Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド

アクション・ファイル (アプリケーション・アイコン) の作成

アプリケーション・グループには、アプリケーションを起動するアイコンがあります。グループが一連のアプリケーションを提供する場合、各アプリケーションにアイコンがあります。これらのアイコンは基本のアクションを示すため、「アプリケーション・アイコン」または「アクション・アイコン」と呼びます。

アクション・アイコンは、次のように実行するアクションと同じ名前の実行可能ファイルを作成することによって作成します。

app_root/dt/appconfig/appmanager/appgroup_name/action_name

このファイルは、基本のアクションの視覚的な表示を作成することが目的であるため、「アクション・ファイル」と呼ばれます。

たとえば、BestTextEditor アプリケーションを実行する BestTextEditor というアクションを作成する場合、BestTextEditor という名前の実行可能ファイルを作成します。ファイル・マネージャとアプリケーション・マネージャでは、アクション・ファイルは、アクション定義で指定したアイコン・イメージを使用します。

図 5-10 は、アプリケーション・マネージャのウィンドウでのアクション定義、アクション・ファイル、実際の入力形式の関係を示します。

図 5-10 アプリケーション・グループのファイル

Graphic

README ファイル

デスクトップは、アプリケーションの README ファイルに使用できる README データ型を提供します。次のいずれかの形式を使用します。

特殊なフロントパネル・コントロールの作成

通常は、フロントパネル・コントロールの定義を指定する必要はありません。サブパネルの [アイコンのインストール] コントロールへアクション・アイコンをドロップすることにより、フロントパネルにアプリケーションを追加できます。

アクション・アイコンと異なる動作をするコントロールをユーザがインストールできるようにする場合、アプリケーションのコントロール定義を含むフロントパネル構成ファイルを作成する必要が生じます。たとえば、コントロールはファイルを監視し、そのファイルが変更されると表示を変更します。

フロントパネル構成ファイルは、app_root/dt/appconfig/types/language ディレクトリにあります。ファイル名の命名規則は、name.fp です。

コントロールを含む構成ファイルを提供すると、サブパネルの [アイコンのインストール] コントロールに *.fp ファイルをドロップすることにより、サブパネルにコントロールを追加できます。

たとえば、次の定義を、アプリケーション・グループのフロントパネル構成ファイルに指定できます。このファイルをサブパネルの [アイコンのインストール] コントロールへドロップする場合、BestTextEditor アプリケーションの 1 つのインスタンスを実行するサブパネルでコントロールが作成されます。BestTextEditor がすでに実行されている場合は、現在のワークスペースのウィンドウ・スタックの一番上にウィンドウが移動します。

CONTROL BestTextEditorControl
 {
 	TYPE						icon
 	ICON						BTEFPanel	
 	PUSH_RECALL				True
 	CLIENT_NAME				BTEd
 	PUSH_ACTION				BTEditor
 	DROP_ACTION				BTEditor
 	HELP_STRING				Starts the BestTextEditor application.
 }

フロントパネル構成ファイルの作成の詳細は、次を参照してください。