Sun Java System Message Queue 3 2005Q1 管理ガイド |
第 13 章
コマンドのリファレンスこの章では、一般的なコマンド行構文について説明し、それぞれの Message Queue コマンドの参照情報を提供します。この章では、次の節について説明します。
コマンド行の構文Message Queue のコマンド行ユーティリティはシェルコマンドです。ユーティリティの名前はコマンドであり、そのサブコマンドやオプションは、そのコマンドに渡される引数です。したがって、ユーティリティ自体を起動または終了するコマンドはなく、そのようなコマンドは必要ありません。
コマンド行ユーティリティはすべて、次のコマンド構文を共有します。
Utility_Name は、imqcmd、imqobjmgr、imqusermgr などの Message Queue ユーティリティの名前を指定します。
コマンド入力のルール
コマンド入力には、次のように一般的なルールがあります。
コマンド行の例
次に、サブコマンド句のないコマンド行の例を示します。このコマンドでは、デフォルトのブローカが起動します。
次のコマンドは複雑です。このコマンドでは、タイプが queue で名前が myQueue である送信先が破棄されます。認証はユーザー admin に基づいて実行され、ユーザーのパスワードはコマンドによって要求されます。-f オプションは確認がないことを指定し、-s オプションは、コマンドがサイレントモードで実行されることを指定します。
共通のコマンドオプション
Message Queue の管理ユーティリティ全体に共通するオプションを表 13-1 に示します。コマンド行のサブオプションの後ろにこのオプションを指定してください。オプションは、任意の順序で入力できます。
imqbrokerdimqbrokerd コマンドではブローカを起動します。コマンド行オプションは、ブローカ設定ファイルの値をオーバーライドします。ただし、オーバーライドの対象は現在のブローカセッションだけです。
構文
コマンドオプション
表 13-2 に、imqbrokerd コマンドのオプションと、各オプションから影響を受ける設定プロパティがあれば、そのプロパティを示します。
表 13-2 imqbrokerd オプション
オプション
影響を受けるプロパティ
説明
-backup fileName
影響しません。
ブローカクラスタのみに適用されます。指定したファイルに、マスターブローカの設定変更レコードをバックアップします。「設定変更レコードの管理」を参照してください。
-cluster"[broker1]
[[,broker2]...]"
broker は次のどちらかになります。接続先となるブローカのリストを含む imq.cluster.brokerlist をオーバーライドします。
ブローカクラスタのみに適用されます。特定のホストやポートにある全ブローカに接続します。このリストは、imq.cluster.brokerlist プロパティにあるリストとマージされます。host に値を指定しない場合は、localhost が使用されます。port に値を指定しない場合は、7676 が使用されます。このオプションを使用して複数のブローカに接続する方法については、「ブローカクラスタを使用した作業」を参照してください。
-dbpassword password
特定のパスワードを含む imq.persist.jdbc.password をオーバーライドします。
プラグインの JDBC 準拠のデータストアに対するパスワードを指定します。このオプションは異論が多く、今後のバージョンでは削除される予定です。代わりに次のうちいずれかを使用します。
-dbuser userName
特定のユーザー名を含む imq.persist.jdbc.user をオーバーライドします。
プラグインの JDBC 準拠のデータベースに対するユーザー名を指定します。「持続ストアの設定」を参照してください。
-D property=value
システムプロパティを設定します。インスタンス設定ファイル内の対応するプロパティ値をオーバーライドします。
指定したプロパティを指定した値に設定します。ブローカ設定プロパティについては、第 14 章「ブローカのプロパティのリファレンス」を参照してください。
注: -D オプションを使用して設定するプロパティのスペルと形式は、十分に確認してください。誤った値を渡した場合、システムからの警告なしに Message Queue でプロパティを設定できなくなります。
-force
影響しません。
ユーザーの確認なしで、アクションを実行します。このオプションは、-remove instance オプションと -upgrade-store-nobackup オプションのみに適用されます。このオプションでは一般的に確認が要求されます。
-h|-help
影響しません。
ヘルプを表示します。コマンド行ではそれ以外のことは実行されません。
-javahome path
影響しません。
代替の Java 2 準拠の JDK へのパスを指定します。デフォルトでは、バンドルされたランタイムを使用します。
-ldappassword
password指定したパスワードを含む imq.user_repository.ldap.password をオーバーライドします。
LDAP ユーザーリポジトリにアクセスするためのパスワードを指定します。このオプションは異論が多く、今後のバージョンでは削除される予定です。代わりに次のうちいずれかを使用します。
-license [licenseName]
影響しません。
