り当てる速度が上がります。値を -1 に設定した場合は、無制限になります。

デフォルト値は、オペレーティングシステムによって異なります。

整数

512 (Solaris および Linux の場合)

64 (Windows)

1このプロパティは imqcmd update bkr コマンドで使用できます。

2protocol_type表 4-2 に記載されています。


メッセージルーターのプロパティ

表 14-3 には、メッセージルーターのプロパティを一覧表示します。最初の列はプロパティ名です。プロパティ名ごとに、第 2 列ではプロパティについて説明し、第 3 列ではデータ型を指定し、第 4 列ではデフォルト値を示します。

メッセージサーバーが送信先を自動的に作成する機能を設定する自動作成プロパティについては、表 14-4 で説明します。

表 14-3 メッセージルーターのプロパティ 

プロパティ名

説明

データ型

デフォルト値

imq.destination.
DMQ.truncateBody1

ブローカがメッセージ本文を削除してから、デッドメッセージキューにメッセージを保存するかどうかを指定するブール値。値を true にすると、ブローカはメッセージヘッダーとプロパティデータのみを保存します。値を false に設定すると、ブローカはヘッダーと本文を保存します。

ブール

false

imq.message.
expiration.interval

期限切れメッセージの再利用が発生する、秒単位の間隔。

整数

60

imq.system.max_count1

ブローカが保持するメッセージの最大数。この値を超えるメッセージは拒否されます。値を -1 に設定した場合は無制限になります。

整数

-1

imq.system.max_size1

ブローカが保持するメッセージの最大のサイズ (バイト、K バイト、または M バイト単位)。この値を超えるメッセージは拒否されます。値を -1 に設定した場合は無制限になります。

バイト文字列2

-1

imq.message.max_size1

メッセージの本体の最大許容サイズ (バイト、K バイト、または M バイト単位)。このサイズを超えるメッセージは拒否されます。値を -1 に設定した場合は無制限になります。

バイト文字列2

70m

imq.resource_state.
threshold

メモリーリソースがトリガーされるメモリーの利用率。リソースの状態を表す値は、greenyelloworange、および red です。

整数
(パーセント)

0 (green)

80 (yellow)

90(orange)

98 (red)

imq.resource_state.count

システムメモリーをチェックして新しいメモリーしきい値に達したかどうかを確認する前に、バッチで許容される受信メッセージの最大数。この制限は、システムメモリーがさらに不十分になると、メッセージプロデューサの処理速度を低下させます。

整数
(パーセント)

5000 (green)

500 (yellow)

50(orange)

0 (red)

imq.transaction.
autorollback

PREPARED 状態の分散トランザクションをブローカの起動時に自動的にロールバックするかどうかを指定するブール値。false の場合は、imqcmd を使用して、手動でトランザクションをコミット、またはロールバックする必要があります (「トランザクションの管理」を参照)。

ブール

false

1このプロパティは imqcmd update bkr コマンドで使用できます。

2データ型がバイト文字列となっている値は、バイト、K バイト、M バイト単位で表現できます。たとえば、次のように表現できます。1000 は 1000 バイト、7500b は 7500 バイト、77k は 77K バイト (77 x 1024 = 78848 バイト)、17m は 17M バイト (17 x 1024 x 1024 = 17825792 バイト) をそれぞれ表します。

表 14-4 には、ブローカが送信先を自動的に作成するときに使用するプロパティを掲載します。

表 14-4 自動作成の設定プロパティ 

プロパティ名

説明

データ型

デフォルト値

imq.autocreate.destination.
isLocalOnly

ブローカクラスタのみに適用されます。送信先がそのほかのブローカに複製されるかどうか、つまりメッセージの配信をローカルコンシューマ (送信先の作成元にあるブローカに接続されたコンシューマ) だけに制限するかどうかを指定するブール値。いったん送信先が作成されると、この属性は更新できません。

