アプリケーション・マネージャのウィンドウは、システムの特別なフォルダをファイル・マネージャで表示したものです。外観と動作はファイル・マネージャのウィンドウに似ていますが、アプリケーション・マネージャのウィンドウはログインするたびに生成され、新しいアプリケーションやファイルを直接このウィドウにコピーできません。
メインウィンドウには、一連の「アプリケーショングループ」またはアプリケーションを起動するアイコンのあるフォルダが表示されます。一部のアプリケーショングループには、サンプルデータファイル、テンプレート、README ファイルなどのような便利なアプリケーションファイルが含まれています。アプリケーショングループはユーザのシステムに配置される場合も、ネットワークを通じて他のシステムに配置される場合もあります。アプリケーションを起動するアイコンを「アクションアイコン」または「アプリケーションアイコン」といいます。
アプリケーション・マネージャのアプリケーショングループは、すでに組み込まれているか、システム管理者が登録するかのどちらかになります。CDE で用意する組み込みアプリケーショングループは、表 6-1 のとおりです。
表 6-1 アプリケーション・マネージャのアプリケーショングループアプリケーショングループ | 内容 |
---|---|
デスクトップアプリケーション | 通常、デスクトップ環境に存在するアプリケーションとアクセサリ (電卓、ファイル・マネージャ、テキストエディタなど) |
デスクトップコントロール | 通常、デスクトップの設定とカスタマイズに使用するアプリケーション ([ワークスペース・マネージャのカスタマイズ]、[フロントパネルの復元] など) |
デスクトップツール | 通常、アクションとファイル形式をよく理解しているユーザが使用するファイル操作ツール |
インフォメーション | オンラインマニュアルとリリースノート |
OpenWindows | OpenWindows デスクトップ環境から移行するユーザのための OpenWindows デスクトップ環境の標準アプリケーション |
システム管理 | システム管理者や、CD-ROM ドライブ、ディスクなどのハードウェアデバイスを使用するユーザ用のツール |
アプリケーション・マネージャは、ファイル・マネージャのウィンドウと密接な関係があります。このため、使用するメニュー、コマンド、その他の機能はほとんど同じです。
ファイル・マネージャのメニューとダイアログボックスの使い方については、第 5 章「ファイル・マネージャによるファイルの管理」を参照してください。