使用している Message Queue 製品エディションのデフォルトと異なる場合、読み込みのためのライセンスを指定します。ライセンス名を指定しない場合は、システムにインストールされている全ライセンスが一覧表示されます。インストールされた Message Queue エディションによって、licenseName の値は、pe (Platform Edition - 基本機能の場合)、try (Platform Edition - 90 日間の企業向けトライアル機能の場合)、および unl (Enterprise Edition の場合) のどれかになります。
-loglevel level
指定したレベルを含む imq.broker.log.level をオーバーライドします。
ロギングレベルを、NONE、ERROR、WARNING、INFO のどれかに指定します。デフォルト値は INFO です。
-metrics interval
指定した秒数を含む imq.metrics.interval をオーバーライドします。
ブローカメトリックスが一定間隔 (秒単位) でロガーに書き込まれるように指定します。
-name instanceName
imq.instancename に特定の名前を設定します。
このブローカのインスタンス名を指定し、対応するインスタンス設定ファイルを使用します。ブローカ名を指定しない場合、インスタンス名は imqbroker に設定されます。
注: 同一ホスト上で複数のブローカのインスタンスを実行している場合、各インスタンスの名前は一意となる必要があります。-passfile fileName
imq.passfile.enabled をオーバーライドして true に設定します。ファイルを含むパスを伴う imq.passfile.dirpath をオーバーライドします。ファイル名を含む imq.passfile.name をオーバーライドします。
imqcmd コマンドユーティリティ、SSL キーストア、LDAP ユーザーリポジトリ、JDBC 互換データベース、あるいはこの任意の組み合わせのパスワードの読み取り元となるファイル名を指定します。詳細については、「passfile の使用」を参照してください。
-password keypassword
指定したパスワードを含む imq.keystore.password をオーバーライドします。
SSL 証明書キーストアのパスワードを指定します。このオプションは異論が多く、今後のバージョンでは削除される予定です。代わりに次のうちいずれかを使用します。
-port number
指定した番号を含む imq.portmapper.port をオーバーライドします。
ブローカのポートマッパーのポート番号を指定します。デフォルトでは 7676 に設定されています。同一サーバー上でブローカの 2 つのインスタンスを実行するには、各ブローカのポートマッパーが異なるポート番号となる必要があります。Message Queue クライアントはこのポート番号を使用してブローカインスタンスに接続します。
-remove instance
影響しません。
ブローカのインスタンスが削除されます。つまり、インスタンス設定ファイル、ログファイル、持続ストア、その他インスタンスに関連するファイルやディレクトリが削除されます。-force オプションを一緒に指定しないかぎり、ユーザーの確認が求められます。
-reset store| messages|
durables|
props影響しません。
指定された引数に応じて、データストアまたはデータストアのサブセットをリセットするか、あるいはブローカインスタンスのプロパティをリセットします。
データストアをリセットすると、持続メッセージ、永続サブスクリプション、トランザクションの情報など、すべての持続データが消去されます。このため、データが消去された状態で、ブローカインスタンスを起動できます。また、すべての持続メッセージだけを消去したり、すべての永続サブスクリプションだけを消去したりすることもできます。その後の再起動時に持続ストアをリセットしない場合は、-reset オプションを指定せずにブローカインスタンスを再起動します。
ブローカのプロパティをリセットすると、既存のインスタンス設定ファイル (config.properties) が空のファイルに置き換えられます。プロパティはすべてデフォルト値となります。
-restore fileName
影響しません。
ブローカクラスタのみに適用されます。マスターブローカの設定変更レコードを、指定したバックアップファイルに置き換えます。このファイルは、-backup オプションを使用して事前に作成しておく必要があります。「設定変更レコードの管理」を参照してください。
-shared
imq.jms.threadpool_model をオーバーライドして shared に設定します。
共通のスレッドプールを使用して、jms コネクションサービスが実装されるように指定します。このスレッドプールでは、スレッドがコネクション間で共有され、ブローカインスタンスにサポートされるコネクション数が増加します。
-silent|-s
imq.log.console.output をオーバーライドして NONE に設定します。
コンソールへのロギングをオフにします。
-tty
imq.log.console.output をオーバーライドして ALL に設定します。
すべてのメッセージがコンソールに表示されるよう指定します。デフォルトでは、WARNING レベルまたは ERROR レベルのメッセージだけが表示されます。
-upgrade-store-
nobackup影響しません。
非互換のバージョンから Message Queue 3.5 または Message Queue 3.5 SPx へアップグレードすると、自動的に古いデータストアが削除されるように指定します。詳細については、『Message Queue インストールガイド』を参照してください。
-version
影響しません。
インストールされた製品のバージョン番号を表示します。
-vmargs arg1 [[arg2]...]
