Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

ファイルシステムの概要

ファイルシステムは、ファイルを編成して格納するためのディレクトリ構造です。「ファイルシステム」という用語には、さまざまな使用方法があります。

通常、その意味は状況に応じて判断できます。

Solaris オペレーティング環境は、各種ファイルシステムへの標準インタフェースを提供する「仮想ファイルシステム」 (VFS) アーキテクチャを使用します。VFS アーキテクチャによって、カーネルはファイルの読み取り、書き込み、一覧表示などの基本操作を処理できます。 また、新しいファイルシステムの追加が容易になります。

ファイルシステムの管理は、最も重要なシステム管理作業の 1 つです。この章を読んで概念と計画方法について理解してください。次の作業については、下記の該当箇所を参照してください。

作業内容 

参照 

新しい UFS と仮想ファイルシステムを設定する 

第 35 章「ファイルシステムの作成 (手順)」第 37 章「キャッシュファイルシステム (手順)」

ローカルファイルとリモートファイルをユーザーが利用できるようにする 

第 36 章「ファイルシステムのマウントとマウント解除 (手順)」

新しい記憶デバイスを接続して構成する 

第 28 章「ディスクの管理 (概要)」

バックアップスケジュールを計画して導入し、必要に応じてファイルとファイルシステムを復元する 

第 42 章「ファイルシステムのバックアップと復元 (概要)」

ファイルシステムの損傷をチェックして訂正する 

第 39 章「ファイルシステムの整合性チェック」