Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

システムへ周辺デバイスを追加する

新しい周辺デバイスを追加する場合、通常、次の作業が必要になります。

次のデバイスをシステムに追加するには、以下で説明する手順に従ってください。

場合によっては、新しいデバイスをサポートするために、サードパーティのデバイスドライバを追加しなければなりません。

周辺デバイスを追加する方法

  1. スーパーユーザーになります。

  2. デバイスをサポートするためにデバイスドライバを追加する必要がある場合は、「デバイスドライバを追加する方法」の手順 2 と 3 を実行します。

  3. /reconfigure ファイルを作成します。


    # touch /reconfigure
    

    この /reconfigure ファイルがあると、Solaris ソフトウェアは、次にシステムに電源を入れたときまたはブートしたときに、新しくインストールされたデバイスがないかどうかをチェックします。

  4. システムをシャットダウンします。


    # shutdown -i0 -g30 -y
    

    -i0

    システムを init 0 状態に戻す。システムの電源を落としてデバイスの追加、削除を行うのに適した状態になる。 

    -g30

    システムを 30 秒以内にシャットダウンする。デフォルト値は 60 秒。 

    -y

    ユーザーの介入なしに、システムのシャットダウンを続ける。このオプションを指定しないと、シャットダウンプロセスを続けるかどうか、プロンプトでたずねられる。 

  5. システムがシャットダウンされたら、電源を落とします。

    SPARC システムの場合 

    IA システムの場合 

    ok または > プロンプトが表示されたら、電源を落としても安全。

    Type any key to continue プロンプトが表示されたら、電源を落としても安全。

    電源スイッチの位置については、各システムに添付のハードウェアマニュアルを参照してください。

  6. すべての外部デバイスの電源を落とします。

    周辺デバイスの電源スイッチの位置については、各自の周辺デバイスに添付のハードウェアマニュアルを参照してください。

  7. 周辺デバイスをインストールして、追加するデバイスのターゲット番号がシステム上の他のデバイスとは異なることを確認します。

    ディスクの裏側に小さいスイッチがあるはずです。

    デバイスの設置と接続については、周辺デバイスに添付のハードウェアマニュアルを参照してください。

  8. システムの電源を入れます。

    システムがブートされてマルチユーザーモードになり、ログインプロンプトが表示されます。

  9. 周辺デバイスにアクセスし、そのデバイスが追加されたことを確認してください。デバイスにアクセスする方法については、第 26 章「デバイスへのアクセス (概要)」を参照してください。

デバイスドライバを追加する方法

この手順では、デバイスがすでにシステムに追加されていることを前提としています。追加されていない場合は、「システムへ周辺デバイスを追加する」を参照してください。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. テープ、フロッピーディスク、または CD-ROM をドライブに入れます。

  3. ドライバをインストールします。


    # pkgadd -d device package-name
    

    -d device

    デバイスのパス名を指定する。 

    package-name

    デバイスドライバを含むパッケージ名を指定する。 

  4. pkgchk コマンドを使用して、パッケージが正しく追加されていることを確認します。パッケージが正しくインストールされている場合は、何も表示されません。


    # pkgchk packagename
    #

例 - デバイスドライバを追加する

次の例では、XYZdrv というパッケージをインストールして確認しています。


# pkgadd XYZdrv
(ライセンス関連のメッセージが表示される)
.
.
.
Installing XYZ Company driver as <XYZdrv>
.
.
.
Installation of <XYZdrv> was successful.
# pkgchk XYZdrv
#