影響しません。
Java VM に渡す引数を指定します。引数はスペースで区切ります。複数の引数を渡す場合や、引数にスペースが含まれる場合は、引用符で囲みます。たとえば、次のように指定します。
imqbrokerd -tty -vmargs "-Xmx128m -Xincgc"この引数は、コマンド行のみで渡すことができます。config.props ファイルには、関連設定プロパティがありません。
関連項目
imqbrokerd の使用法の詳細およびコマンド例については、「ブローカのインタラクティブな起動」を参照してください。
imqcmdimqcmd コマンドユーティリティを使用すると、ブローカとブローカのサービスを管理できます。
構文
サブコマンド
ヘルプや製品バージョンを表示しない場合は、imqcmd で常にサブコマンドを使用します。表 13-3 では、imqcmd サブコマンドを一覧表示して、サブコマンドの参照情報の場所を掲載します。
表 13-3 imqcmd のサブコマンド
サブコマンドと引数
説明
参照先
commit txn
トランザクションをコミットします。
destroy dur
永続サブスクリプションを破棄します。
list cxn
ブローカのコネクションを一覧表示します。
list dur
トピックの永続サブスクリプションを一覧表示します。
list svc
ブローカのサービスを一覧表示します。
list txn
ブローカのトランザクションを一覧表示します。
metrics bkr
ブローカのメトリックスを表示します。
metrics svc
サービスのメトリックスを表示します。
pause bkr
ブローカのすべてのサービスを停止します。
pause svc
ブローカのシングルサービスを停止します。
purge dur
永続サブスクリプションを破棄しないで、永続サブスクリプションのすべてのメッセージをパージします。
query bkr
ブローカの情報をクエリーおよび表示します。
query cxn
コネクションの情報をクエリーおよび表示します。
query svc
サービスの情報をクエリーおよび表示します。
query txn
トランザクションの情報をクエリーおよび表示します。
reload cls
ブローカクラスタ設定の再読み込みを行います。
restart bkr
現在実行中のブローカインスタンスを再起動します。
resume bkr
ブローカのすべてのサービスを再開します。
resume svc
1 つのサービスを再開します。
rollback txn
トランザクションをロールバックします。
shutdown bkr
ブローカインスタンスをシャットダウンします。
update bkr
ブローカの属性を更新します。
update svc
サービスの属性を更新します。
Imqcmd コマンドユーティリティには、ブローカの物理的送信先で使用するサブコマンドもあります。送信先サブコマンドについては、第 6 章「物理的送信先の管理」で説明します。
次の節では、imqcmd サブコマンドを機能ごとに一覧にします。
ブローカ管理サブコマンド
表 13-4 は、ブローカを管理するのに使用する imqcmd のサブコマンドについてまとめたものです。ホスト名またはポートを指定しない場合は、デフォルトの localhost:7676 が使用されます。
表 13-4 ブローカを管理する imqcmd のサブコマンド
サブコマンドの構文
説明
metrics bkr [-b hostName:port]
[-m metricType]
[-int interval]
[-msp numSamples]デフォルトのブローカ、または指定したホストとポートのブローカに対して、ブローカのメトリックスを表示します。
表示するメトリックスのタイプを次の中から指定するには、-m オプションを使用します。
ttl: ブローカとの間のメッセージとパケットのフローに関するメトリックスを表示します (デフォルトのメトリックスタイプ)。
rts: ブローカとの間のメッセージとパケットのフローレートに関するメトリックスを表示します (秒単位)。
cxn: コネクション、仮想メモリーヒープ、およびスレッドを表示します。
メトリックスを表示する間隔を秒単位で指定するには、-int オプションを使用します。デフォルトは 5 秒です。
出力で表示するサンプル数を指定するには、-msp オプションを使用します。デフォルトは無制限です (無限)。
pause bkr [-b hostName:port]
デフォルトのブローカ、または指定したホストとポートのブローカを停止します。「ブローカの停止および再開」を参照してください。
query bkr -b hostName:port
デフォルトのブローカ、または指定したホストとポートのブローカの現在のプロパティの設定を一覧表示します。また、特定のブローカに接続している実行中のブローカ (マルチブローカクラスタ内の) のリストも表示されます。
reload cls
ブローカクラスタのみに適用されます。クラスタ内のすべてのブローカで、imq.cluster.brokerlist プロパティの再読み込みとクラスタ情報の更新を実行します。詳細については、「クラスタへのブローカの追加」を参照してください。
restart bkr [-b hostName:port]
ブローカを起動したときに指定したオプションを使用し、デフォルトブローカ、または指定したホストとポートのブローカをシャットダウンして再起動します。
resume bkr [-b hostName:port]
デフォルトのブローカ、または指定したホストとポートのブローカを再開します。
shutdown bkr [-b hostName:port]
デフォルトのブローカ、または指定したホストとポートのブローカをシャットダウンします。
update bkr [-b hostName:port]
