PCMCIA メモリーカードを挿入すると、他のファイルシステムの場合と同様に、そのファイルおよびディレクトリにアクセスできます。ただし、所有権とアクセス権については注意が必要です。たとえば、PCMCIA メモリーカードのファイルの所有者ではない場合、PCMCIA メモリーカード上でそれを変更することはできません。また、ファイルシステムにファイルをコピーした場合、そのファイルの所有者にはなりますが、書き込み権はありません (PCMCIA メモリーカードでも書き込み権がなかったためです)。アクセス権は各自で変更する必要があります。
PCMCIA メモリーカードがフォーマットされてマウントされていることを確認します。
$ ls /pcmem pcmem0 PCMCIA memorycard-name |
PCMCIA メモリーカードが正しくフォーマットされてマウントされていれば、その名前とシンボリックリンクが、/pcmem の下に表示されます。
/pcmem ディレクトリに何も表示されない場合、PCMCIA メモリーカードはマウントされていません。「PCMCIA メモリーカードをロードする方法」を参照してください。PCMCIA メモリーカードがフォーマットされていないこともあります。「UFS PCMCIA メモリーカードをフォーマットする方法」、または 「DOS PCMCIA メモリーカードをフォーマットする方法」を参照してください。
ファイルまたはディレクトリをコピーします。
コピーするもの |
使用するコマンド |
---|---|
ファイル |
cp |
ディレクトリ |
cp -r |
コピーまたは移動の結果を確認するには、ls コマンドを使用します。
最初の例では、ファイル (readme.doc) を PCMCIA メモリーカードから現在のディレクトリ (「.」で示される) に移動しています。2 番目の例では、ファイル (readme2.doc) を PCMCIA メモリーカードから現在のディレクトリにコピーしています。3 番目の例では、ディレクトリ (morefiles) とその下にあるすべてのものを、PCMCIA メモリーカードから現在のディレクトリにコピーしています。
$ mv /pcmem/pcmem0/readme.doc . $ cp /pcmem/pcmem0/readme2.doc . $ cp -r /pcmem/pcmem0/morefiles . |