ブール

false

imq.autocreate.destination.
limitBehavior

メモリー制限のしきい値に達したときのブローカの応答方法を指定する文字列。値は、次のどれかになります。

  • FLOW_CONTROL - プロデューサを低速化します。
  • REMOVE_OLDEST - もっとも古いメッセージを廃棄します。
  • REMOVE_LOW_PRIORITY - メッセージの有効期限に従い優先度が最低のメッセージを破棄します。
  • REJECT_NEWEST - 最新のメッセージを拒否します。プロデューシングクライアントは、持続メッセージのみの拒否の例外を受けます。持続性がないメッセージでこの制限動作を使用するには、imqAckOnProduce コネクションファクトリ属性を設定します。

このプロパティを REMOVE_OLDESTREMOVE_LOW_PRIORITY に、imq.autocreate.destination.useDMQtrue に設定すると、ブローカは余分なメッセージをデッドメッセージキューに移動します。

文字列

REJECT
NEWEST

imq.autocreate.destination.
maxBytesPerMsg

自動作成された送信先で許容されるシングルメッセージの最大サイズ (バイト単位)。値を -1 にすると、メッセージサイズは無制限になります。

バイト文字列1

10k

imq.autocreate.destination.
maxNumMsgs

自動作成された送信先で許容される、消費されないメッセージの最大数。値を -1 にすると、メッセージ数は無制限になります。

整数

100,000

imq.autocreate.destination.
maxNumProducers

送信先で許容されるプロデューサの最大数。この制限に達すると、新しいプロデューサを作成できません。値を -1 にすると、プロデューサ数は無制限になります。

整数

100

imq.autocreate.destination.
maxTotalMsgBytes

送信先で消費されないメッセージ用として許容されるメモリーの最大量 (バイト単位)。値を -1 にすると、メモリーは無制限になります。

バイト文字列2

10m

imq.autocreate.destination.
useDMQ

ブローカが自動作成の送信先のデッドメッセージをデッドメッセージキューに移動するかどうかを指定するブール値。

ブール

true

imq.autocreate.queue2

ブローカでキューの送信先の自動作成を許可するかどうかを指定するブール値。

ブール

true

imq.autocreate.queue.
consumerFlowLimit

1 つのバッチでコンシューマに配信されるメッセージの最大数。ロードバランスされたキュー配信では、ロードバランスされる前に、最初にキューに入っていてアクティブコンシューマにルートされるメッセージの数となります。それぞれのコネクションで送信先のコンシューマに低い値を設定すると、この制限をオーバーライドできます。値を -1 に設定した場合は無制限になります。

整数

1000

imq.autocreate.queue.
localDeliveryPreferred

ブローカクラスタ内のロードバランスされたキュー配信にだけ適用されます。ローカルブローカ上にコンシューマが存在しない場合にだけ、メッセージがリモートコンシューマに配信されるように指定するブール値。自動作成された送信先をローカルだけの配信に制限することはできません (isLocalOnly = false)。

ブール

false

imq.autocreate.queue.
maxNumActiveConsumers

自動作成されたキュー送信先からのロードバランスされた配信でアクティブにできるコンシューマの最大数。値を -1 に設定した場合は無制限になります。

整数

1

imq.autocreate.queue.
maxNumBackupConsumers

自動作成されたキュー送信先からのロードバランスされた配信で障害が生じた場合に、アクティブコンシューマに取って代わることができるバックアップコンシューマの最大数。値を -1 に設定した場合は無制限になります。

整数

0 (ゼロ)

imq.autocreate.topic

ブローカでトピックの送信先の自動作成を許可するかどうかを指定するブール値。

ブール

true

imq.autocreate.topic.
consumerFlowLimit

1 つのバッチでコンシューマに配信されるメッセージの最大数。値を -1 に設定した場合は無制限になります。

整数

1000

1データ型がバイト文字列となっている値は、バイト、K バイト、M バイト単位で表現できます。たとえば、次のように表現できます。1000 は 1000 バイト、7500b は 7500 バイト、77k は 77K バイト (77 x 1024 = 78848 バイト)、17m は 17M バイト (17 x 1024 x 1024 = 17825792 バイト) をそれぞれ表します。