-o attribute=value
[-o attribute=value1]...デフォルトのブローカ、または指定したホストとポートのブローカに対して、指定した属性を変更します。
物理的送信先管理サブコマンド
表 13-5 は、物理的送信先の管理に使用する imqcmd のサブコマンドについてまとめたものです。ホスト名またはポートを指定しない場合は、デフォルトの localhost:7676 が使用されます。
表 13-5 送信先の管理に使用される imqcmd のサブコマンド
サブコマンドの構文
説明
compact dst [-t destType
-n destName]特定のタイプと名前の送信先に対応する組み込みのファイルベースのデータストアを圧縮します。送信先のタイプと名前が指定されていない場合は、すべての送信先が圧縮されます。圧縮する前に送信先を停止する必要があります。
create dst -t destType
-n destName
[-o attribute=value]
[-o attribute=value1]...特定のタイプの送信先を指定した名前と属性で作成します。送信先名には、英数字 (空白文字は含まない) だけを使用する必要があります。送信先名は、英字や "_" および "$" で開始できます。文字列「mq.」で開始することはできません。
マスターブローカが一時的に使用できないクラスタでは、この操作を実行できません。
destroy dst -t destType
-n destName特定のタイプと名前の送信先を破棄します。デッドメッセージキューなど、システムが作成した送信先は破棄できません。
マスターブローカが一時的に使用できないクラスタでは、この操作を実行できません。
list dst [-t destType] [-tmp]
指定したタイプのすべての送信先を一覧表示します。同様に、一時的送信先についても一覧表示するオプションがあります。
type 引数には次の 2 つの値があります。
destType = q (キュー)
destType = t (トピック)タイプが指定されない場合は、すべてのタイプの送信先すべてが一覧表示されます。
metrics dst -t destType
-n destName
[-m metricType]
[-int interval]
[-msp numSamples]特定のタイプと名前の送信先に関するメトリックス情報を表示します。
表示するメトリックスのタイプを次の中から指定するには、-m オプションを使用します。
ttl: 送信先との間でやり取りされメモリーに常駐しているメッセージとパケットに関するメトリックスを表示します (デフォルトのメトリックスタイプ)。
rts: 送信先との間のメッセージとパケットのフローレート (秒単位) に関するメトリックスと、その他のレート情報を表示します。
con: コンシューマ関連のメトリックスを表示します。
dsk: ディスク使用量のメトリックスを表示します。
メトリックスを表示する間隔を秒単位で指定するには、-int オプションを使用します。デフォルトは 5 秒です。
出力で表示するサンプル数を指定するには、-msp オプションを使用します。デフォルトは無制限です (無限)。
pause dst [-t destType
-n destName]
[-pst pauseType]特定のタイプと名前の送信先について、コンシューマへのメッセージ (-pst CONSUMERS)、プロデューサからのメッセージ (-pst PRODUCERS)、またはその両方 (-pst ALL) を停止します。送信先のタイプと名前が指定されていない場合は、すべての送信先が停止されます。デフォルト値は ALL です。
purge dst -t destType
-n destName特定のタイプと名前の送信先のメッセージをパージします。
query dst -t destType
-n destName特定のタイプと名前の送信先に関する情報を一覧表示します。
resume dst [-t destType
-n destName]特定のタイプと名前の停止された送信先についてメッセージの配信を再開します。送信先のタイプと名前が指定されていない場合は、すべての送信先が再開されます。
update dst -t destType
-n destName
-o attribute=value
[-o attribute=value1]...特定の送信先で特定の属性値を更新します。
送信先がデッドメッセージキュー mq.sys.dmq でない場合、属性名は表 15-1 で説明した属性のものにすることができます。
コネクションサービス管理サブコマンド
表 13-6 は、コネクションサービスの管理に使用する imqcmd のサブコマンドについてまとめたものです。ホスト名またはポートを指定しない場合は、デフォルトの localhost:7676 が使用されます。
表 13-6 コネクションサービスを管理する imqcmd のサブコマンド
サブコマンドの構文
説明
list svc [-b hostName:port]
デフォルトのブローカ、または指定したホストとポートのブローカのすべてのコネクションサービスを一覧表示します。
metrics svc -n serviceName
[-b hostName:port]
[-m metricType]
[-int interval]
[-msp numSamples]デフォルトのブローカ、または指定したホストとポートのブローカで実行している特定のサービスのメトリックスを表示します。
表示するメトリックスのタイプを次の中から指定するには、-m オプションを使用します。
ttl: 指定したサービスを使ってブローカとの間で入出力されているメッセージとパケットのフローに関するメトリックスを表示します (デフォルトのメトリックスタイプ)。
