デスクトップは、コマンド行からアクションを実行するための dtaction コマンドを提供します。dtaction を使用して、次の部分からアクションを実行できます。
スクリプト
他のアクション
端末エミュレータ・コマンド行
dtaction [-user user_name] [-execHost hostname] action_name [argument [argument]...]
-user user_name - 別のユーザとしてアクションを実行するための機能を提供します。dtaction が user_name 以外のユーザによって呼び出される場合、パスワードのプロンプトが表示されます。
-execHost hostname - COMMAND アクションの場合のみ。コマンドが実行されるホストを指定します。
argument - アクションに対する引き数。通常はファイル引き数です。
dtaction クライアントは、追加のコマンド行オプションを持っています。詳細は、dtaction(1) のマニュアル・ページを参照してください。
アクションの EXEC_STRING にある dtaction を使用します。
たとえば、次のアクションは Spell という名前の組み込みアクション (アクションはアプリケーション・マネージャで「スペルチェック」というラベルが付けられます) を使用します。新規アクションは、テキスト・エディタと Spell アクションを実行し、別の端末エミュレータ・ウィンドウにスペルミスを表示します。
ACTION EditAndSpell { WINDOW_TYPE NO_STDIO EXEC_STRING /bin/sh -c 'dtaction Spell ¥ %Arg_1"File:"%; dtpad %Arg_1%' }
EXEC_STRING にある次の構文を使用します。
EXEC_STRING dtaction -user user_name action_name [file_argument]
新規ユーザ (user_name は、次のいずれかの機構を介してディスプレイをシステムへアクセスしなければなりません。
ログイン・ユーザの .Xauthority ファイルにある読み取り権
xhost アクセス権
たとえば、次の 2 つのアクションは、root になるための機能と app-defaults ファイルを編集するための機能を提供します。
ACTION AppDefaults { WINDOW_TYPE NO_STDIO EXEC_STRING /usr/dt/bin/dtaction -user root ¥ EditAppDefaults %Arg_1"File:"% } ACTION EditAppDefaults { WINDOW_TYPE TERMINAL EXEC_STRING /bin/sh -c 'chmod +w %Arg_1%; ¥ vi %Arg_1%; chmod -w %Arg_1%' }