2imqcmd update bkr で使用できます。


持続マネージャのプロパティ

ブローカの持続性機能を設定するには、imq.persist.store に値を指定するか、デフォルト値を受け入れます。

表 14-5 必須持続マネージャプロパティ

プロパティ名

説明

データ型

デフォルト値

imq.persist.store

ブローカが、組み込みのファイルベースの持続を使用するか、プラグインの JDBC 互換の持続を使用するかを指定する文字列。

値は、filejdbc にする必要があります。

文字列

file

ファイルベースの持続および JDBC ベースの持続をサポートするプロパティについては、次の節で説明します。

ファイルベースの持続

表 14-6 では、ファイルベースの持続をサポートするプロパティについて説明します。最初の列はプロパティ名です。プロパティ名ごとに、第 2 列ではプロパティについて説明し、第 3 列ではデータ型を指定し、第 4 列ではデフォルト値を示します。

表 14-6 ファイルベースの持続のプロパティ 

プロパティ名

説明

データ型

デフォルト値

imq.persist.file.sync.
enabled

持続操作でメモリー内の状態を物理的なストレージデバイスと同期させるかどうかを指定するブール値。このプロパティを true に設定した場合、システムクラッシュによるデータ損失は回避されますが、持続操作のパフォーマンスに負荷がかかります。

Sun クラスタと Sun クラスタデータサービスを Message Queue で実行している場合は、すべてのクラスタノードのブローカでこのプロパティを true に設定してください。

ブール

false

imq.persist.file.message .
max_record_size

組み込みのファイルベースの持続では、個別のファイルに格納されるメッセージではなく、メッセージストレージファイルに追加されるメッセージの最大サイズ。

バイト文字列1

1m

imq.persist.file.
destination.message.
filepool.limit

組み込みのファイルベースの持続では、送信先のファイルプールで再利用できる空きファイルの最大数。この値が大きいほど、ブローカが持続データを処理する速度が速くなります。この値を超える空きファイルは削除されます。この制限を超えると、ブローカは必要に応じて追加ファイルを作成および削除します。

整数

100

imq.persist.file.message .
filepool.cleanratio

組み込みのファイルベースの持続では、クリーン状態 (サイズを 0 にする) で保持される送信先のファイルプールの空きファイルの割合。この値が大きいほど、作業中にファイルを削除するのに必要なオーバーヘッドが増えますが、ファイルプールに必要なディスク容量は小さくなります。

整数

0 (ゼロ)

imq.persist.file.
message.cleanup

組み込みのファイルベースの持続では、ブローカのシャットダウン時に、送信先のファイルプール内の空きファイルを削除するかどうかを指定するブール値。値を false に設定すると、ブローカのシャットダウンが速まりますが、ファイルを格納するためのディスク容量がさらに必要になります。

ブール

false

1データ型がバイト文字列となっている値は、バイト、K バイト、M バイト単位で表現できます。たとえば、1000 は 1000 バイト、7500b は 7500 バイト、77k は 77K バイト (77 x 1024 = 78848 バイト)、17m は 17M バイト (17 x 1024 x 1024 = 17825792 バイト) をそれぞれ表します。

JDBC ベースの持続

表 14-7 では、JDBC ベースの持続をサポートするプロパティについて説明します。この表では、プロパティを一覧表示して説明し、PointBase 製品での設定方法の例を挙げます。

表 14-7 JDBC ベースの持続のプロパティ 

プロパティ名

説明

imq.persist.store

ファイルベースまたは JDBC ベースのデータストアを指定する文字列。

jdbc

imq.persist.jdbc.brokerid

(任意指定) 複数のブローカインスタンスが、持続データストアとして、同じデータベースを使用する場合、データベーステーブル名を一意にするために、データベーステーブル名に追加されるブローカインスタンス識別子。

