初期設定が完了すると、リモートネットワーク内の IP アドレスを DHCP の管理下に置くことができます。ところが、システムファイルはサーバーに対してローカルではないため、ほとんどの情報は検索できず、デフォルト値を取得することはできません。そのため、ユーザー自身が情報を提供する必要があります。リモートネットワークの設定を行う前に、次の情報を入手しておきます。
リモートネットワークの IP アドレス
リモートネットワークのサブネットマスク。これは、ネームサービスの netmasks テーブルから取得することができます。ネットワークがローカルファイルを使用する場合は、そのネットワーク内のシステム上にある /etc/netmasks を参照してください。ネットワークが NIS+ を使用する場合には、niscat netmasks.org_dir コマンドを使用します。ネットワークが NIS を使用する場合には、ypcat -k netmasks.byaddr コマンドを使用します。netmasks テーブルが、管理対象としたいすべてのサブネットに関するトポロジ情報をすべて含んでいることを確認してください。
ネットワークタイプ - クライアントが、ローカルエリアネットワーク (LAN) 接続と PPP (ポイントツーポイント) プロトコルのどちらを使用してネットワークに接続しているか
ルーティング - クライアントがルーター発見を使用できるか。使用できない場合には、クライアントが使用可能なルーターの IP アドレスをユーザー自身が見つける必要があります。
使用可能であれば、NIS ドメインと NIS サーバー
使用可能であれば、NIS+ ドメインと NIS+ サーバー
DHCP ネットワークを追加する手順については、「DHCP ネットワークの追加、変更、削除」を参照してください。