Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

システムをブートする場合

表 7-3 に、システム管理作業とそれに伴って必要となるブートの種類を示します。

表 7-3 システムのブート

リブート前に実行した管理作業 

使用するブート種類 

SPARC のブート手順の参照先 

IA のブート手順の参照先 

停電のためシステムの電源を切断した。 

システムの電源を再投入する。 

第 9 章「システムのシャットダウン (手順)」

第 9 章「システムのシャットダウン (手順)」

/etc/system ファイル内のカーネルパラメータを変更した。

システムを実行レベル 3 にリブートする (NFS 資源を共有できる状態のマルチユーザーモード) 

「SPARC: システムを実行レベル 3 (マルチユーザー状態) にする方法」

「IA: システムを実行レベル 3 (マルチユーザー状態) にする方法」

ファイルシステムを保守した (システムデータのバックアップや復元など)。 

実行レベル S で Ctrl-d を押して、システムを実行レベル 3 に戻す。 

「SPARC: システムを実行レベル S (シングルユーザー状態) にする方法」

「IA: システムを実行レベル S (シングルユーザー状態) にする方法」

/etc/system などのシステム構成ファイルを修正した。

対話式ブート。 

「SPARC: システムを対話式でブートする方法」

「IA: システムを対話式でブートする方法」

システムにハードウェアを追加した (または、システムからハードウェアを削除した)。 

再構成用ブート (ハードウェアを追加または削除したら電源を投入する)。 

「SPARC: 二次ディスクを接続してブートする方法」

第 31 章「IA: ディスクの追加 (手順)」

カーネルデバッガ (kadb) をブートして、システムの障害を調査した。

kabd をブートする。

「SPARC: カーネルデバッガ (kadb) を使ってシステムをブートする方法」

「IA: カーネルデバッガ (kadb) を使ってシステムをブートする方法」

ブート失敗の原因となっていた重要なシステムファイルを修正した。 

回復ブート。 

「SPARC: システムを復元するためにブートする方法」

「IA: システムを復元するためにブートする方法」

ハング状態から回復した。または、クラッシュダンプを強制した。 

回復ブート。 

「SPARC: クラッシュダンプを強制してシステムをリブートする方法」

「IA: クラッシュダンプを強制してシステムをリブートする方法」

システムブートの例については、第 10 章「SPARC: システムのブート (手順)」または第 11 章「IA: システムのブート (手順)」を参照してください。