この属性は、1 つのブローカインスタンスのみのデータを保存する組み込みデータベースでは、一般的に必要ありません。

識別子には、英数字を使用し、データベースで許可されているテーブル名の最大数 12 を超えないようにする必要があります。

PointBase 組み込みバージョンの場合は不要です

imq.persist.jdbc.driver

データベースに接続する JDBC ドライバの Java クラス名。

com.pointbase.jdbc.
   jdbcUniversalDriver

imq.persist.jdbc.opendburl

既存データベースへのコネクションを開くためのデータベース URL。

jdbc:pointbase:embedded:
   dbName;database.home= .../instances/instanceName/
  dbstore

imq.persist.jdbc.createdburl

(任意指定) データベースを作成するコネクションを開くためのデータベース URL。

この属性は、imqdbmgr を使用してデータベースを作成する場合にのみ指定します。

jdbc:pointbase:
   embedded
:dbName;new,
   database.home=    
/instances/instanceName/
   dbstore

imq.persist.jdbc.closedburl

(任意指定) ブローカをシャットダウンする場合に、現在のデータベースコネクションをシャットダウンするためのデータベース URL。

PointBase の場合は不要です

imq.persist.jdbc.user

(任意指定) 必要に応じて、データベースコネクションを開くときに使用するユーザー名。セキュリティ上の理由から、代わりに、次のコマンド行オプションを使用して値を指定できます。imqbrokerd -dbuser および imqdbmgr -u

 

imq.persist.jdbc.needpassword

(任意指定) データベースでブローカのアクセスにパスワードを必要とするかどうかを指定するブール値。値を true にした場合は、パスワードが必要になります。

このオプションを設定した場合は、-passfile オプションを使用してパスワードを含むファイルを指定しないかぎり、imqbrokerd コマンドと imqdbmgr コマンドでパスワードが要求されます。

 

imq.persist.jdbc.password

(任意指定) 必要に応じて、データベースコネクションを開くときに使用するパスワード。

passfile 内だけでこのプロパティを指定してください。

 

imq.persist.jdbc.table.IMQSV35

バージョンテーブルを作成するための SQL コマンド。

CREATE TABLE ${name}    (STOREVERSION INTEGER NOT    NULL, BROKERID    VARCHAR(100))

imq.persist.jdbc.table.
IMQCCREC35

設定変更レコードテーブルを作成するための SQL コマンド。

CREATE TABLE ${name}    (RECORDTIME BIGINT NOT    NULL, RECORD BLOB(10k))

imq.persist.jdbc.table.
IMQDEST35

送信先テーブルを作成するための SQL コマンド。

CREATE TABLE ${name} (DID    VARCHAR(100) NOT NULL,    DEST BLOB(10k), primary    key(DID))

imq.persist.jdbc.table.IMQINT35

配信対象テーブルを作成するための SQL コマンド。

CREATE TABLE ${name} (CUID    BIGINT NOT NULL, INTEREST    BLOB(10k), primary    key(CUID))

imq.persist.jdbc.table.IMQMSG35

メッセージテーブルを作成するための SQL コマンド。

MSG 列のデフォルトの最大長は、1M バイト (1m) です。メッセージがこの長さより長くなると予想される場合は、それに応じて長さを設定します。テーブルがすでに作成されている場合は、変更を加えるためにテーブルを作成し直す必要があります。

CREATE TABLE ${name} (MID    VARCHAR(100) NOT NULL,    DID VARCHAR(100), MSGSIZE    BIGINT, MSG BLOB(1m),    primary key(MID))

imq.persist.jdbc.table.
IMQPROPS35

プロパティテーブルを作成するための SQL コマンド。

CREATE TABLE ${name}    (PROPNAME VARCHAR(100)    NOT NULL, PROPVALUE    BLOB(10k), primary    key(PROPNAME))

imq.persist.jdbc.table.
IMQILIST35

配信対象の状態テーブルを作成するための SQL コマンド。

CREATE TABLE ${name} (MID    VARCHAR(100) NOT NULL,    CUID BIGINT, DID    VARCHAR(100), STATE    INTEGER, primary key(MID,    CUID))

imq.persist.jdbc.table.IMQTXN35

トランザクションテーブルを作成するための SQL コマンド。

CREATE TABLE ${name} (TUID    BIGINT NOT NULL, STATE    INTEGER, TSTATEOBJ    BLOB(10K), primary    key(TUID))

imq.persist.jdbc.table.
IMQTACK35

トランザクション通知テーブルを作成するための SQL コマンド。

CREATE TABLE ${name} (TUID    BIGINT NOT NULL, TXNACK    BLOB(10k))