rts: 指定したコネクションサービスを使ってブローカとの間で入出力されているメッセージとパケットのフローレートに関するメトリックスを表示します。
cxn: コネクション、仮想メモリーヒープ、およびスレッドを表示します。
メトリックスを表示する間隔を秒単位で指定するには、-int オプションを使用します。デフォルトは 5 秒です。
出力で表示するサンプル数を指定するには、-msp オプションを使用します。デフォルトは無制限です (無限)。
pause svc -n serviceName
[-b hostName:port]デフォルトのブローカ、または指定したホストとポートのブローカで実行している特定のサービスを停止します。admin サービスは停止できません。
query svc -n serviceName
[-b hostName:port]デフォルトのブローカ、または指定したホストとポートのブローカで実行している特定のサービスに関する情報を一覧表示します。
resume svc -n serviceName
[-b hostName:port]デフォルトのブローカ、または指定したホストとポートのブローカで実行していた特定のサービスを再開します。
update svc -n serviceName
[-b hostName:port]
-o attribute=value
[-o attribute=value1]...デフォルトのブローカ、または指定したホストとポートのブローカで実行している特定のサービスの特定の属性を更新します。サービスの属性については、「コネクションサービスのプロパティ」を参照してください。
コネクションのサブコマンド
表 13-7 に、コネクションに適用する imqcmd のサブコマンドを一覧表示します。ホスト名、またはポートを指定しない場合は、localhost、7676 を使用するものと仮定します。
表 13-7 コネクションサービスを管理する imqcmd のサブコマンド
サブコマンドの構文
説明
list cxn [-svn serviceName]
[-b hostName:port]デフォルトのブローカ、または指定したホストとポートのブローカで実行している指定したサービス名のコネクションをすべて一覧表示します。サービス名が指定しない場合は、すべてのコネクションが一覧表示されます。
query cxn -n connectionID
[-b hostName:port]デフォルトのブローカ、または指定したホストとポートのブローカで実行している指定したコネクションに関する情報を表示します。
永続サブスクリプションのサブコマンド
表 13-8 は、imqcmd の永続サブスクリプションのサブコマンドについてまとめたものです。ホスト名、またはポートを指定しない場合は、デフォルトの localhost:7676 が使用されます。
表 13-8 永続サブスクリプションを管理する imqcmd のサブコマンド
サブコマンド
説明
list dur -d destName
特定の送信先の永続サブスクリプションをすべて一覧表示します。
destroy dur -n subscrName
-c client_id特定のクライアント識別子を持つ特定の永続サブスクリプションを破棄します。
マスターブローカが一時的に使用できないクラスタでは、この操作を実行できません。
purge dur -n subscrName
-c client_id特定のクライアント識別子を持つ特定の永続サブスクリプションのすべてのメッセージをパージします。
トランザクション管理サブコマンド
表 13-9 は、imqcmd のトランザクションのサブコマンドについてまとめたものです。ホスト名、またはポートを指定しない場合は、デフォルトの localhost:7676 が使用されます。
表 13-9 トランザクションを管理する imqcmd のサブコマンド
サブコマンド
説明
list txn
ブローカによって記録されたトランザクションがすべて一覧表示されます。
query txn -n transaction_id
特定のトランザクションに関する情報が表示されます。
commit txn -n transaction_id
特定のトランザクションをコミットします。
rollback txn -n transaction_id
特定のトランザクションをロールバックします。
コマンドオプション
表 13-10 に、imqcmd コマンドのオプションを一覧表示します。
表 13-10 imqcmd のオプション
オプション
説明
-b hostName:port
ブローカのホスト名とポート番号を指定します。デフォルト値は localhost:7676 です。
ポートだけを指定する場合: -b :7878
名前だけを指定する場合: -b somehost-c clientID
トピックの永続サブスクライバの ID を指定します。「永続サブスクリプションの管理」を参照してください。
-d destinationName
トピック名を指定します。list dur サブコマンドや destroy dur サブコマンドと一緒に使用します。「永続サブスクリプションの管理」を参照してください。
-f
ユーザーの確認なしで、アクションを実行します。
-h
使用方法に関するヘルプを表示します。コマンド行ではそれ以外のことは実行されません。
このオプションでは、ユーザー名とパスワードが必要ありません。
-H
使用法のヘルプ、属性リスト、例を表示します。コマンド行ではそれ以外のことは実行されません。
このオプションでは、ユーザー名とパスワードが必要ありません。
-int interval
metrics bkr、metrics dst、および metrics svc サブコマンドがメトリックス出力を表示する間隔を秒単位で指定します。
