Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

Solaris DHCP クライアントの設定および設定解除

CD-ROM から Solaris オペレーティング環境をインストールすると、DHCP を使用して、ネットワークインタフェースを設定するかどうかを尋ねるプロンプトが表示されます。これに対して yes と応答すると、Solaris のインストール中に、使用しているシステム上で DHCP クライアントソフトウェアが使用可能になります。DHCP を使用するためにクライアントマシン上で行う作業は、これ以外にはありません。

クライアントマシン上ですでに Solaris オペレーティング環境が稼働しているが、DHCP をまだ使用していない場合は、Solaris システムの設定を解除し、いくつかのコマンドを発行して、システムのブート時に DHCP を使用するようにシステムをセットアップします。

Solaris 以外のクライアントを使用している場合の DHCP クライアントの設定方法については、そのクライアントのマニュアルを参照してください。

Solaris DHCP クライアントの設定方法

以下の手順が必要なのは、Solaris をインストールする際に DHCP を使用可能にしなかった場合だけです。

  1. クライアントマシン上でスーパーユーザーになります。

  2. 次のコマンドを入力して、システムの設定を解除し、システムを停止します。


    # sys-unconfig
    

    このコマンドを使用して設定情報を削除する方法については、sys-unconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。

  3. PROM プロンプトが表示されたら、システムをリブートします。


    ok boot
    

    システムのリブート時に、システム設定情報を入力するように求めるプロンプトが、sysidtool プログラムから出力されます。詳細については、sysidtool(1M) のマニュアルページを参照してください。

  4. DHCP を使用してネットワークインタフェースを設定するように促すプロンプトが表示されたら、Yes を選択します。

Solaris DHCP クライアントの設定解除方法

  1. クライアントマシン上でスーパーユーザーになります。

  2. 次のコマンドを入力して、システムの設定を解除し、システムを停止します。


    # sys-unconfig
    

    このコマンドを使用して設定情報を削除する方法については、sys-unconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。

  3. PROM プロンプトが表示されたら、システムをリブートします。


    ok boot
    

    システムの設定を解除してあるので、システムのリブート時に、システムの設定情報を入力するように sysidtool プログラムから要求されます。詳細については、sysidtool(1M) のマニュアルページを参照してください。

  4. DHCP を使用してネットワークインタフェースを構成するように促すプロンプトが表示されたら、No を選択します。