セキュリティマネージャのプロパティ

表 14-8 では、セキュリティマネージャのプロパティについて説明します。最初の列はプロパティ名です。プロパティ名ごとに、第 2 列ではプロパティについて説明し、第 3 列ではデータ型を指定し、第 4 列ではデフォルト値を示します。

SSL を使用している場合は、次の表 14-9 に一覧表示するキーストア設定プロパティを参照してください。

表 14-8 セキュリティマネージャのプロパティ 

プロパティ名

説明

データ型

デフォルト値

imq.accesscontrol.
enabled

ブローカによってサポートされるすべてのコネクションサービスのアクセス制御を設定するかどうかを指定するブール値。アクセス制御プロパティファイルに指定されているように、認証されたユーザーが、コネクションサービスを使用するためのアクセス権、あるいは特定の送信先に対して特定の Message Queue 操作を実行するためのアクセス権を保持していることをシステムでチェックするかどうかを指定します。

ブール

true

imq.accesscontrol.file.
filename

ブローカインスタンスでサポートされるすべてのコネクションサービスのアクセス制御プロパティファイルの名前。ファイル名には、アクセス制御ディレクトリへの相対ファイルパスを指定します (付録 A 「オペレーティングシステムごとの Message Queue データの場所」を参照)。

文字列

accesscontrol .properties

imq.audit.enabled

ブローカログファイルの監査ロギング (Enterprise Edition のみ) を起動するかどうかを指定するブール値。

ブール

false

imq.authentication.
basic.user_repository

認証に使用される (Base-64 コーディング用の) ユーザーリポジトリのタイプとして、ファイルベース (file)、または LDAP (ldap) のどちらかを指定する文字列。

文字列

file

imq.authentication.
client.response.timeout

ブローカからの認証要求に対するクライアントの応答をシステムが待機する間隔 (秒単位)。

整数

180

imq.authentication.type

パスワードを Base-64 コーディング (basic)、または MD5 ダイジェスト (digest) のどちらで送信するのかを指定する文字列。ブローカでサポートされるすべてのコネクションサービスに対して、符号化を設定します。

文字列

digest

imq.imqcmd.password

管理ユーザーのパスワード。imqcmd コマンドユーティリティでは、このパスワードが使用され、コマンドのユーザーが操作する前に認証されます。

文字列

なし

imq.keystore.property_name

SSL ベースのサービスの場合は、SSL キーストアに関係するセキュリティプロパティを指定する文字列。表 14-9 を参照してください。

文字列

なし

imq.passfile.dirpath

パスファイルが配置されているディレクトリへのパス。オペレーティングシステムによって異なります。

文字列

付録 A を参照

imq.passfile.enabled

セキュリティ保護される通信用の (SSL、LDAP、JDBCTM の) ユーザーパスワードをパスファイルで指定するどうかを指定するブール値。

ブール

false

imq.passfile.name

パスファイル名。

文字列

passfile

imq.service_name.
accesscontrol.enabled

指定したコネクションサービスにアクセス制御を設定し、ブローカ全体の設定をオーバーライドするかどうかを指定するブール値。アクセス制御プロパティファイルに指定されているように、認証されたユーザーが、指定したコネクションサービスを使用するためのアクセス権、あるいは特定の送信先に対して特定の Message Queue 操作を実行するためのアクセス権を保持していることをシステムでチェックするかどうかを指定します。

ブール

システム全体のプロパティ imq.accesscontrol.enabled から継承。

imq.service_name.
accesscontrol.file.
filename

ブローカインスタンスの指定したコネクションサービスに対する、アクセス制御プロパティファイルの名前。ファイル名には、アクセス制御ディレクトリへの相対ファイルパスを指定します (付録 A 「オペレーティングシステムごとの Message Queue データの場所」を参照)。

デフォルト値は、システム全体のプロパティ imq.accesscontrol.file.filename から継承されます。

文字列

説明を参照

imq.service_name.
authentication.type

パスワードを Base-64 コーディング (basic)、または MD5 ダイジェスト (digest) のどちらで送信するのかを指定する文字列。指定したコネクションサービスの符号化を設定して、ブローカ全体の設定をオーバーライドします。

