Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

印刷ネーミングの拡張

この Solaris リリースは、ネームサービススイッチファイル /etc/nsswitch.conf に指定された printers データベースをサポートします。printers データベースは、ネットワーク上の印刷クライアントにプリンタ構成情報を一元的に提供します。

ネームサービススイッチファイルに printers データベースとそれに対応する情報源を指定すると、印刷クライアントからプリンタ構成情報に自動的にアクセスできるようになるため、この情報を自分のシステムに追加する必要はありません。

次の表に、/etc/nsswitch.conf ファイルに指定するデフォルトの printers エントリを files、NIS、NIS+ の環境ごとに示します。nisplus キーワードは printers.org_dir テーブルを表します。xfn キーワードは FNS プリンタコンテキストを表します。

ネームサービス 

デフォルトの printers エントリ

files

printers: user files

nis

printers: user files nis

nis+

printers: user nisplus files xfn

たとえば、ネームサービスが NIS の場合、印刷クライアントのプリンタ構成情報は次のソースから次に記載する順に検索されます。

詳細は、nsswitch.conf(4) のマニュアルページと『Solaris ネーミングの管理』を参照してください。