Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド

メイン・パネルの変更

メイン・パネルは、サブパネルを除くフロントパネルのウィンドウです。

図 15-2 メイン・パネルのコンテナ

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次の変更を実行できます。

メイン・パネルにコントロールを追加するには

  1. フロントパネル構成ファイルを作成します。

    • システム共通: /etc/dt/appconfig/types/language/*.fp

    • 個人用: HomeDirectory/.dt/types/*.fp

  2. ファイルにコントロールを定義します。

    コントロールのコンテナを指定するために、CONTAINER_NAME フィールドと CONTAINER_TYPE フィールドを使用します。

       CONTAINER_NAME  Top
    CONTAINER_TYPE  BOX

    コントロールの配置を左から右へ指定するために POSITION_HINTS を使用します。カスタマイズは組み込みコントロールに優先するので、新しいコントロールが入ると、同じ位置にあった既存のコントロールは 1 つずつ右へずれます。

  3. 構成ファイルを保存します。

  4. フロントパネル・コントロールのアイコンを作成します。

    詳細は、「コントロールが使用するアイコンの指定」を参照してください。

  5. ワークスペース・メニューから [ワークスペースマネージャの再起動] を選択します。

たとえば、ファイル /etc/dt/appconfig/types/language/audio.fp にある次のコントロール定義は、オーディオ・アプリケーションのコントロールを [時計] と [カレンダ] コントロールの間に挿入します。

CONTROL AudioApplication
 {
  TYPE             icon
  CONTAINER_NAME   Top
  CONTAINER_TYPE   BOX
  ICON             AudioApp
  POSITION_HINTS   2
  PUSH_ACTION      StartAudioApplication
  PUSH_RECALL      true
 }

コントロールを削除するには

  1. フロントパネル構成ファイルを作成します。

    • システム共通: /etc/dt/appconfig/types/language/name.fp

    • 個人用: HomeDirectory/.dt/types/name.fp

  2. 削除するコントロールの定義を新しいファイルにコピーします。

    削除するコントロールが組み込みの場合、定義は次のファイルにあります。

    /usr/dt/appconfig/types/language/dtwm.fp

    定義全体をコピーする必要はありませんが、必ず CONTAINER_NAMECONTAINER_TYPE のフィールドを含む範囲をコピーしてください。

  3. 定義に DELETE フィールドを追加します。

       DELETE			True
  4. 構成ファイルを保存します。

  5. ワークスペース・メニューから [ワークスペースマネージャの再起動] を選択します。

たとえば、ファイル /etc/dt/appconfig/types/language/TrashCan.fp にある次のコントロール定義は、[ごみ箱] コントロールを削除します。

CONTROL Trash
 {
  CONTAINER_NAME  Top
  CONTAINER_TYPE  BOX
  DELETE          True
 }

コントロールを変更するには

コントロール定義を変更する必要がある場合 (たとえばアイコン・イメージを変更する場合など) は、次の手順を実行します。

  1. コントロール定義全体を /usr/dt/appconfig/types/language/dtwm.fp から次のファイルにコピーします。

    • システム共通: /etc/dt/appconfig/types/language/name.fp

    • 個人用: HomeDirectory/.dt/types/name.fp

  2. 変更するフィールドを編集します。フィールドを追加することもできます。

  3. ファイルを保存します。

  4. ワークスペース・メニューから [ワークスペースマネージャの再起動] を選択します。

コントロールの位置を交換するには

  1. 位置を変更するコントロールの定義を /usr/dt/appconfig/types/language/dtwm.fp から次のファイルにコピーします。

    • システム共通: /etc/dt/appconfig/types/language/name.fp

    • 個人用: HomeDirectory/.dt/types/name.fp

    移動するコントロールごとに、コントロール定義全体をコピーしなければなりません。

  2. コントロール定義の POSITION_HINTS フィールドの値を交換します。

  3. ファイルを保存します。

  4. ワークスペース・メニューから [ワークスペースマネージャの再起動] を選択します。

たとえば、ファイル /etc/dt/appconfig/types/C/MailHelp.fp にある次のコントロール定義は、[メール] と [ヘルプ・マネージャ] のコントロールの位置を交換し、それらのコントロールを個人の変更に対してロックします。

CONTROL Mail
 {
 	POSITION_HINTS					12
 	LOCKED							True
 	...その他のコントロール定義
 }
CONTROL Help
 {
 	POSITION_HINTS					5
 	LOCKED							True
 	...その他のコントロール定義
 }

フロントパネル・コントロールを交換するには

    次のものを同じにして、別のコントロール定義を作成します。

    • control_name

    • CONTAINER_NAME value

たとえば、次の 2 つのコントロールは異なる 2 つの構成ファイルで定義されます。これらのコントロールはコントロール名とコンテナ名が同じなので、同一コントロールと見なされます。

個人用コントロールが優先するので、コントロールは位置 6 に配置されます。

コントロールが使用するアイコンの指定

コントロール定義の ICON フィールドは、コントロールが使用するアイコン・イメージを定義します。

ICON フィールドの値は、次のいずれかになります。

アイコン・ファイルを次のいずれかに配置します。