デフォルト値は、システム全体のプロパティ imq.authentication.type から継承されます。

文字列

説明を参照

imq.user_repository.
ldap.base

ユーザーエントリのためのディレクトリベース。

文字列

なし

imq.user_repository.
ldap.gidattr

プロバイダ固有の属性識別子で、その値はグループ名。

文字列

なし

imq.user_repository.
ldap.grpbase

グループエントリのためのディレクトリベース。

文字列

なし

imq.user_repository.
ldap.grpfiltler

JNDI 検索フィルタ (論理式で表現される検索クエリー)。グループに検索フィルタを指定すると、ブローカが検索範囲を絞り込めるため検索効率が上がります。詳細は、次の場所にある JNDI チュートリアルを参照してください。

http://java.sun.com/products/jndi/tutorial

このプロパティの設定は任意です。

文字列

なし

imq.user_repository.
ldap.grpsearch

グループ検索を有効にするかどうかを指定するブール値。ユーザーをグループに関連付けるかどうかを決定するには、LDAP プロバイダから提供されているマニュアルを参照してください。

入れ子にされたグループは、Message Queue ではサポートされていないので注意してください。

ブール

false

imq.user_repository.
ldap.memattr

グループエントリにある属性識別子。その値はグループメンバーの識別名です。

文字列

なし

imq.user_repository.
ldap.password

ブローカが使用する識別名と関連付けられたパスワード。

passfile 内だけでこのプロパティを指定してください。

ディレクトリサーバーで匿名の検索が許可されている場合、パスワードは不要です。

文字列

なし

imq.user_repository.
ldap.principal

検索時にブローカがディレクトリサーバーにバインドするために使用する識別名。ディレクトリサーバーで匿名検索が可能な場合、このプロパティに値を設定する必要はありません。

文字列

なし

imq.user_repository.
ldap.property_name

今後使用する予定

今後使用する予定

今後使用する予定

imq.user_repository.
ldap.server

LDAP サーバーの場合、host:porthost にはディレクトリサーバーを実行しているホストの完全指定 DNS 名を指定し、port にはディレクトリサーバーが通信に使用しているポート番号を指定します。

フェイルオーバーサーバーのリストを指定するには、次の構文を使用します。

host1:port1 ldap://host2:port2 ldap://host3:port3...

リスト内のエントリはスペースで区切ります。それぞれのフェイルオーバーサーバーアドレスが ldap:// で始まることに注意してください。

SSL を使用し、プロパティ imq.user_repository.ldap.ssl.enabledtrue に設定している場合でも、この形式を使用します。アドレスに "ldaps" を指定する必要はありません。

文字列

なし

imq.user_repository.
ldap.ssl.enabled

LDAP サーバーとの通信時にブローカが SSL プロトコルを使用するかどうかを指定するブール値。

ブール

false

imq.user_repository.
ldap.timeout

検索の時間制限 (秒単位)。

整数

280

imq.user_repository.
ldap.uidattr

プロバイダ固有の属性識別子。その値はユーザーを一意に識別します。たとえば、次のように指定します。uidcn

文字列

なし

imq.user_repository.
ldap.usrfilter

JNDI 検索フィルタ (論理式で表現される検索クエリー)。ユーザーに検索フィルタを指定すると、ブローカが検索範囲を絞り込めるので、検索効率が上がります。詳細については、次の場所にある JNDI チュートリアルを参照してください。http://java.sun.com/products/jndi/tutorial

このプロパティの設定は任意です。

文字列

なし

Message Queue キーストアの設定可能プロパティを表 14-9 に示します。このプロパティは SSL と併用してください。

表 14-9 キーストアのプロパティ 

プロパティ名

説明

データ型

デフォルト値

imq.keystore.file.dirpath

SSL ベースのサービスの場合は、キーストアファイルが配置されているディレクトリへのパス。デフォルト値については、付録 A 「オペレーティングシステムごとの Message Queue データの場所」を参照してください。