-javahome path
使用する代替の Java 2 互換のランタイムを指定します。デフォルトではシステム上のランタイムまたは Message Queue にバンドルされたランタイムを使用します。
-m metricType
表示するメトリックス情報のタイプを指定します。このオプションは、metrics dst、metrics svc、または metrics bkr サブコマンドと同時に使用します。metricType の値は、メトリックスが送信先、サービス、ブローカのどれに対して生成されたかによって異なります。
-msp numSamples
metrics bkr、metrics dst、および metrics svc サブコマンドがメトリックス出力で表示するメトリックスのサンプル数を指定します。
-n argumentName
サブコマンドの引数の名前を指定します。これはサブコマンドに応じて、物理的な送信先、永続サブスクリプション、コネクション ID、またはトランザクション ID の名前になります。
-o attribute=value
属性の値を指定します。これはサブコマンドの引数に応じて、ブローカ (「imqcmd コマンドユーティリティの使用」を参照)、サービス (「コネクションサービスの管理」を参照)、または送信先 (「永続サブスクリプションの管理」を参照) の属性になります。
-p password
管理者パスワードを指定します。このオプションは異論が多く、今後のリリースではサポートされません。代わりに次のうちいずれかを使用します。
-passfile path
コマンドを実行しているユーザーのパスワードを含むファイルのパスを指定します。詳細については、「passfile の使用」を参照してください。
-pst pauseType
送信先を停止したときに、プロデューサ、コンシューマ、または両方を停止させるどうかを指定します。「永続サブスクリプションの管理」を参照してください。
-rtm timeout
imqcmd のサブコマンドの初期 (再試行) タイムアウト期間を秒単位で指定します。タイムアウトとは、imqcmd のサブコマンドがブローカへの要求を作成した後、待機している時間の長さです。それ以降、サブコマンドが再試行されるたびに、タイムアウト値として初期タイムアウト値の倍数が使用されます。デフォルト値: 10
-rtr numRetries
imqcmd のサブコマンドが最初にタイムアウトになった後の再試行回数を指定します。デフォルト値: 5
-s
サイレントモード。出力は表示されません。
-secure
ssladmin コネクションサービス (「手順 4: SSL ベースのクライアントを設定および実行する」を参照) を使用して、セキュリティ保護されたブローカへの管理コネクションを指定します。このオプションを省略すると、コネクションは安全でなくなります。
-svn serviceName
どのコネクションのサービスを一覧表示するかを指定します。「コネクション情報の入手」を参照してください。
-t destType
送信先のタイプを指定します。t (トピック)、または q (キュー) のどちらかとなります。「永続サブスクリプションの管理」を参照してください。
-tmp
一時的送信先を表示します。表 13-5 を参照してください。
-u userName
管理者名を指定します。この値を省略すると、管理者名の入力を要求されます。
-v
バージョン情報を表示します。コマンド行ではそれ以外のことは実行されません。
このオプションでは、ユーザー名とパスワードが必要ありません。
関連項目
imqcmd の使用法の詳細およびコマンド例については、第 5 章「ブローカの管理」と第 6 章「物理的送信先の管理」を参照してください。
imqobjmgrオブジェクトマネージャユーティリティ imqobjmgr では、Message Queue 管理対象オブジェクトの作成と管理を行います。
構文
サブコマンド
オブジェクトマネージャユーティリティ (imqobjmgr) には、次の表 13-3 に示すようなサブコマンドが含まれています。
表 13-11 imqobjmgr サブコマンド
サブコマンド
説明
add
管理対象オブジェクトをオブジェクトストアに追加します。
delete
オブジェクトストアから管理対象オブジェクトを削除します。
list
オブジェクトストア内の管理対象オブジェクトを一覧表示します。
query
指定された管理対象オブジェクトに関する情報を表示します。
update
オブジェクトストア内の既存の管理対象オブジェクトを変更します。
コマンドオプション
表 13-12 に、imqobjmgr コマンドのオプションを示します。これらの使用方法については、タスクごとに説明した後続の節を参照してください。
表 13-12 imqobjmgr のオプション
オプション
説明
-f
ユーザーの確認なしで、アクションを実行します。
-h
使用方法に関するヘルプを表示します。コマンド行ではそれ以外のことは実行されません。
-H
使用法のヘルプ、属性リスト、例を表示します。コマンド行ではそれ以外のことは実行されません。
-i fileName
オブジェクトタイプ、検索名、オブジェクト属性、オブジェクトストア属性などのオプションを指定するサブコマンド句の一部またはすべてを含むコマンドファイルの名前を指定します。通常、オブジェクトストア属性などの反復の多い情報に使用されます。
-j attribute=value
JNDI オブジェクトストアを識別しアクセスするために必要な属性を指定します。「オブジェクトストアについて」を参照してください。
-javahome path
使用する代替の Java 2 互換のランタイムを指定します。デフォルトではシステム上のランタイムまたは Message Queue にバンドルされたランタイムを使用します。
