フロントパネルは、構成ファイルのデータベースで定義されます。
構成ファイルは、フロントパネルをカスタマイズする方法を提供します。次のような変更は、構成ファイルを編集しないと実行できません。
新しいコントロールの位置をメイン・パネルに追加する
特殊な型のコントロール (クライアントのウィンドウなど) を追加する
特定のデフォルト動作を変更する。たとえば、フロントパネル・コントロールがシングルクリックとダブルクリックのどちらに反応するかを変更する
パネル構成に最大限の柔軟性を提供するため、構成ファイルは個人用、システム共通、または他のシステムに配置できます。
フロントパネルは、ワークスペース・マネージャによって作成および管理されます。
デフォルトのフロントパネル構成ファイルは、フロントパネル構成ファイル /usr/dt/appconfig/types/language/dtwm.fp で定義されます。
このファイルは変更しないでください。
フロントパネル定義は、ローカルに位置するファイルやリモート・システムのファイルに分散できます。
フロントパネルの定義に使用するファイルは、次の要求事項を満たさなければなりません。
ファイル名が .fp で終わる。例: mail.fp
ファイルがアクション・データベース検索パス上に位置する
デフォルトのアクション・データベース検索パスには、次のディレクトリがあります。次の順番で検索されます。
個人用カスタマイズ - HomeDirectory/.dt/types
システム共通カスタマイズ - /etc/dt/appconfig/types/language
組み込みパネルおよびコントロール - /usr/dt/appconfig/types/language
追加のディレクトリ HomeDirectory/.dt/types/fp_dynamic は、ユーザ・インタフェースで行われる個人用カスタマイズに使用します。このディレクトリは、手動のカスタマイズには使用しないでください。
アクション・データベース検索パスに、システムをネットワーク用に構成するためにディレクトリを追加することもあります。特に、システムがアプリケーション・サーバにアクセスするよう構成する場合は、リモート位置が追加されます。詳細は、「データベース (アクションとデータ型) 検索パス」を参照してください。
フロントパネルは、アクション・データベース検索パス上のすべての構成ファイルで作成されます。
定義のコンポーネントが競合する場合、どの定義を使用するかは優先度規則が決定します。次の場合、2 つのコンポーネントは競合します。
CONTAINER_NAME
と CONTAINER_TYPE
が同じコントロール名である
2 つのコンポーネントが同じ位置にある (名前は異なるが、CONTAINER_NAME
、CONTAINER_TYPE
、および POSITION_HINTS
が同じである)
フロントパネルは、次の優先度規則を使用します。
コンポーネントのコントロール名、コンテナ名、コンテナ型がすべて同じ場合は、先に読み込まれたコンポーネントを使用します。
たとえば、次のフィールドを持つという点以外は異なるシステム共通コントロールと組み込みコントロールの場合、システム共通コントロールが優先されます。
CONTROL TextEditor { CONTAINER_TYPE BOX CONTAINER_NAME Top ... }
2 つのコンポーネントが同じ位置にある場合は、読み込まれた順番に配置します。
たとえば、メインパネルに新しい個人用コントロール (CONTAINER_TYPE
BOX と CONTAINER_NAME
Top) を作成して POSITION_HINTS
5 を割り当てた場合、その個人用コントロールは、組み込みコントロールとその他の 5 より高い位置番号を持つすべてのコントロールを 1 つずつ右へずらします。
新規にシステム共通または個人用のコントロールを作成することによってコントロールを変更する場合は、新しいコントロール定義に同じコントロール名 CONTAINER_NAME
と CONTAINER_TYPE
を指定しなければなりません。指定しない場合は、既存のコントロールと新しいコントロールの両方が表示されます。
[アイコンのインストール] コントロールとポップアップ・メニューを使用してフロントパネルをカスタマイズすると、ファイルは HomeDirectory/.dt/types/fp_dynamic ディレクトリに書き込まれます。
フロントパネルは、追加のファイル HomeDirectory/.dt/sessions/dtwmfp.session を作成します。このファイルは、カスタマイズしたフロントパネルの状態をセッションごとに保存および復元するのに使用します。