文字列

なし

imq.keystore.file.name

SSL ベースサービスの場合は、 キーストアファイルの名前。

文字列

keystore

imq.keystore.password

SSL ベースサービスの場合は、 キーストアのパスワード。

passfile 内だけでこのプロパティを指定してください。

文字列

なし


監視とロギングのプロパティ

表 14-10 では、監視とロギングに関連するプロパティについて一覧表示します。最初の列はプロパティ名です。プロパティ名ごとに、第 2 列ではプロパティについて説明し、第 3 列ではデータ型を指定し、第 4 列ではデフォルト値を示します。

表 14-10 監視サービスのプロパティ 

プロパティ名

説明

データ型

デフォルト値

imq.destination.logDeadMsgs1

ブローカが次のタイプのイベントをログするかどうかを指定するブール値。

  • 送信先がいっぱいであるか、最大サイズまたは最大メッセージ数に達した。
  • 管理コマンドか配信通知以外の理由でブローカがメッセージを破棄した。
  • ブローカがデッドメッセージキューにメッセージを移動した。

ブール

false

imq.log.console.output

コンソールへ書き込むロギング情報のカテゴリを指定する文字列。値は次のうちいずれかになります。

  • ALL
  • NONE
  • 縦線 (|) で区切った、 ERROR、WARNING、INFO の値のうち 1 つ以上。それぞれのカテゴリのログメッセージを個別に指定します。どのメッセージカテゴリにも、その他のカテゴリを含めることはできません。

文字列

ERROR|WARN ING

imq.log.console.stream

コンソールの出力を標準出力 (OUT)、または標準エラー出力 (ERR) のどちらに書き込むかを指定する文字列。

文字列

ERR

imq.log.file.dirpath

ログファイルが格納されているディレクトリへのパス。オペレーティングシステムによって異なります。

文字列

付録 A を参照

imq.log.file.filename

ログファイルの名前。

文字列

log.txt

imq.log.file.output

コンソールに書き込むロギング情報のカテゴリ。値は次のうちいずれかになります。

  • ALL
  • NONE
  • 縦線 (|) で区切った、 ERROR、WARNING、INFO の値のうち 1 つ以上。それぞれのカテゴリのログメッセージを個別に指定します。どのメッセージカテゴリにも、その他のカテゴリを含めることはできません。

文字列

ALL

imq.log.file.rolloverbytes1

新しいログファイルに出力がロールオーバーされるログファイルのサイズ (バイト単位)。値を -1 に設定した場合、ファイルサイズに基づいたロールオーバーは無効になります。

整数

-1

imq.log.file.rolloversecs1

新しいログファイルに出力がロールオーバーされるログファイルの有効期間 (秒単位)。値を -1 に設定した場合、ファイルの有効期間に基づいたロールオーバーは無効になります。

整数

604800
(1 週間)

imq.log.level1

ロガーレベルを指定する文字列。出力チャネルに書き込むことができる出力のカテゴリです。指定したカテゴリとそれより上のレベルのカテゴリが含まれます。値は、上から下に、 ERRORWARNINGINFO となります。

文字列

INFO

imq.log.syslog.facility

(Solaris のみ) Message Queue ブローカが記録する syslog 機能を指定する文字列。値は、syslog(3C) のマニュアルページに示される値をミラー化します。Message Queue で使用できる適切な値は、 LOG_USERLOG_DAEMONLOG_LOCAL0 から LOG_LOCAL7 です。

文字列

LOG_DAEMON

imq.log.syslog.identity

(Solaris のみ) syslog に記録される各メッセージの先頭に追加する識別情報文字列。

デフォルト値は imqbrokerd_${imq.instanceName} で す。

文字列

説明を参照

imq.log.syslog.logconsole

(Solaris のみ) メッセージを syslog に送信できない場合に、システムコンソールにメッセージを出力するかどうかを指定するブール値。

ブール

false

imq.log.syslog.logpid

(Solaris のみ) メッセージとともにブローカのプロセス ID を記録するかどうかを指定するブール値 (true/false)。

ブール

true

imq.log.syslog.output

(Solaris のみ) syslogd(1M) に書き込むロギング情報のカテゴリを指定する文字列。値は次のうちいずれかになります。

  • ALL
  • NONE
  • 縦線 (|) で区切った、 ERROR、WARNING、INFO の値のうち 1 つ以上。それぞれのカテゴリのログメッセージを個別に指定します。どのメッセージカテゴリにも、その他のカテゴリを含めることはできません。