-l lookupName
管理対象オブジェクトの JNDI 検索名を指定します。この名前は、オブジェクトストアのコンテキスト内で一意であることが必要です。
-o attribute=value
管理対象オブジェクトの属性を指定します。第 16 章「管理対象オブジェクト属性のリファレンス」を参照してください。
-pre
プレビューモード。コマンドを実行せずに、実行される内容を示します。
-r read-only_state
管理対象オブジェクトが読み取り専用オブジェクトかどうかを指定します。値 true は、管理対象オブジェクトが読み取り専用オブジェクトであることを示します。クライアントは読み取り専用管理対象オブジェクトの属性は変更できません。デフォルトでは、読み取り専用の状態は false に設定されています。
-s
サイレントモード。出力は表示されません。
-t objectType
Message Queue の管理対象オブジェクトのタイプを指定します。
q = queue
t = topic
cf = connection factory
qf = queue connection factory
tf = topic connection factory
xcf = XA connection factory (分散トランザクション)
xqf = XA queue connection factory (分散トランザクション)
xtf = XA topic connection factory (分散トランザクション)
e = SOAP endpoint (この管理対象オブジェクトタイプは、『Message Queue Developer's Guide for Java Clients』の説明のとおり、SOAP メッセージのサポートに使用される)
-v
バージョン情報を表示します。コマンド行ではそれ以外のことは実行されません。
関連項目
imqobjmgr の詳細およびコマンド例については、第 8 章「管理対象オブジェクトの管理」を参照してください。
imqdbmgrデータベース管理ユーティリティ (imqdbmgr) では、持続に必要となるスキーマを設定します。imqdbmgr コマンドを使用して、破損した Message Queue データベーステーブルを削除したり、データストアを変更したりすることもできます。
構文
サブコマンド
データベース管理ユーティリティ (imqdbmgr) には、次の表 13-13 に示すようなサブコマンドが含まれています。
表 13-13 imqdbmgr のサブコマンド
サブコマンドと引数
説明
create all
新しいデータベースと Message Queue の持続ストアのスキーマを作成します。このコマンドは、組み込みデータベースシステムで使用し、プロパティの imq.persist.jdbc.createdburl を指定する必要があります。
create tbl
既存のデータベースシステムに、Message Queue の持続ストアのスキーマを作成します。このコマンドは、外部データベースシステムで使用します。
delete tbl
現在の持続ストアのデータベース内に存在する Message Queue のデータベーステーブルを削除します。
delete oldtbl
旧バージョンの持続ストアのデータベース内に存在するすべての Message Queue データベーステーブルを削除します。持続ストアが Message Queue の現在のバージョンへ自動的に移行された後に使用されます。
recreate tbl
現在の持続ストアのデータベース内に存在する Message Queue のデータベーステーブルを削除した後、Message Queue の持続ストアのスキーマを作成し直します。
reset lck
その他のプロセスが持続ストアのデータベースを使用できるようにロックをリセットします。
コマンドオプション
表 13-14 に imqdbmgr コマンドのオプションを一覧表示します。
表 13-14 imqdbmgr のオプション
オプション
説明
-D property=value
指定したプロパティを指定した値に設定します。
-b instanceName
ブローカインスタンス名を指定し、対応するインスタンス設定ファイルを使用します。
-h
使用方法に関するヘルプを表示します。コマンド行ではそれ以外のことは実行されません。
-p password
データベースのパスワードを指定します。このオプションは異論が多く、今後のリリースではサポートされません。代わりに次のうちいずれかを使用します。
-passfile path
データベースパスワードを含むファイルのパスを指定します。詳細については、「passfile の使用」を参照してください。
-u name
データベースのユーザー名を指定します。
-v
バージョン情報を表示します。コマンド行ではそれ以外のことは実行されません。
関連項目
持続ストアの設定の詳細については、「持続ストアの設定」を参照してください。
imqusermgrユーザーマネージャユーティリティ (imqusermgr) を使って、単層型ファイルユーザーリポジトリを編集したり設定したりできます。imqusermgr の使用の先立ち、次の点に留意してください。
構文
サブコマンド
表 13-15 には imqusermgr サブコマンドが掲載されています。この章では、その使用法について説明します。
表 13-15 imqusermgr サブコマンド
サブコマンド
説明
add [-i instanceName] -u userName -p passwd
[-g group] [-s]ユーザーとそのパスワードを指定した、またはデフォルトのブローカインスタンスリポジトリに追加し、オプションでユーザーグループを指定します。
