Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

Solaris プリンタマネージャ

Solaris プリンタマネージャは Java ベースのグラフィカルユーザーインタフェースで、ローカルおよびリモートのプリンタ構成を管理できます。このツールを使用できるネームサービス環境は、NIS、NIS+、フェデレーテッド・ネーミング・サービス (xfn) を使用する NIS+、および files (/etc ファイルを使用する環境) です。このツールを使用するには、スーパーユーザーとしてログインする必要があります。

プリンタ構成情報の管理には、Admintool: プリンタ (Printer) よりも Solaris プリンタマネージャの使用をお勧めします。Solaris プリンタマネージャをネームサービスとともに使用すれば、プリンタ情報を一元的に管理できるためです。ネームサービスを使用してプリンタ構成情報を格納するとよいのは、ネットワーク上のすべてのシステムからプリンタ情報にアクセスできるようになり、印刷管理が容易になるためです。

このリリースでは、下層にある xfn アプリケーション層を持たない NIS+ ネームサービス環境で、プリンタ構成情報を Solaris プリンタマネージャによって管理できます。そのため、プリンタ構成情報により速くアクセスできます。NIS+ (xfn) プリンタ情報を NIS+ プリンタ情報に変換する方法については、「NIS+ (+xfn) のプリンタ構成情報を NIS+ 形式に変換する方法」を参照してください。

Solaris プリンタマネージャは、プリンタサーバー、印刷クライアント、ネームサービスデータベースにあるプリンタ情報を認識します。印刷クライアントで Solaris 2.6 リリースまたは互換性のあるバージョンが動作している限り、新しい Solaris プリンタマネージャを使用するために変換作業は必要ありません。

Solaris プリンタマネージャのパッケージは SUNWppm です。