文字列

ERROR

imq.log.timezone

ログのタイムスタンプのタイムゾーンを表す文字列。識別子は、java.util.TimeZone.getTimeZone() が使用しているものと同じです。たとえば、GMTAmerica/LosAngelesEurope/RomeAsia/Tokyo のように指定します。

文字列

該当地域のタイムゾーン

imq.metrics.enabled

メトリックス情報をロガーへ書き込むかどうかを指定するブール値。メトリックスメッセージの生成には影響しません (imq.metrics.topic.enabled を参照)。

ブール

true

imq.metrics.interval

メトリックスのロギングが有効な場合 (imq.metrics.enabled=true) は、メトリックス情報がロガーへ書き込まれる時間間隔 (秒単位)。メトリックスメッセージの生成の時間間隔には影響しません (imq.metrics.topic.interval を参照)。

値を -1 に設定した場合は、情報が報告されません。

整数

-1

imq.metrics.topic.enabled

メトリックスメッセージ生成を有効にするかどうかを指定するブール値。false の場合、メトリックストピック送信先へサブスクライブしようとすると、クライアント側の例外がスローされます。

ブール

true

imq.metrics.topic.interval

メトリックトピック送信先へ送信するメトリックメッセージを生成する時間間隔 (秒単位)。

整数

60

imq.metrics.topic.persist

メトリックスメッセージを持続性にするかどうかを指定するブール値。

ブール

false

imq.metrics.topic.timetolive

メトリックストピック送信先へ送信されるメトリックスメッセージの有効期間 (秒単位)。

整数

300

1imqcmd update bkr で使用できます。


クラスタ設定プロパティ

表 14-11 では、ブローカクラスタに関連する設定プロパティについて説明します。

表 14-11 クラスタ設定プロパティ 

プロパティ名

説明

データ型

デフォルト値

imq.cluster.brokerlist

クラスタのすべてのブローカを識別する、host:port という形式のエントリをコンマで区切ったリスト。host はブローカのホスト名、port はポートマッパーのポート番号です。

例:

host1:3000,host2:8000,ctrlhost

クラスタのすべてのブローカで同じ値にする必要があります。

文字列

なし

imq.cluster.masterbroker

クラスタのマスターブローカがある場合は、そのホスト名とポート番号。

値の形式は、host:port です。host はマスターブローカのホスト名、port はポートマッパーのポート番号です。

例:

ctrlhost:7676

クラスタのすべてのブローカで同じ値にする必要があります。

文字列

なし

imq.cluster.url1

クラスタ設定ファイルがある場合は、その URL。

例:

http://webserver/imq/cluster.properties

(Web サーバー上のファイルの場合)

file:/net/mfsserver/imq/cluster.properties

(共有ドライブ上のファイルの場合)

クラスタのすべてのブローカで同じ値にする必要があります。

文字列

なし

imq.cluster.hostname

複数のホストが使用可能である場合、クラスタのブローカ間の内部通信に使用する cluster コネクションサービスがバインドするホスト名か IP アドレス。たとえば、複数のネットワークインタフェースカードが 1 台のコンピュータに含まれる場合に便利です。

クラスタのブローカごとに個別に指定できます。

文字列

imq.hostname の値を継承 (表 14-2 を参照)。

imq.cluster.port

cluster コネクションサービスのポート番号。

クラスタのブローカごとに個別に指定できます。

整数

0(動的に割り当てられる)

imq.cluster.transport

cluster コネクションサービスによって使用されるネットワークトランスポートプロトコル。ブローカ間の安全で暗号化されたメッセージ配信を実現するためには、このプロパティを ssl に設定します。

クラスタのすべてのブローカで同じ値にする必要があります。

文字列

tcp

1imqcmd update bkr で使用できます。



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