delete [-i instanceName] -u userName [-s] [-f]
指定したユーザーを、指定した、またはデフォルトのブローカインスタンスリポジトリから削除します。
list [-i instanceName] [-u userName]
指定した、またはデフォルトのブローカインスタンスリポジトリの指定したユーザーまたはすべてのユーザーに関する情報を表示します。
update [-i instanceName] -u userName -p passwd
[-a state] [-s] [-f]update [-i instanceName] -u userName -a state
[-p passwd] [-s] [-f]指定した、またはデフォルトのブローカインスタンスリポジトリの指定ユーザーのパスワードまたは状態、もしくは両方を更新します。
コマンドオプション
表 13-16 に imqusermgr コマンドのオプションを一覧表示します。
表 13-16 imqusermgr オプション
オプション
説明
-a active_state
ユーザーの状態をアクティブにするかどうかを指定します (true/false)。値が true の場合、状態はアクティブです。デフォルト値 は true です。
-f
ユーザーの確認なしでアクションを実行します。
-h
使用方法に関するヘルプを表示します。コマンド行ではそれ以外のことは実行されません。
-i instanceName
コマンドを適用するブローカインスタンスユーザーリポジトリを指定します。指定しない場合は、デフォルトのインスタンス名 imqbroker が使用されます。
-p passwd
ユーザーのパスワードを指定します。
-g group
ユーザーグループを指定します。指定できる値は、admin、user、anonymous です。
-s
サイレントモードに設定します。
-u userName
ユーザー名を指定します。
-v
バージョン情報を表示します。コマンド行ではそれ以外のことは実行されません。
関連項目
単層型ファイルのユーザーリポジトリの設定と管理の詳細、および imqusermgr コマンドの例については、「単層型ファイルユーザーリポジトリを使用する」を参照してください。
imqsvcadminサービス管理ユーティリティ (imqsvcadmin) では、ブローカを Windows サービスとしてインストールします。
構文
サブコマンド
Message Queue サービス管理ユーティリティ (imqsvcadmin) には、次の表 13-17 に示すようなサブコマンドが含まれています。
表 13-17 imqsvcadmin のサブコマンド
サブコマンド
説明
install
サービスをインストールし、スタートアップのオプションを指定します。
query
imqsvcadmin コマンドのスタートアップのオプションを表示します。これには、サービスを手動または自動のどちらで起動するのか、サービスの場所、Java ランタイムの場所、起動時にブローカに渡される引数の値などが含まれます。
remove
サービスを削除します。
コマンドオプション
表 13-18 に、imqsvcadmin コマンドのオプションを一覧表示します。
表 13-18 imqsvcadmin のオプション
オプション
説明
-h
使用方法に関するヘルプを表示します。コマンド行ではそれ以外のことは実行されません。
-javahome path
使用する代替の Java 2 互換のランタイムへのパスを指定します。デフォルトではシステム上のランタイムまたは Message Queue にバンドルされたランタイムを使用します。
例: imqsvcadmin -install -javahome d:¥jdk1.4
-jrehome path
Java 2 互換の JRE へのパスを指定します。
例: imqsvcadmin -install -jrehome d:¥jre¥1.4
-vmargs arg [[arg]...]
ブローカサービスを実行する Java VM に渡す追加の引数を指定します。これらの引数は、「Windows サービスコントロールパネルの開始パラメータ」フィールドで指定することも可能です。
例: -vmargs "-Xms16m -Xmx128m"
-args arg [[arg]...]
ブローカサービスに渡す追加のコマンド行引数を指定します。imqbrokerd オプションについては、「imqbrokerd」を参照してください。
これらの引数は、「Windows サービスコントロールパネルの開始パラメータ」フィールドで指定することも可能です。たとえば、次のように指定します。
imqsvcadmin -install
-args "-passfile d:¥imqpassfile"
-javahome オプション、-vmargs オプション、および -args オプションを使用して指定した情報は、Windows のレジストリで次のパスの JREHome キー、JVMArgs キー、および ServiceArgs キーの下に保存されます。
関連項目
Message Queue を Windows サービスとして実行することの詳細は、「Windows での自動起動」を参照してください。
imqkeytoolimqusermgr コマンドでは、ブローカの自己署名型証明書を生成します。ssljms、ssladmin、cluster のコネクションサービスに対して、同じ証明書を使用できます。UNIX システムでは、superuser (root) アカウントから imqkeytool を実行しなければならないことがあります。
構文
関連項目
安全な接続の設定については、「SSL ベースのサービスの操作」を参照してください。